神奈川県・川崎市立坂戸小学校6年

タイトル: 命を守る仕事
氏名: 樋口 倫太郎
小学校名:神奈川県 川崎市立坂戸小学校 六年
ある夏の事、ぼくは母と横浜へ出掛けた。とても良い天気でむしあつい中、山下公園と
いう公園へ行った。目の前には広い港があり、巨大な船も浮んでいた。ぼくは潮風にふか
れながらとてもすがすがしい気持ちになった。が、3m近く高い岸壁の下の方を見たとた
ん、ぼくはおどろき、さっき見た岸壁を見てみると、1羽のハトがおぼれて、羽をバタバ
タしながら泳いでいた、カモのようにぷかぷか浮いて水かきで泳いでいるのではなく、3
mも上にある岸へ、なんとかあがろうとしている。ぼくは、母にたのみ、公園の事務所へ
たすけてもらおうとしたが、ぽつんと一人でかえって来て、
「むりだった。
」と言われた。
5分後、山下公園の近くに交番がある事がわかった。ぼくは「よし、ここへ行こう。」と
言い、交番へ走った。中に入ると、おにいさんの一人のおまわりさんが出てきた。ぼくた
ちがハトの話をしていると、しんけんにこちらの顔を見ながら、まじめにメモをとり、聞
いてくれた。
ぼくたちとおまわりさんは、あのハトのいる岸壁へ行った。その時、ハトはもう泳いで
じたばたはしていなかったが、急な岸壁に波にかかりながら、しがみついていた。おまわ
りさんも、
「これはどうしましょうか・・・」となやんでいた。
その後、沖へながされたので、水上警察という警察にたのみ、ボートでとってもらう事
になった。ぼくはトランシーバーでれんらくをとっているおまわりさんを見て、心がおど
り、悪人をつかまえているわけでもないのに、とてもかっこよくぼくの目に映った。
数分後、水上警察がパトランプをつけた小さな舟で速さも、まるでパトカーのようだっ
た。おまわりさんはライトで信号をおくり、場所をつたえていた。まるでホタルのようだ
った。
とうとうハトは浮んでいる大きな船より沖へ流されてしまった。だが、水上警察が、か
けつけ、とても遠くからだったが、ハトが回収されるのが見えた、おまわりさんは、
「えー
今回収されました。
」と、どこかとトランシーバーでれんらくをとっていた。
ぼくは、
「やった~!」という気持ちと「生きてるかな?」という気持ちがゴチャマゼにな
っていたが、ハトをたすけたおまわりさんを見て、とてもおまわりさんとは良い人間だと
思った。
その後、さっきのおまわりさんから電話がかかった。おまわりさんは「ハトはまだ生き
ており、現在保護されています。
」と言われ、ぼくはホッとした。
おまわりさんが言っていた、
「ハトだって大事な命ですから、見のがすわけにはいきませ
ん。
」と、その一言でぼくは、おまわりさんとは、どんな命でも守る人なのだと思った。