【平成26年度 農林水産業・食品産業科学技術研究推進事業 実用技術開発ステージ(育種対応型)】 26108C 生産環境の変化に対応した生産性の高いサトウキビ品種の育成 1 代表機関・研究総括者 沖縄県農業研究センター・伊禮 2 3 信 研究期間:2014~2018 年度(5 年間) 研究目的 不良環境に対する適応性を強化し、機械収穫の拡大、株出し栽培面 積の増加等、それぞれの地域の生産環境の変化に対応する生産性の高 い品種を育成し、速やかで確実な利用により、サトウキビの生産性向 上を図る。 4 研究内容及び実施体制 ① 有望な集団の作出に向けた効率的な交配の実施 各機関が連携して交配の設計や実施を分担し、交配種子の共同利用により、各 地域の様々な環境に向け、効率的な種子獲得と獲得した交配種子の利用を図る。 ((独)九沖農研センター、沖縄県農研センター、(独)国際農研) ② 生産性の高い株出し多収な系統群の養成 選抜の初期段階から株出し栽培での評価を実施し、多収な系統を選抜する。 この選抜を効率的かつ効果的に行うために、機械収穫の適用を前提とした株出 し性の良否に関する選抜指標を開発する。 (沖縄県農研センター、(独)九沖農研センター、鹿児島県農総センター) ③ 生産性の高い品種の選定と効果的な利用の推進 有望度の高い系統を供試して地域適応性を解明し、各島々に適応性の高い系 統を選定する。また、黒穂病の抵抗性の向上、品質劣化性の評価、品種の活用 に向けた栽培技術の解明を行う。 (沖縄県農研センター、(独)九沖農研センター、鹿児島県農総センター) ④ 普及支援業務 有望度の高い系統について、各島々における適応性の検定や栽培実証を支援 する。さらに、各島々の状況や新品種の特性をふまえた栽培マニュアルの作成 や実証圃・展示圃の支援を行い、新技術の普及を推進する。 (沖縄蔗作研究協会、鹿児島県糖業振興協会) 5 達成目標 地域ごとの生産環境の変化に対応した生産性の高い品種を1つ以上 育成するとともに、育成段階からの実需による評価、普及組織や種苗 供給システムとの連携により、新品種の速やかで確実な活用を目指す。 6 期待される効果 株出し栽培での単収の向上や、収量の向上による生産コストの削減 に貢献する。平均単収が1トン向上した場合、15億円以上の価値を 生む。生産コストを10%削減できた場合、約30億円の経費節減と なる。 【連絡先 沖縄県農業研究センター 098-840-8501】 26108C 生産環境の変化に対応した生産性の高いサトウキビ品種の育成
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