第 24 回全国小学生作文コンクール 「わたしたちのまちのおまわりさん」 全国少年警察ボランティア協会賞(高学年の部) タイトル: ほんとうの強さは 氏名:染谷 陽人 小学校名:千葉県 我孫子市立湖北台西小学校 五年 「いよいよ始まるなぁ。 」 ぼくはけい察官のトレードマークのぼうしをかぶりどきどきしました。 今日は、学校の代表として、もう一人の女の子と一緒に『おじいちゃん・おばぁちゃん 見守り隊』の活動をする日です。ぼうしをかぶると、なんだか自分がほんもののけい察官 になったような気がしてきん張しました。でも、警察の方も、校長先生も、 「とってもにあってるよ!」 といってくださったので、少し緊張がほぐれました。 見守り隊のことを担任の先生から聞いた時、 「自分にできるかなあ。 」 とちょっぴり不安でしたが、やってみたかったので勇気をだして立こうほしました。 仕事の内容は、我孫子けい察の方と湖北台団地をパトロールしながら、 『オレオレさぎ防 止』のちらしを配ったり、 『交通安全』を呼びかけたりすることです。 さっそく、ぼく達は校長先生に見送られ、パトカーに乗りました。いつも見慣れている 車ですが、まさかパトカーに乗るとは思っていませんでしたので、また緊張してきました。 団地について車から降りると、すぐに、おばあちゃんに会いました。けい察の方に、見 本を見せてもらい、まねしながらちらしを渡しました。おばあちゃんは、 「ありがとうございます。 」 というと、にこにこして頭を下げました。ぼくは、なんだかいいことをしたようでうれし くなりました。 それから、団地を一けん一けん回ってちらしを配りました。チャイムをならすと、どの 家からもお年寄りの方がいらっしゃって、ぼく達を笑顔でむかえてくださいました。その たびに、ぼくの心はほかほかとあたたかくなりました。十件ほど回ると、少しずつきん張 がとけていくのが分かりました。一人ぐらしのおじいちゃんやおばあちゃんは、 「さびしくないのかなぁ。 」 と心配になりました。でも、うれしそうな笑顔を見ると、少し安心した気分になりました。 けい察の方は、 「今日は、留守の方が少ないね。 」 とおっしゃっていました。 今回のパトロールでわかったことは、この町には、一人ぐらしのお年寄りの方が思った 以上にたくさん住んでおられるということ、そして、自分なりの対処をし、注意をして生 活をされているということでした。 ぼくは、今回の体験を通して、この町を守っているけい察官の方は、とてもやさしくて かっこいいと思いました。困っている人や、一人ぐらしの方の家を一けん一件回ってまで 町の安全を守っていることにおどろきました。ほんとうの強さはやさしさなのではないか と思えてきました。 ぼくも、人の命を守るやさしい人になりたいです。
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