「不登校・中途退学対策検討委員会報告書」について

「不登校・中途退学対策検討委員会報告書」について
Ⅱ 最終報告で盛り込まれた主なポイント
Ⅰ 中間のまとめ(10 月 22 日)の主なポイント
中間のまとめ以降に議論を深め、「具体的な方策の方向性」を
補完、より具体化した主な内容は、次のとおり
1 支援を検討する上での基本的な考え方
(1)児童・生徒の将来の社会的な自立を目指す
(2)児童・生徒を学校や社会につなぐ
(3)個々の児童・生徒と保護者の状況に寄り添う
(1)小・中・高校間の連携による切れ目のない支援
○ 長期的視点を持って、継続して支援することが重要
・学年や学校種を越えて、支援計画や児童・生徒の生活状況、学習状況等の情報を引き継ぎ、
その情報を十分に理解・活用して必要な支援を行うことが大切
2 具体的な方策の方向性
・学校間で、適宜情報交換を行うことのできる関係づくりが必要
(2)教育支援センター(適応指導教室)の充実
(1)個に応じたアセスメントと支援計画の作成
○ 学校復帰のみならず、社会的自立に向けた支援を行う施設へ
○ 児童・生徒が置かれている状況を把握・分析し、適切なアセスメントを行うことが重要
(2)学校と外部の関係機関が連携した支援体制づくり
・一人一人の児童・生徒の状態に応じた支援の必要
○ 指導内容の充実
・体験活動や教科指導の充実
<イメージ>
○ 学校と、福祉・労働等の関係機関
による「支援ネットワーク」を構築
○ 教育委員会に、スクールソーシャル
ワーカーや教員経験者等からなる
「支援チーム」を設置
・ICT の活用 ・発達障害のある児童・生徒への支援(ソーシャルスキルトレーニング等)
・フリースクール等民間のノウハウを活用した支援プログラムの実施
○ 指導員の対応スキルの向上
○ 在籍校と教育支援センターとの情報共有や支援の在り方の検討など、連携体制づくりが必要
<イメージ>
○ 学校で、支援チームや関係機関との連絡
調整を行う「コーディネーター」役の教員を指定
(3)再チャレンジのための教育の場の充実
○ 小・中学校においては、教育支援センター
(適応指導教室)の充実が必要
・今後、都と区市町村とで協議していくことが必要
○ 高校におけるチャレンジスクールの充実
(3)生徒の再チャレンジを応援
○ 都立高校への転編入学制度(補欠募集)の改善
・再チャレンジする意欲を応援し、教育の機会を確保するため、都立高校補欠募集制度の一層の活用
(4)中途退学の未然防止や中途退学者等への支援の充実
・制度の周知や実施結果の公表、検査問題の情報提供など、受検しやすい環境づくり
・選考基準の改善や応募資格認定の弾力的な運用など、一定のルールづくりを期待
○ 就労や再就学に向けた自立支援の充実
・上記(2)の支援チームにより、不登校や進路が決まっていない高校生への支援を実施
・中途退学者や進路未決定卒業者に対しても、就労や再就学に向けた支援を実施
<都教育委員会としての今後の予定>
・本報告を踏まえ、都教育委員会としての対策方針を作成
・有識者会議を立ち上げ、教育支援センター(適応指導教室)の在り方等について検討