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笑顔の輪を広げよう
先週、代表委員の人たちが門に立って「緑の募金」の呼びかけをしてくれま
した。募金を呼びかける時、
「おはようございます」と声を出して、笑顔を見せ
てくれました。募金をする人も、笑顔で箱の中にお金を入れていたのが印象的
でした。笑顔っていいですね。
吉川英治という小説家がいます。「宮本武蔵」や「新・平家物語」「三国志」
という小説を書いた人です。吉川さんは取材のために全国の様々な場所に飛び
回る生活をしていました。取材先の駅に近づくと、列車の窓ガラスを拭いて、
それを鏡にして、にっこり笑う練習をしたそうです。そして、その場所で久し
ぶりに会う人、初めて会う人に「やあ、しばらく」
「ごきげんよう」と笑顔で目
と目を合わせて挨拶をしていたのです。その姿を見ていた新聞記者が、後に「吉
川英治氏に教わったこと」という本に笑顔の大切さについて書いていたそうで
す。
さて、時代は少しさかのぼりますが、鎌倉時代に日蓮という人がいました。
その人が残した言葉に「親によき物与えんと思ひて、せめてする事なくば、一
日に二・三度笑みて向えとなり。」があります。「お父さんやお母さんに何かよ
いものをあげようと思っても、何もよいものがなければ、せめて一日に二回か
三回にっこり笑って笑顔を見せなさい。お父さんやお母さんはとっても喜びま
すよ。お金がなくても、自分の心がけ次第でだれにもできることです。」と教え
ています。
笑顔は、人から人へと伝わっていきます。連鎖反応を起こして学校全体を明
るくしてくれます。ですから皆さんが朝学校に来て、にっこり笑って、お友達
や先生方主事さん方に「おはようございます」とあいさつをしたら、気持ちが
いいですね。笑顔は自分でしようと思えば、だれにでもできることです。今日
から実行してみましょう。きっと、皆さんの周りの人が親切になったり、明る
くなったりしますよ。
そういえば、ある会社のメニューには、笑顔が 0 円なんて書いてありますね。