お客さま用資料 投資のミカタ ― プロの見方を、あなたの味方に。 2016年、いかに投資に向き合うか ― 市場環境編 ― 味 見 方 投資のミカタ Vol.89 | 2016年1月25日 資産運用 今 回 の ミ カ タ 世界金融危機後の金融緩和マネーの限界がみえ、世界経 済は低成長の時代へ移行しつつあると考えられます。 荒れ模様で始まった2016年の金融市場において、投資に 向き合うための考え方を2回に分けて解説します。 2016年の金融市場は大荒れの幕開け 2016年の金融市場は大荒れの展開で始まりました。日 経平均株価は年明けから6日間続落しましたが、これは戦 後初めてのことです。他にも米国株式市場が乱高下し、原 油価格は低迷が続き、中国経済への懸念も高まっていま す。そこで、今年、投資に向き合うための考え方を2回に分 けてご紹介します。前編は2016年の市場環境について考 えてみます。 緩和マネーの限界か 振り返ってみれば、世界金融危機後、世界中の国が金 融緩和を行い、市場には緩和マネーが押し寄せました。当 時、金融危機を乗り越えるためには必要な政策だったと考 えています。その後2009年以降、多くの資産が2ケタの上 昇を見せました。しかしながら、世界的な金融緩和政策の 開始以来約7年経ち、緩和マネーのエネルギーも息切れし つつあるようです。その間、世界経済は金融危機から回復 しましたが、主要国で労働力人口は減少し始め、かつて高 成長を誇った新興国も「中成長国」となりつつあります。世 界経済は低成長の時代に移行しつつあると考えられます。 緩和マネーだけの力に頼った上昇は限界にきており、より 身の丈に合った、つまり低成長を反映した資産価格に収 束していくと考えられます。 ポイント① 低金利環境は続く こういった大きな変化を踏まえた上で、投資環境として押 さえておくべきポイントのひとつめは、低金利環境が続く、 ということです。世界の様々な債券の利回りは低下傾向が 続いており、今や5%の利回りを獲得できるものは希少価 値が高くなっています。米国は利上げに転じましたが、日 本や欧州が低金利政策を続けるのであれば、少しでも利 回りが欲しい資金が世界中に待機していますので、米国 の国債金利だけが上がっていく展開は想像しづらいと考 えます。 ポイント② 引き続き、値動きが大きい展開に 次に、こちらの方がより重要だと思われますが、値動き が大きい展開は続くだろう、ということです。昨年来、値動 きが大きい展開となった要因のひとつは、主要国の金融 政策がどうなるかに市場の注目が集まっていたためだと 考えます。今年もその状況に変わりはありません。たとえ ば、米国は今年利上げを何回行うのかについては、議論 が分かれています。米国、日本、欧州、そして中国などの 主要中央銀行の動向に一喜一憂する展開が続くと考えた 方が良さそうです。 ポイント③ 中国経済の行方 最後に、年初特に注目されている中国について考えて おきましょう。簡単に言うと、中国もまた、低成長経済(と 言っても6%程度ですが)やそれに見合った水準に適応し ようとしている段階だ、ということです(詳しくは次頁記載の レポートをお読みください)。人民元が下落傾向にあるのも、 実態に近づいているからであり、間違った方向に行ってい るとは考えていません。ただし、それを市場が受け入れる ためには、もう少し時間がかかるのでしょうし、中国当局に ももっとやるべきことはあるでしょう。特に中国人民銀行の 動向が鍵を握っていると考えています。 最後に重要なことをひとつ付け加えます。それは、世界 経済は低成長ではあるものの、マイナス成長ではないとい うこと。プラス成長である限り、経済は拡大が続きます。そ れを忘れずに、後編では、実際にどのような運用をすれば よいのか、考えてみたいと思います。 本資料のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作成時点における当社および当社グループの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の 変動等を示唆・保証するものではありません。 1 | www.jpmorganasset.co.jp/Mikata.html お客さま用資料 投資の ヒ ン ト 2016年も引き続き、「低利回り」かつ「値動きが大きい」環境が続き、低成長を反映した資産 価格に収束していくとみています。 低成長ではあるものの、プラス成長である限り、経済は拡大が続くということを念頭に置いて、 『投資を続ける』ということが重要であると考えます。 「J.P.モルガン Insightsアプリ」 のご紹介 経済・金融市場の情報収集に関する 皆さまのお悩みをこのアプリが解決 味 見 方 「Market Insights」レポートのご紹介 弊社では経済状況およびマーケット動向についてのタイム リーな情報を配信しています。ポイント③の中国経済の行 方についてのレポートをご紹介します。 Market Insightsプログラムへの アクセスがより便利に。 金融市場や経済の情報が満載 で自分好みにカスタマイズも。 中国に関する7つ(8つ)のQ&A: 市場が落ち着くためのきっかけは? (1月14日配信) 要旨 金融市場が落ち着くためのきっかけの1つは、中国人民銀行 (中央銀行)が対話姿勢を強めることであろう JPモルガン 検索 www.jpmorganasset.co.jp/Insights_App.html AppleとiPadは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。App Storeは Apple Inc.のサービスマークです。 AndroidおよびGoogle Playは、Google Inc.の登録商 標です。 政府が『人民元の国際化』を進める限り、人民元の下落は続く と見られる。人民元の下落は長期的には、中国のみならず、 世界経済にとって良いこと ただし、人民元の下落がその反対側で、円やユーロの上昇を 意味するという点、さらには、対ドルで円やユーロが上昇する 可能性に注意 【ご留意事項】お客様の投資判断において重要な情報ですので必ずお読みください。 投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、財務状況等により価 格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損 失を被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。 ご注意していただきたい事項について(詳しくは投資信託説明書(交付目論見書) をご覧下さい。) 投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申込の受付を行わない場合があります。 投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金(解約)金額に制限が設けられている場合がありま す。分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、分配金が支払われないことがあります。 ファンドの諸費用について 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がかかること、または、一部の手数料がかからな い場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 *投資信託の購入時:購入時手数料(上限3.78%(税抜3.5%))、信託財産留保額 *投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限0.5%)*投資 信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052% (税抜1.9%))、監査費用(上限年間324万円(税抜300万円)) ※費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が設定・運用するすべての公募投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高 の料率を記載しています。 運用管理費用(信託報酬)、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その他に有価証券売買時の売買委託手数料、外貨 建資産の保管費用、信託財産における租税費用等が実費としてかかります。また、他の投資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の 費用がかかることがあります。また、一定の条件のもと目論見書の印刷に要する実費相当額が信託財産中から支払われることがあります。 金融商品取引業者について JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る参考情報を提供することを目的とし、特定の 有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明するために作成したものではありません。当社 は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料を作成しておりますが、当該情報が正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を 使用することによりお客様が投資運用を行った結果被った損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時点での当社および当社グループの 判断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更さ れることがあります。なお、投資信託は預金および保険ではありません。投資信託は、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 2 | www.jpmorganasset.co.jp/Mikata.html
© Copyright 2024 ExpyDoc