Vol.74 2015年こそ、「分散投資」

お客さま用資料
投資のミカタ ― プロの見方を、あなたの味方に。
2015年こそ、「分散投資」が威力を発揮
味
見 方
投資のミカタ Vol.74 | 2015年3月5日
資産運用
ミ カ タ の ポ イ ン ト
 今年は、金融市場全体で価格変動性の高い相場展開が
予想されます。
 先行きの見えにくい金融市場で、安定的に資産運用を行
うための術をストラテジストがご紹介します。
日本の投資信託はリスクの高いものに偏り
年は変動性の高い相場展開が予想されます。そういった
2月22日付日経ヴェリタスに、日本の投資信託は5,000
変動性の高い場面では、特に冒頭に挙げた資産クラスに
本程度との記事がありました。個人投資家にとっては様々
ついては一時的に下落幅が大きくなる可能性があります。
な投資手段が用意されている状況ですが、よくよく見てみ
ると、純資産額の上位には、REIT、米国ハイ・イールド、
株式など価格変動性(リスク)が高めの投信が多く見られ
ます。これらの資産クラスの価格は同じ方向に動くことが
多いため、個人投資家のポートフォリオ全体もリスクが高
めとなっている可能性があります。
攻めと守りの資産をバランスよく組み入れる
市場を揺るがし得る、多種多様なイベントについて、その
都度、先行きの分析を行いポートフォリオの中身を入れ替
えることはプロの投資家以外には困難と見られます。また
過去の資産クラス別のパフォーマンスを見ても、ランキン
グ(ランキングは2ページ目ご参照。)上位の顔ぶれは毎
金融市場の歴史は変動の歴史
年のように変化します。こうした市場環境の中では分散さ
これまで、金融市場は大なり小なり、変動に見舞われて
れたポートフォリオが有効です。分散されたポートフォリオ
きました。この変動には、昨年起こったウクライナ情勢、香
とは、逆相関の資産クラス群が組み入れられ、どの局面で
港での反政府デモ、エボラ出血熱の感染拡大を要因とし
もトータルリターンがプラスになる状態を目指すポートフォ
たものも含まれます。これらのイベントから共通点を見出
リオを指します。
すとすれば、一見して特定の地域に限定された事象であり
過去の資産クラス別リターンのランキングを見ると、分散
ながら、他国との経済的繋がりから、金融市場全体の投
されたバランス型ファンドは価格変動性(リスク)が相対的
資家心理を大幅に悪化させた点でしょう。こうしたイベント
に低く、常にランキングの中位に位置していることが分か
が厄介なのは、市場で材料視されるものか判断がつきにく
ります。特に、2015年は変動性の高い相場展開が予想さ
く、さらに先行きの分析には専門的な知識が必要とされる
れるため、分散投資の必要性は益々高まっていると考え
点です。
今年に関しても、思いもよらないイベントが突如金融市場
で材料視され、大きな変動をもたらす可能性があります。
加えて、今年半ばには米国で政策金利の引き上げが見込
まれており、EU離脱の可能性が浮上している英国・スペイ
ンではそれぞれ5月、12月に選挙が予定されるなど、2015
ます。資産運用は競争ではないので、必ずしもトップを目
指す必要がないものです。自分のペースでコツコツと、攻
めと守りの資産をバランスよく組み入れることが、変動性
の高い市場に立ち向かう術だと考えます。
執筆者
グローバル・マーケット・ストラテジスト
國京 彬(くにきょう あきら)
本資料のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作成時点における当社および当社グループの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の変
動等を示唆・保証するものではありません。
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投資の ヒ ン ト
 変動性の高い相場展開が予想される2015年は、攻めと守りの投資対象資産をバラ
ンスよく組み入れて乗り切りましょう。
味
見 方
資産クラス別リターン
出所:Guide to the Markets(「JPモルガ
ン・アセット・マネジメント」グループ)
データは2014年12月31日時点で取得
可能な最新のものを掲載。使用した指数
は 次 の と お り 。 先 進 国 株 式 : MSCI
World、アジア株式(日本を除く):MSCI
ACアジア(除く日本)、新興国株式(アジ
ア除く):MSCI EM Latin Americaと同
EMEA の 等 分 ウ ェ イ ト 、 米 国 債 券 :
Barclays US Aggregate 、 米 国 ハ イ ・
イールド:Barclays US Corporate High
Yield、新興国国債(米ドル建て):J.P.
Morgan EMBIG 、 コ モ デ ィ テ ィ :
Bloomberg Commodity 、 米 国 REIT :
MSCI US REITs、現金:Barclays US
1-3 ヵ 月 Treasury-bills 。 「 バ ラ ン ス 型 」
ポートフォリオは次の資産配分にて構築。
先進国株式:20%、アジア株式(日本を
除く):15%、新興国株式(アジア除く):
15%、米国債券:10%、米国ハイ・イール
ド : 10% 、 新 興 国 国 債 ( 米 ドル 建 て ) :
10% 、 コ モ デ ィ テ ィ : 5% 、 米 国 REIT :
10%、現金:5%。リバランスは年次。リ
ターンは米ドル・ベースで、コモディティ
以外はトータルリターン。
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投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、財務状況等により価
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信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052% (税抜1.9%))、監査費用(上限年間324万円(税抜300万円))
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料率を記載しています。
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