水滴の成長

水滴の成長
飽和水蒸気中に生成した、水滴の成長について考察する。
温度Tのときの飽和蒸気圧(Ps)の近似式
log Ps  7.90298(373.16 / T  1)  5.02808 log 373.16 / T
 1.3816  10 7 (10
11.344(1
T
)
373.16
 1)  8.1328  10 3 (10
3.49149(
373.16
1)
T
 1)
 log 760 [mmHg ]
半径rの水滴表面の蒸気圧(Pd)
(Kelvin)
Pd  Ps exp(
2
)
rd l RT
γ:表面張力
dl:水の密度
温度Tのときの飽和蒸気の密度(dv)
dv 
d 0T0
P0
R:水蒸気の気体定数
Ps
T
添字0は標準状態を示す
水滴半径(r)の時間変化(Houghton)
r 2  r0 
2
2k
(d v   d v )t
dl
k:拡散係数
t:時間
水滴周辺の空気の飽和蒸気圧の密度(dv∞)が水滴表面の蒸気密度(dv)より大きい場合
に、水滴は成長する。暖かい湿った空気から冷たい水滴に、水分が凝縮する。逆の場合には水
滴は蒸発する。
また、水滴が成長できる水滴の最小半径は、周囲の気温が高く飽和蒸気圧と微小水滴表面の蒸
気圧が等しくなる条件より求められる。
[参考文献]
L.D.ランダウ、E.M.リフシッツ 「統計物理学 第2版」 岩波書店 1967
高分子学会 「高分子と水分」 幸書房 1972
正野重方 「概論気象学」 地人書館 1976