学習メモ

ビジネス基礎
テレビ学習メモ
第 19 回
第 4 章 ビジネスと売買取引
売買に関する計算
ビジネス基礎 監修
執筆
岩瀬紀子
学習のねらい
売買取引にともなってさまざまな計算が行われます。最初に、私たちの生活でも身近
な割合の表し方と計算方法を確認しましょう。次に、仕入原価の計算と予定売価の決め
方を学習します。さらに、外国との取引や海外旅行での買い物に用いられる貨幣換算の
しくみを理解しましょう。また、利息の計算では、単利と複利の違いを確認しましょう。
調べておこう・覚えておこう
割合/仕入原価/換算/単利
Point 仕入原価と売価
①
売買計算の基礎となる割合は、私たちの生活の中でも身近に活用されています。
5割引や5% OFF といった価格表示だけでなく、野球の打率や視聴率、金利などにも使わ
れます。小数の 0.1、百分率の 10%、歩合の1割は同じ割合を表します。すぐに換算ができ
▼
るようにしましょう。
しょがかり
仕入原価とは、商品の仕入金額に引取運賃や倉庫料などの仕入諸掛を加えた金額をいいます。
仕入原価で販売してしまうともうけがでないため、仕入原価に見込利益額を加えて予定売価を
決めます。
⃝仕入原価=仕入金額+仕入諸掛
⃝予定売価=仕入原価+見込利益額
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売買に関する計算
Point 外国貨幣の換算
②
さまざまな国との売買取引では、自国の貨幣を外国の貨幣に換算したり、外国の貨幣を自国
の貨幣に換算したりする必要があります。異なる通貨の交換の比率を換算率といい、外国為替
相場で決められます。
¥1,800 をドルに換算する場合は次のように計算します。
$1=¥100 のときは、$1 × ¥1,800 = $18
¥100
$1=¥120 のときは、$1 × ¥1,800 = $15
¥120
また、$10 を円に換算する場合はつぎのように計算します。
$1=¥100 のときは、¥100 × $10 = ¥1,000
$1
$1=¥120 のときは、¥120 × $10 = ¥1,200
$1
▼
Point 利息の計算
③
利息のつき方には、単利と複利の 2 種類があります。単利とは、預け入れた元金に対して
のみ利息が計算されるものをいい、元金が変わらなければ利息の金額は、期間を経ても変わり
ません。これに対し、複利では、一定期間ごとに支払われる利息を元金に加え、これを新しい
元金とみなして利息が計算されます。よって、利息分ずつ元金が増えるため、期間を追うごと
に利息が増えていきます
単利法による利息は次の式で求めます。
⃝利息=元金×利率×期間
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