Column ご参考資料 「投資のヒント」 2016年2月24日 ※以下、ピムコジャパンリミテッド提供のレポートをご紹介します。 米国ハイイールド債券市場の動向と今後の投資のポイント 年初来、米国ハイイールド債券は軟調に推移するも、資源関連セクター以外の下落幅は限定的に 同セクターを除くと企業の財務状態は引き続き良好で、デフォルト率は歴史的低水準での推移が続く 足元の債券価格の調整を受け、ファンダメンタルズ対比で割安感の高まった銘柄が今後の収益獲得機会に ポイント①:資源関連セクター以外の米国ハイイールド債券の下落幅は限定的 【2016年初来の各資産のリターン(米ドルベース)】 資源関連セクター以外の米国ハイイールド債券の下落は限定的 0.0% • 中国景気や原油価格への悲観的な見方から米国株式などのリス ク資産全般が軟調に推移する中、米国ハイイールド債券(BB-B 格)も年初来のリターンも-2.5%と軟調に推移(2月19日時点) 米国ハイイールド 債券(BB-B格) 米国リート -5.9% -5.4% -2.5% -5.0% -10.0% • 原油安の影響を受けやすい資源関連セクターの下落幅が大きく なるも、それ以外のセクターについては相対的に安定的に推移 米国株式 【2016年初来の米国ハイイールド債券のパフォーマンス】 (セクター別、米ドルベース) (米ドル/バレル) 42 105 • 製造業を中心に外需の落ちこみや米ドル高の収益への負の影響 が懸念される見方もあるものの、サービス業など内需関連の多い ハイイールド企業(資源関連以外)の財務状態は引き続き良好 米国ハイイールド債券 (左軸、除く資源関連): -1.6% 100 期間:2015年12月末-2016年2月19日 出所:BofAメリルリンチ、ブルームバーグ 米国ハイイールド債券BB-B格はBofAメリルリンチ米国ハイイールド債券BB-B格指数、 米国株式はS&P500指数(配当込)、米国リートはFTSE NAREITエクイティ・リート(配当込) 米国ハイイールド債券(資源関連)はBofAメリルリンチ米国ハイイールド・マスターⅡ指 数のサブインデックスのエネルギーおよび金属・鉱業セクターの合算 米国ハイイールド債券(除く資源関連)は同指数から上記の資源関連を除いて算出 40 38 95 ブレント原油価格(右軸): 36 1バレル=33.0米ドル 34 90 32 30 85 左軸は2015年12月末を 100として指数化 80 12月31日 1月16日 28 米国ハイイールド債券 (左軸、資源関連):-13.0% 2月1日 26 2月17日 ポイント②:ファンダメンタルズ対比で高まる割安感 【米国ハイイールド債券のスプレッドとデフォルト率】 (青系統の色は資源関連セクター以外) 資源関連セクターへの投資を抑え、投資の好機を捉える • 米国ハイイールド債券の資源関連セクターのスプレッド(米国債に 対する上乗せ金利) は、前回の金融危機を超える水準まで拡大 • 非資源関連セクターについては、デフォルト率は引き続き1%台と いう歴史的低水準で推移する一方、スプレッドは投資家心理の悪 化に釣られるかたちで同様に拡大(債券価格は下落) • 今後の米国ハイイールド債券投資においては、企業の財務状態 が良好ながら、債券価格が下落して投資妙味の増した銘柄を中 心に分散投資を行っていくことで、収益の獲得機会が存在 (%) (%) 16 20 債券 価格 18 下落 16 デフォルト率 (除く資源関連、右軸) スプレッド (資源関連、左軸) 14 12 14 12 スプレッド (除く資源関連、左軸) 10 8 資源関連以外の デフォルト率は 低位で安定も、 スプレッドが拡大 (債券価格が下落) 10 8 6 6 4 期間:スプレッドは2000年12月末~2016年2月19日 デフォルト率(除く資源関連)は2000年12月末~2016年1月末(月次) 出所:バークレイズ、BofAメリルリンチ 過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。 債券 4 価格 上昇 2 0 00年12月 2 05年12月 10年12月 0 15年12月 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基 づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/3 ご参考資料 コラム:2016年に予想される市場環境下で、有効な投資姿勢とは? 「変化」の中で生まれつつある投資機会を逃さない • 2015年以降、先進国における金融政策の方向性の二極化が進む中で、金融緩和に支えられた回復相場は終了(各資産の値上 がり益は鈍化) • 2016年も変動幅の大きい市場環境が続くと予想される一方、過度に悲観的にならず足元で生まれつつ投資機会を逃さない姿勢 が重要に • かかる環境を乗り切る上で「ファンダメンタルズ(資産の質)」、「インカム(金利収入)」、「運用力」の重要性が増す状況 米国ハイイールド債券投資においても、「攻め」に転じる下地が整いつつある状況 • 米国ハイイールド債券市場でも、資源関連セクターとそれ以外、CCC格以下とより高格付けのBB-B格、で資産の質やリターン の二極化が進む状況 • 2015年は2008年以来7年ぶりに同市場(BB-B格)の年間リターンがマイナスとなるも、これまでの調整によりスプレッドは拡大し、 利回り水準も上昇 • 常にプラスの「インカム(金利収入)」を土台に、資産の質が保たれながら割安感の高まった銘柄へ選別投資することで更なる収 益の獲得も可能 【投資環境の整理(イメージ図)】 投資の切り口 金融市場が迎える構造変化 【主な米ドル建て資産の利回りの変化】 (米ドルベース) (%) 10.0 (✓は米国ハイイールド債券投資の場合) 3年前 8.0 「先進国=緩和相場」の終焉 ファンダメンタルズの裏付け 6.0 米国投資 適格社債 運用力によるリターン差の拡大 出所:PIMCO、*2016年2月19日時点 上記はイメージ図です。見通しおよび意見 は予告なく変更される場合があります。 3.6 0.0 米国ハイイールド債券は金利収入が中心 足元*の利回りは8.1%(BB-B格指数) 市場の変動性の高まり 2.8 2.0 着実なインカムの積み上げ 資産の値上がり益の鈍化 5.8 4.7 4.0 米国景気は緩やかながらも回復が続く 資源関連以外のデフォルト率は低位安定 8.1 足元* 6.5 資源関連、CCC格以下への投資は慎重に 割安感の高まった銘柄には価格上昇機会も 米ドル建 新興国国債 米国ハイイー ルド債券 (BB-B格) 出所:BofAメリルリンチ、JPモルガン、バークレイズ *2016年2月19日時点(3年前は2013年2月末) 米国投資適格社債:バークレイズ米国総合指数のサブイ ンデックス、米ドル建新興国国債:JPモルガンEMBIグロー バル・ディバーシファイド指数、米国ハイイールド債券(BBB格):BofAメリルリンチ・米国ハイイールド・BB-B格指数 【過去15年間の米国ハイイールド債券市場(BB-B格)の年別リターンとその要因分解(米ドルベース)】 60% 46.1% 45% 22.9% 30% 3.4% 6.3% 5.4% 2.7% 6.9% 8.2% 3.5% 常にプラスの インカムが収益の土台 値上がり益 金利収入 0% -15% 10.7% 9.9% 15% 14.7% 14.5% -1.3% -2.9% 5.4% -30% -1.2% 総合収益 -23.7% -45% 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年 12年 13年 14年 15年 15年間 平均 (年率) 出所:BofAメリルリンチ、期間:2000年12月末~2015年12月末 BofAメリルリンチ米国ハイイールド債券BB-B格指数を使用 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基 づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 2/3 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる 情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は、ピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法 に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 3/3
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