お客さま用資料 投資のミカタ ― プロの見方を、あなたの味方に。 日本株の救世主 ― コーポレートガバナンス改革 味 見 方 投資のミカタ Vol.75 | 2015年3月17日 株式 日本 ミ カ タ の ポ イ ン ト 2015年は、アベノミクスの成長戦略「第三の矢」の中核で あるコーポレートガバナンス改革に注目が集まります。 コーポレートガバナンス・コード導入による影響について、 日本株運用担当者が解説します。 2014年はコーポレートガバナンス改革元年 ついても、その経済合理性についての説明が求められ、持 アベノミクスの成長戦略である「第三の矢」の中核である ち合い解消への契機となる可能性があります。経営陣の意 コーポレートガバナンス*1改革は、日本企業の経営陣の企 識の変化、それに伴う具体的なアクションがとられることに 業価値への意識に大きな変化をもたらしています。 より、結果として日本株の中長期的なリターンの向上につ コーポレートガバナンス改革 2014年 ■「JPX日経インデックス400」導入 1月 「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される 株価指数。ROE*2の水準も選定基準の一つ。 2014年 ■「日本版スチュワードシップ・コード」策定 2月 「責任ある機関投資家」の諸原則 機関投資家が投資先の企業との対話を通じて、企業 価値向上や持続的成長を促すことが求められる。 ながることが期待されます。 海外投資家の注目度も高い 欧米やアジアの企業と比べて低水準にとどまる日本企業 のROE(次頁ご参照)や、株主を軽視するかのような経営 陣の姿勢は、海外投資家が日本株を買わない理由として 以前から挙げられていましたが、ここにきてコーポレートガ バナンス改革のスピードが上がっていることは、海外投資 家の日本株を見る目に変化をもたらすと考えています。 2015年 ■「コーポレートガバナンス・コード」導入予定 6月~ コーポレートガバナンス改革は「第三の矢」の最重要施策 「JPX日経インデックス400」の導入は、経営指標としての アベノミクスの成長戦略である「第三の矢」、2013年6月に ROEに企業経営者が注目するきっかけを作りました。また、 閣議決定された「日本再興戦略」の中で最初の項目にくる 「日本版スチュワードシップ・コード」策定も加わり、日本企 のが、コーポレートガバナンス改革です。成長戦略の「一丁 業の経営陣が企業価値の向上について否応なしに考えざ 目一番地」に位置付けられているともいえ、近年のコーポ るを得ない環境が出来上がりつつある中で、今まで株主還 レートガバナンス改革の機運の高まりは、アベノミクスの成 元に消極的と見られていた企業においても、増配や自社株 長戦略の後押しが大きいことも忘れてはなりません。 買いの発表が相次ぎました。 19,000円越え後のけん引はコーポレートガバナンス改革 *1 コーポレートガバナンス(企業統治):株主や利害関係者によって企業を統 制し、監視する仕組みのこと。 *2 ROE(株主資本利益率):株主の持ち分である自己資本に対してどれだけ のリターンが生み出されたかを示す。 約15年ぶりに日経平均が19,000円台を回復しました。こ れは日本企業の業績拡大や賃上げ期待が背景にあると見 られますが、今後コーポレートガバナンス改革が加速してく 2015年、いよいよコーポレートガバナンス・コード導入 れば、市場を大きく左右する海外投資家の日本株への見 コーポレートガバナンス・コードは2015年6月1日から適用 方の変化をもたらすことも期待できるでしょう。日本株に対 が開始される見込みです。これを受けて経営陣は、会社の する見直しはまだ始まったばかりです。さらなるリターン上 目指す経営理念や経営戦略を策定し、株主に分かりやす 昇に期待が高まる日本株については次号で詳しく解説しま い言葉や論理で明確に説明することが求められることで、 す。 収益性向上への意識は高まっていくでしょう。持ち合い株に 本資料のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作成時点における当社および当社グループの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の変 動等を示唆・保証するものではありません。 1 | www.jpmorganasset.co.jp/Mikata.html お客さま用資料 投資の ヒ ン ト アベノミクスの成長戦略「第三の矢」の中核である、コーポレートガバナンス改革は、 経営者の企業価値への意識を高め、海外投資家からも注目が集まっています。 コーポレートガバナンス改革によって、日本株が再評価され、中長期的な日本株の リターン上昇につながることが期待されます。 12か月先予想ROE 30% 味 見 方 執筆者 日本 米国 ヨーロッパ アジア 25% RDP運用本部 投資調査部長兼ジャパン・フォーカス運用戦略ファンドマネジャー 佐々木 健太郎(ささき けんたろう) 20% 15% こちらもご覧ください!佐々木健太郎 執筆 投資のミカタ Vol.72 今年の日本株投資で思うこと 10% 5% ~賃上げが実質賃金上昇に結び付く年に~ 2015年は賃上げが実質賃金の上昇につながり、消費の回復 をもたらすと考えています。 0% 1988/1 1992/1 1996/1 2000/1 2004/1 2008/1 2012/1 (年/月) 実質賃金の上昇は企業収益にとってプラスの影響を与えると 見込んでいます。 出所:野村證券 期間:1988年1月~2015年2月 【ご留意事項】お客様の投資判断において重要な情報ですので必ずお読みください。 投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、財務状況等により価格 が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合には、為替の変動により損失を 被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。 ご注意していただきたい事項について(詳しくは投資信託説明書(交付目論見書) をご覧下さい。) 投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申込の受付を行わない場合があります。 投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金(解約)金額に制限が設けられている場合がありま す。分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、分配金が支払われないことがあります。 ファンドの諸費用について 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がかかること、または、一部の手数料がかからな い場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、各ファンドの投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。 *投資信託の購入時:購入時手数料(上限3.78%(税抜3.5%))、信託財産留保額 *投資信託の換金時:換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限1.0%)*投資 信託の保有時:運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052% (税抜1.9%))、監査費用(上限年間324万円(税抜300万円)) ※費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社が設定・運用するすべての公募投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最高の 料率を記載しています。 運用管理費用(信託報酬)、監査費用は、信託財産の中から日々控除され、間接的に受益者の負担となります。その他に有価証券売買時の売買委託手数料、外貨建 資産の保管費用、信託財産における租税費用等が実費としてかかります。また、他の投資信託へ投資する投資信託の場合には、当該投資信託において上記の費用 がかかることがあります。また、一定の条件のもと目論見書の印刷に要する実費相当額が信託財産中から支払われることがあります。 金融商品取引業者について JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る参考情報を提供することを目的とし、特定の 有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明するために作成したものではありません。当社 は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料を作成しておりますが、当該情報が正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を 使用することによりお客様が投資運用を行った結果被った損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時点での当社および当社グループの判 断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更され ることがあります。尚、投資信託は預金および保険ではありません。投資信託は、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 2 | www.jpmorganasset.co.jp/Mikata.html
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