学習メモ

ビジネス基礎
テレビ学習メモ
第 20 回
第 4 章 ビジネスと売買取引
ビジネスとコミュニケーション
ビジネス基礎 監修
執筆
岩瀬紀子
学習のねらい
ビジネスを円滑に行うためには社内外の人とコミュニケーションをとり、人間関係
を良好に保つことが大切です。そのための第一歩は、ビジネスを行う人たちの共通の
マナーであるビジネスマナーを身につけることです。社会人としての心がまえ、身だ
しなみはもちろん、おじぎや名刺交換、電話応対などの基本的なマナーを学んでいき
ましょう。
調べておこう・覚えておこう
ビジネスマナー/自己管理/身だしなみ/名刺交換
Point 社会人としての自覚
①
企業で働く場合は、会社という組織の一員であるという自覚をもって行動することが大切で
す。社外の人から見れば、新入社員であっても、その会社の「顔」であり、その行動が会社の
イメージを左右します。いい加減な態度で接すれば、自分だけでなく、会社の評判も落として
▼
しまうということです。
第一印象を覆すことは難しいため、相手に不快感を与えない身だしなみを心がけ、相手に対
する心づかいを持った態度で接するようにしましょう。また、自分自身で生活のリズムを保つ
自己管理が社会人には求められます。規則正しい生活を送り健康を維持する健康管理と、限ら
れた時間の中で最大の成果を出すためにスケジュールを立てて行動する時間管理が大切です。
Point 基本的なビジネスマナー
②
あいさつは人間関係のはじまりです。笑顔でさわやかなあいさつは相手の気持ちをやわら
げ、よりよい人間関係を作る手助けをします。ビジネスでのあいさつにはおじぎがともないま
す。正しい姿勢で立ち、相手の目をみて、状況に応じたおじぎをしましょう。廊下などですれ
違うときに行う会釈、送迎や訪問先でのあいさつに用いる普通礼、感謝や謝罪を表す最敬礼が
あります。
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ビジネスではじめて会う場合には、名刺交換をするのが一般的です。立ったままの状態で、
目下のものから先に出します。名刺を交換する際にも、相手に対する心づかいが基本になるた
め、きれいな名刺を使う、名前に指をかけない、丁寧に扱うことが大切です。
Point 場面に応じたビジネスマナー
③
ビジネスマナーには、電話や来客の応対など場面に応じてそれぞれの方法があります。どの
場面でもマナーを心がけることで、より仕事をうまく進めることができます。
電話応対は、おたがいに顔が見えないため、電話を受けるときは、相手の言うことを正確に
理解することが重要です。メモ用紙と筆記用具を準備しておきましょう。また、電話をかける
ときは、こちらの用件を的確に伝えられるよう、用件を整理したモを用意しておくことも大切
です。
着信音が鳴ったらすぐに受話器をとり、会社名・部署名・名前を名乗ります。相手を確認し、
あいさつをしてから、本題に入ります。話す際には、会って話をしているときよりもはっきり、
ゆっくり話すようにし、大事な用件はメモをして復唱し、確認するようにします。
電話では相手は見えません。そのため口調やちょっとした対応が大きく印象を左右します。
見えないからと言っていい加減な態度で対応したり、周りがうるさかったりすると、それは自
然と相手に伝わります。マナーの基本である相手への思いやり、心づかいをもって対応するこ
▼
とがどのような場面でも大切だということを確認しましょう。
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