マイナス金利環境下の資産運用に-米国ハイイールド債券を活用した

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「投資のヒント」
2016年8月8日
※以下、ピムコジャパンリミテッド提供のレポートをご紹介します。
マイナス金利環境下の資産運用に
-米国ハイイールド債券を活用したインカム型投資 米国ハイイールド債券は、2016年の年初来のリターンが+10.5%(米ドルベース)と堅調に推移
 米国ハイイールド債券投資の特徴である相対的に高い金利収入の下支えに加え、今年は債券価格も反転
 「ヘッジコストの上昇×金利上昇リスク」を伴うマイナス金利環境下の投資対象として魅力的な選択肢に
米国ハイイールド債券の2016年の年初来リターンは+10.5%(米ドルベース)
 金利収入の下支えに加え、今年は債券価格も反転
• 米国ハイイールド債券(BB-B格)の年初来のリターンは+10.5%と、米国株式と比べても堅調に推移
• 英国のEU(欧州連合)離脱の決定など市場の不透明感が増す局面もあったものの、今年2月以降の原油価格の反発や主要中央
銀行の緩和的金融政策、緩やかながらも着実な米国景気回復などを背景に投資家心理の改善が進むかたちに
• 昨年までと同様、相対的に高い金利収入(インカム)が収益の下支えとなったことに加え、今年は債券価格の反転がプラスに寄与
【2016年の年初来の各資産の推移】
(米ドル/バレル)
(米ドルベース) 米国ハイイールド
115
債券(BB-B格、左軸):
+10.5%
110
60
【米国ハイイールド債券( BB-B格)の年次リターン*の要因分解】
(米ドルベース)
14.5%
15%
今年は
価格も反転
10.5%
14.7%
50
10%
105
40
5%
米国株式(左軸):
+7.7%
30
0%
ブレント原油価格(右軸):
1バレル=42.5米ドル
※左軸は2015年12月末を100として指数化
20
5.4%
6.3%
足もとの
利回り
6.0%*
3.5%
100
95
90
85
12月31日
2月29日
4月30日
価格収益
総合収益
-5%
-10%
10年
10
11年
金利収入
12年
13年
14年
7ヵ月分の
金利収入
-2.9% +3.8%
15年
16年*
6月30日
期間:2015年12月末-2016年7月末(左図)、2009年12月末~2016年7月末(右図) 出所:BofAメリルリンチ、ブルームバーグ
本資料で用いている米国ハイイールド債券(BB-B格)はBofAメリルリンチ米国ハイイールド債券BB-B格指数、米国株式はS&P500指数(配当込)を使用
*収益は2016年分は年初来の7ヵ月分、利回りは2016年7月末時点。金利収入は総合収益から価格収益を控除するかたちで算出
今後想定される「円ヘッジコストの上昇×米金利上昇リスク」を考慮しても魅力的な選択肢
 不安定な為替相場が続く足もとの市場環境下での外債投資では、「円ヘッジコストや米金利の上昇リスク」への対応が必要に
• 対米ドルでの円ヘッジコストが上昇傾向にある環境下、米国ハイイールド債券は円ヘッジコスト控除後でも十分な利回り水準
• 同債券は相対的に金利リスクが抑制されており、金利上昇の可能性がある環境下、金利リスク対比の利回りという観点でも魅力的
【外債投資における足もとの投資環境】
経済・金融政策の展望
【
米 国】
緩やかな景気拡大
緩やかな利上げ
(%)
8
対応が求められる課題
世界的な金利低下
⇔米金利上昇のリスク
利
6
回
り 4
【主要米ドル建て債券の利回りとデュレーション】
(米ドルベース)
6.0
円ヘッジ
コスト*は
上昇傾向
5.2
2.8
1.1
2
0
【
日本】
日米の金利差拡大
→円ヘッジコスト上昇
地政学リスクの高まり
中国景気への警戒感
不安定な米ドル/円
相場の継続
デ
ュ 0
レ
米国ハイイール 新興国国債
ド債券(BB-B格) (米ドル建て)
米国投資
適格社債
米国国債
ー
デフレ脱却も低成長継続
マイナス金利の浸透
【
その他】
シ 5
ョ
ン
10
(年)
5.0
金利リスクは
相対的に抑制
6.8
7.5
6.4
2016年7月末時点、出所:BofAメリルリンチ、JPモルガン、バークレイズ、PIMCO
新興国国債(米ドル建て)はJPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファイド指数、米国投資適格社債および米国国債はバークレイズ米国総合指数のサブインデックス、
円ヘッジコストはフォワードレート(1ヵ月)から算出し、7月末時点で1.3%(米ドル需要の高さなどを背景に理論値として知られる日米の短期金利差の0.5%を上回る)
※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく
開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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米国ハイイールド債券に関するFAQ(よくあるご質問)
①:足もとの環境で投資をすすめられる理由は?
