「教育支援センター(適応指導教室)等充実方策検討委員会(中間のまとめ)」について【概要】 1 検討委員会(有識者会議)の概要 (2)委員 (1)設置目的 学識経験者、心理等専門家、民間有識者、 昨年度の 「不登校・中途退学対策検討委員会」 区市町教育委員会職員、公立・私立校長 の報告及び国の動向等を踏まえ、教育支援センター (3)設置期間 や教育課程特例校の充実・機能強化に向け協議・ 平成28年5月9日から平成29年3月31日まで 検討し、その結果を都教育委員会に提言すること (4)スケジュール(これまで6回の委員会を実施) 検討結果の公表 :平成29年1月下旬~2月上旬 (5)主な検討・協議事項 ○ 教育支援センターにおける効果的な指導内容・体制、 施設整備等 ○ 教育課程特例校(※)の取組を広げるための方策 ○ 上記に関し、都・区市町村・学校が果たすべき役割 ※不登校児童・生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成した学校 2 中間のまとめの主なポイント (1)教育支援センターの概要、現状と課題(本文第1・第2 :1ページ~) ○ 教育支援センターは、主に不登校児童・生徒の在籍校への復帰支援を目的とし た学校外の施設で、平成27年度現在、都内51 区市町において76 教室を設置 ○ 都内公立小・中学校の不登校児童・生徒数、全児童・生徒数に占める割合 (出現率)ともに、平成25年度から増加傾向 【平成27年度】 ・不登校児童・生徒数:小学校2,731人、中学校7,887人 ・割合:小学校0.49%、中学校3.33%(全国:小学校0.42%、中学校2.83%) ○ 教育支援センターに登録している児童・生徒は、不登校児童・生徒の約2割で、 うち約2割が在籍校へ復帰。在籍校に戻らないまま、進学する者もいる (2)教育支援センターの充実方策に向けた基本的な考え方(本文第3 :16ページ~) ○ 教育支援センターの機能充実に向けた必要な視点 ・ 一人一人の児童・生徒の状態に応じた支援の実施 ・ 児童・生徒が自ら選択する目標を見据えた支援の実施 ・ 児童・生徒と保護者の状況に寄り添った支援の実施 (3)必要な支援・備えるべき支援・充実方策の在り方(本文第4・5・6 :17ぺージ~) ①ひきこもり状態の改善、②アセスメントの実施、③社会的自立に向けた支援 (「居場所」「学習」「社会への適応支援」の3つの機能を充実)、④保護者への支援、 ⑤フォローアップ支援 の5つの支援内容を整える必要(別紙参照) ※ 教育支援センターが、全ての支援に直接対応できることが望ましいが、区市町村に より体制等が異なる現状を踏まえ、少なくとも、③、④、⑤の3つを備えることが必要 (4)教育支援センターの体制の在り方(本文第7 :26ページ~) ○ バランスのとれた指導員の配置や指導員への研修等による指導体制の充実 ○ 児童・生徒の状態に応じた適切な指導を行うための施設環境の整備 (5)学校及び他の関係機関との連携(本文第8 :28ページ~) ○ 左記(3)の「5つの支援」が有効に機能するためには、教育支援センターと、 その他の関係機関とが密接に連携することが重要 (6)国や都の役割(本文第9 :29ページ~) ○ 国や都は、区市町村の取組が十分に行えるよう、支援を行うことが望まれる (7)不登校施策全般に関する提言(本文第10 :29ページ~) ○ アセスメント手法や児童・生徒への効果的な働き掛けを示す手引きの作成を期待 (8)今後の検討事項(本文第11 :30ページ~) ○ 国の動向を踏まえ、教育課程特例校について、引き続き検討 3 都教育委員会の今後の対応について ○ 最終報告に向けた議論を踏まえながら、施策を企画・立案し、平成29年度 以降、順次展開 別 紙 【(3)必要な支援・備えるべき機能・充実方策の在り方(イメージ)】 教育支援センター(適応指導教室) 社会的自立に向けた支援 在 籍 校 復 帰 ● 居場所機能 ・ 児童・生徒の心の休養を促しつつ、安心して過ごせるよう配慮 ・ フリースクール等民間の有効な取組について、ノウハウを活用 ひ き こ も り 状 態 ● 学習機能 ・ ・ 個別の学習計画を作成し、目標や達成状況が分かるように支援 ・ 学年、進度に応じた学習コンテンツが充実しているICT機器の活用 進 学 等 ● 社会への適応支援機能 ○ 丁寧な相談対応により心身の安定を図る ○ 関係機関等と連携した、アウトリーチ 支援を強化 的 自 立 フォローアップ支援 ○ 児童・生徒が自ら選択した目標へ 向かって進んだ後も、安心して相談 できる環境の整備 その他の必要な支援(区市町村の体制等に合わせて取組を推進) (教育委員会に設置) 会 ・ 自己表現力や社会性等を身に付けるための多様な体験学習を実施 保護者への支援 支援チーム 社 ひきこもり状態の改善 ○ 家庭訪問等アウトリーチ支援 ○ 学校と連携し、早期に対応 教育相談所(室) 教育相談センター 関係機関 福祉・保健・医療 警察・地域・民間 アセスメントの実施 ○ 初期段階で適切に実施 ○ 支援計画を立て、組織的に共有 学 校
© Copyright 2025 ExpyDoc