洗濯マガジン 通算100号 2015年5月 大阪市を洗濯する市民の会 2015年5月19日 「都構想」住民投票が終わって、市民が失ったもの。 「都構想」住民投票は私達有権者にとって大きな政治課題が与えられた投票となった。 これまで、行政の施策は提案する首長・公務員や議員にお任せであったから、真剣にそ の施策内容に市民自身の考えを投ずる機会がなかった。有権者市民は首長や議員を選挙 するだけで、その後の行政の全てをお任せしてきて今の政治がある。 橋下氏は、府知事就任後市長の現在に至るまで、少子高齢化社会を迎え税収の伸びを 期待できず、社会保障費用が増大するなかで、限られた財源で行財政運営を行うために は、基礎自治体である市は住民の声を反映出来る仕組みにならなければいけないと述べ、 区長を公募し、区へできる限りの権限と財源の移譲を行い、区政会議において区民の意 見を区政に反映させようとしてきた。 桜ノ宮高校の生徒の自死問題から教育委員会改革へ、公募校長を求めることで学校改 革をするなど、現状を変え、躊躇わない改革を次々に断行してきた。 問題点があれば改善するのは当然のことだが、行政の世界は慣例・条令等が複雑に入 り組み、柔軟さを失って、一度決まってしまうと変えることが難しくなる。市民にとっ てどんな無駄なことでも始まってしまうと止めることも出来ず、膨大な借金を重ねるこ とにもなる。おまけに過去の大規模開発事業等の失敗による借金とその利子の返済に追 われ、税収の倍にもなる施策運営が常態化する。そんな将来世代に大きな負担を負わせ る政策運営を抜本的に改めようとしたのが「都構想」案ということだ。行政区を縮小し、 これまでお任せであった行政の施策に住民の参加を促し、納めた税の行方を納税者の視 点で優先順位を決めて実施していくべきだという、市民(区民)の政治への参加を強く 求めてもいる。 結果は僅差で「都構想」は実現しなかったが、橋下市長はこれが民意と認めて、今年 末市長任期満了後に政治の世界を引退するとのことだ。 嘗ての大大阪の歴史を誇る大阪市を特別区に改め、府域全体の再構築を提唱した「都 構想」は夢と散った。が、これまで長い活動履歴の有る全ての政党を敵に回して、新た に立ち上がった政党「大阪維新の会」の党首として、彼は一人の人間がリーダーとして 出来ることの限界を見せてくれた。 1 丁度10年前に大阪市職員の厚遇問題がメディアに盛んに報道され、市民の目線で市 政を監視しようと発足した当会の活動から、市の開催する会議の傍聴を重ねてきたが、 知事時代を含めて橋下市長の言動に殆ど違和感を持ったことがない。この度の住民投票 前のタウンミーティングやチラシなどにおいて、橋下市長が嫌いだということが報じら れ違和感と同時に疑問を感じていた。 我が家にテレビを於かない為テレビ放送は見ることがないが、これまでメディアは橋 下市政の何を報じていたのか? かつて中之島一家と言われた大阪市役所は、町会組織など市民の一部を傘下に組み込 み、その協力も得て市職員上がりの市長を当選させて公務員一家を構築し、税を裏金、 闇退職金、闇年金、職員厚遇、天下り等々に私物化して使い、市民に利益のない大型公 共工事などに浪費・乱費していた。4年前の市長選においても、市職員労組及び町会総 動員の選挙運動が展開され、橋下候補の70万票に対し対立候補の平松前市長に約50 万票もが集票された。(ちなみに今回は、主として公明、共産の組織票が加わって70 万票まで伸びたか?) 橋下氏は市長就任後に公務員改革を断行、公務員の天下り禁止や、天下り先と言われ ていた膨大な外郭団体の大胆な縮小、市職員労組などへの供与利益の見直し、町会など への交付金の見直し等々、市民として大いに評価できる改革を実行した。公募区長には 区民の声を反映させて区政運営に努めようとする優れた区長も多い、にもかかわらず、 メディアは橋下市政下で評価できる改革は報じることなく、橋下市長の選任した公募人 材の失態ばかりを肥大化して報じ続けたのではなかったか? メディアが市民のための改革に前のめりに突進するやに見える橋下氏を貶めようと したのなら、その理由が何かを知りたい。