<解説>
• 2016 年 4-6 月 期 の 米 実 質 GDP 成 長 率 ( 前 四 半 期 比 ) は
+1.2% * と、米国経済は力強さには欠けるものの、雇用や
住宅市場の回復がけん引する緩やかな景気拡大局面に
あると考えられます。
• 過去をみると、成長率が0~2.5%の間に留まるような局面
では同債券が米国株式よりも高いリターンとなる傾向にあ
ります。
• 経済が低成長でキャピタルゲイン(価格上昇)に限界がある
状況は前頁で触れたインカムの真価が発揮される局面と
いえます。
【米国の実質GDP成長率ごとの資産の年率リターン】
(平均3ヵ月リターンの年率換算値、米ドルベース)
米国ハイイールド債券(BB-B格)
8.7
5.4
2.7
5.0
緩やかな
景気拡大局面
-5.0
-10.0
-15.0
-25.0
-23.8
0%未満
0~2.5%
2.5%超
米実質GDP
成長率
(前四半期比)
【米国ハイイールド債券のデフォルト率の推移】
(発行体ベース、過去10年間)
16.0%
除く資源関連
12.0%
8.0%
市場全体の
過去10年間
平均:3.9%
資源関連以外の
デフォルト率は低水準
市場全体
5.1%
4.0%
2.6%
0.0%
06年6月
6年6月
③:今からでも投資は遅くないでしょうか?
09年6月
9年6月
12年6月
15年6月
【米国ハイイールド債券の利回りと上乗せ金利の推移】
過去の事例
足もとまで
<解説>
• 米国ハイイールド債券(BB-B格)の上乗せ金利は今年2月
のピークから2.7%縮小し、価格上昇が投資リターンを牽引
しました。
• 上乗せ金利が足もとと同水準にあった過去の事例では、
その後上乗せ金利が縮小する間、米国債金利の上昇を伴
いつつも、インカムが中心となり良好なリターンを確保して
います。
• 足もとまで続いた上乗せ金利や国債金利の低下が上昇に
転じる場合でも、インカムによるリターンの下支えが期待さ
れます。
4.2
0.0
②:発行体の健全性は問題ないでしょうか?
期間:2006年6月末-2016年6月末 出所:ムーディーズ、BofAメリルリンチ
20.6
10.0
期間:1996年12月末-2016年6月末 出所:ブルームバーグ、BofAメリルリンチ
*2016年7月29日発表の速報値ベース(年率換算)
<解説>
• 米国ハイイールド債券のデフォルト率は16年6月末時点で
5.1%と過去10年間の平均値を超える水準まで上昇してい
ます。
• 但し、近年に発生したデフォルトの多くは資源価格の下落
の影響を受けた資源関連企業の事例が占めます。
• 資源関連以外のデフォルト率は足もとでも2.6%と低水準
にあり、資源関連企業への投資に慎重な運用姿勢によっ
て、市場対比でデフォルトによる損失リスクの軽減を図る
ことが可能です。
米国株式
(%)
15.0
25.0
上乗せ金利の
縮小期間
上乗せ
金利
米国債
10年金利
米HY債券(BB-B)
指数のリターン
03年7月24日05年3月9日
(約1年8ヵ月)
4.5%
→2.1%
(-2.4%)
4.2%
→4.5%
(+0.4%)
+20.2%
価格収益:+5.8%
インカム:+14.4%
12年11月29日14年6月23日
(約1年7ヵ月)
4.5%
→2.8%
(-1.7%)
1.6%
→2.6%
(+1.0%)
+14.0%
価格収益:+2.8%
インカム:+11.2%
16年2月11日16年7月31日
(約6ヵ月)
7.2%
→4.5%
(-2.7%)
1.7%
→1.5%
(-0.2%)
+15.7%
価格収益:+12.4%
インカム:+3.4%
2016年7月末時点 出所:BofAメリルリンチ、ブルームバーグ
当資料は、ピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく
開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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【 ご留意事項 】
 当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる
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