上原 克幸

国際コミュニケーション学部
(こども教育専攻)
平成22年度卒業
近況
学生時代
和光市立第五小学校 3年担任
上原
克幸
学校ボランティアで学んだこと
私は、学生時代に、川越にある仙波小学校というところでボランティアを行いました。そこでは、学
校生活に馴染めず、教室になかなか入れない児童と出会いました。私は、ボランティアとして行ったと
きに、毎回、その子と一緒にいるように頼まれました。授業中ではあったけれど、外で一緒にキャッチ
ボールをしたり、別室で絵を描かせたりしました。接していくうちに、どんどん親しくなり、話もよく
するようになりました。その中で、少しでも教室に行くように声をかけていきました。すると、6時間
の授業のうち、1時間しか入れなかった児童も、平均3~4時間入ってくれるようになりました。
ここでは、いろんな児童がいるということを知ることができました。また、話をすることが苦手だっ
た私は、児童との接し方も学ぶ良い機会になりました。
教員となって活かされていること
教員となり、1年目の私のクラスには、ボランティアの時と同じように教室に入れない児童がいまし
た。そして、2年目の私のクラスにも教室に入れない児童がいました。実際に担任として、このような
児童に出会ったときは、どうしてよいかわかりませんでした。しかし、周りの先生方と協力しながら頑
張りました。すると、1年目の児童も2年目の児童も3学期ぐらいには教室にずっと入れるようになり
ました。どうして、二人の児童が教室に入れるようになったのか、また、私がしたことはなんだったの
かを振り返ってみると、私は、ボランティアの時と同じように、毎日、児童の話を聞いたり話しかけた
りしていたことがわかりました。二人の児童が教室に入れるようになったのも、毎日その児童のことを
いつも考えているということが、相手にも伝わり、心を開かせることができたからだと思います。
学校で教員をすると、本当にいろいろな児童がいることがわかります。そこで、大切なのは児童と良
い信頼関係を築くことだと思います。ボランティアをしないと、なかなか児童と接する機会がないでし
ょう。ぜひ、積極的にボランティアに参加して、いろいろな児童と接してみてください。そして、先生
方がどのように子どもと接しているのかも学んでみてください。そうすることで、自分では気付かない
かもしれないけれど、小さな見えない力となって身に付くと思います。
淑徳の卒業生も待っていますので、頑張ってください。