嘗て戦争前夜のメディアが、本来の市民(国 民)にとって必要な知るべき情報を報じることなく、戦争を賛美して参戦を国民に煽っ た時代と何も変わらないとしたら恐ろしいことだ。 将来世代に負担を先送りしない為の、つまり大阪市の5兆円の借金を解消するための、 行財政改革を誰が実行できるのか? 10年間市政を監視している市民からみれば、全 ての改革の芽が反改革勢力に摘み取られ、潰されていくなか、たった一人忽然と出現し たのが橋下氏だった。前々大阪市長関氏の唱えた市政改革から10年が経過する、国を 含めた行財政改革は喫緊の課題であるのだから、これまでの橋下氏の市政改革実績を見 ていて、確実にこの硬直した日本の政治を変える政治家が出現したと期待できた。 今私たちは誠に残念なことに、橋下徹という嘗てない逸材を大阪の政治の表舞台から 失うこととなった。 Sk 2 宮下有識者会議議長 殿 並びに 有識者会議委員及び関係者 各位 2015年2月4日 黒田卓治 第4回 大阪市天王寺動物園飼育動物維持計画検討有識者会議 を傍聴しての感想と提言 日時 平成27年1月31日(土)14:00~17:00 場所 天王寺動物園 出席委員:岸本真弓 佐藤哲也 レクチャールーム 野生動物保護管理事務所上席研究員、 どうぶつ王国社長、 西川禎一 笹井和美 市大教授、 府大教授 宮下実 議長・近 大教授 出席建設局職員:野原賢一郎事務所長、牧慎一郎改革担当部長、九之池薫動物園担当課 長、坂谷安延改革担当課長、高見一利改革担当課長代理 大阪市のさまざまな審議会や、一連の動物園改革のための会議等を傍聴してつくづく感 じることは、既存市職員に丸投げでは改革は出来ないということでしょうか。 今回委員会の当日、私達の遭遇したハプニングが、端的に現在の市職員の市民サービス と改革への基本姿勢を示していると思えます。 その日、市民へ傍聴を呼び掛けているこの会議に駆けつけた私たちは、動物園入り口で 入場を阻止されました。今日の委員会への案内が入り口の係員に連絡されていず、混乱し た彼等がどこへどう連絡したらよいのかもわからないまま右往左往し、会議開始時刻から 30分近くも待たされてしまいました。会場へ案内できればよいだけのことですが、職員 内部の風通しの悪さ、そして少しでもマニュアルを外れる事態への対応の無能力には想像 以上のものがあります。硬直化した前例踏襲主義では、簡単なことでも、マニュアルに無 いことに直面すると思考停止してしまうのでしょう。 さて、冒頭の議題“天王寺動物園の今後の方向性”では、 「参加する市民」、 「市民が支え る動物園を目指す」、 「私達の動物園と思ってもらい、大阪人の誇りとなる動物園を目指す」 など市民目線での改革の方向を示す言葉が並んでいますが、そもそもこれらの言葉に実体 を付与できるのは動物園現場の職員でしかありません。このような言葉をこの委員会の提 言としてこのまま採用しても、市職員に改革の意志が無ければただの言葉の羅列に過ぎな くなってしまいます。 3 宮下議長から、動物園での接遇(来客サービス?)には従来から色々問題があったとの 紹介があり、まさに私たちが今日経験したことでもあると納得できました。動物園の職員 が来園者に、また来ていただきたいという気持ちで接するのは当たり前のはずですが、今 回私達の経験したのは、まったく逆の、来なくていいと思わせるサービスになっています。 さらに、動物園の業務には公務員には出来ないこと(売店、セキュリティなど)もある と思うとの紹介もありました。之はある意味市民にとっては由々しき言葉ではありますが、 市職員の過去の実態を良く知る人の言葉であれば、この動物園改革に当って、軽々に否定・ 非難すべき言葉ではないのかも知れません。 市民目線でものを考えない市職員が、市民の税から給与を受け市民サービスに従事して いるとの自己認識をやり直さなければならないというのは苦しいことかもしれませんが、 市民としてはそのような意識改革をして貰らはなければならないのです。が、橋下市長の 言った「面従腹背でいいから・・」という言葉を、一部の職員はどうやら面と向かってで なければ指示に従わなくて良いと受け取っているように思はれます。困ったことです。 少し回り道をしてしまいましたが、関市長の市政改革推進会議以来、改革、改革と唱え ながら遅々として進まない改革に一体どれだけの時間が経過したことかと考えると、つく づく大阪市改革の難しさを痛感します。 しかし、この動物園改革の委員会は、他によくある市職員のカクレミノ的審議会と違っ て、当初より委員各位の真っ当で的をはずすことの無い市民目線での議論に期待していま した。第3回の議事録等を読むと、率直な委員各位の議論から、天王寺動物園が真に魅力 ある近隣市民の憩いの場となり、外国人や遠来の客には大阪で必ず寄りたい場所になるよ うな芽(ヒント)が市民の目にも伺えます。なんとかその芽を育て、実現させてもらいた いと願って、洗濯市民からの声援とさせていただきます。 以 ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ 上 ☆★ 2015年2月10日 大阪市土地信託事業の失敗 オーク200 2 受託行は、平成21年3月13日、信託勘定における借入金合計161億円を立替 処理し、平成22年3月31日、大阪市を被告として、旧信託法36条2項に基づく 建替金請求訴訟を提起した。また、受託行は、訴訟提起後も、立替処理を続行して、 大阪市に対する請求額を増額させており、最終的には、遅延損害金を除き、合計63 7億円の支払を請求した。 そして、平成25年3月7日、受託行の請求を全部認容する判決が言い渡された。 4 外部監察チームから出された弁天町駅前開発土地信託事業(オーク200)及び住之 江用地土地信託事業(オスカードリーム)に係る大阪市内部の責任の所在に関する報告 書(2014年12月1日)を読むと(全62ページ)、 この土地信託契約締結は昭和62年12月18日市長決裁を、同月28日に大阪市議 会の議決を経ている。平成3年5月に受託行は「総事業費は当初計画の約647億円に 325億円上乗せした972億円に」と報告。平成5年事業計画書に「総事業費は、当 初計画の645億円から381億円上乗せして1027億円に」。平成5年開業後から 平成8年までの賃料収入は毎年見積額を下回り、借入残高は当初見積額の倍、となって いる。 平成6年9月には、本件信託事業が当初の目的を達成できないことが明らかとなり、 これ以降の資料やこれ以降担当した職員からのヒヤリングを通しても、強い危機意識を 持って抜本的改善策を模索するための取組みがなされた確たる形跡はなかった。 すなわち、本件信託事業についての大阪市と受託行との協議は、事業の改善が達成で きず、借入金の返済ができないことによる期限の猶予等の協議や金利引き下げの交渉等 目先の運営上の協議に留まるものであった。また、当時の担当課職員においても、漫然 と受託行に対する責任追及の認識を有している者は存在するものの、大阪市全体として は、平成18年に開始された検討会議において本格的議論がなされるまで、受託行の管 理失当(善管注意義務違反等)に関する責任追及等種々の法的手続き等について本格的 な議論がなされた確たる形跡は認められなかった。 平成12年5月12日(大阪市)監査委員報告書の第三者の意見(36から37頁)に、 ・・・「信託財産の運用状況については、総事業費が647億円から1027億円に 増大したことにより借入金が700億円以上に及んでいるにもかかわらず、賃料水準の 低迷などを反映し、年額32億700万円の賃料収入に止まっている。しかも、その大 半が管理運営費用や借入金利息の支払いに費やされるため、借入金の償還はほとんど進 んでおらず、本事業の目的の一つである、公有地の運用を信託して得られる信託配当に 至っては全く目処が立っていない状況にある」。また、平成12年度以降に予定されて いる「修繕引当金」も計上されていないことから、新たな資金調達が必要になるなど、経 営状況は一層厳しいものとなることが予想され、信託期間満了時には多額の借入金未済 となることが危惧されるところである」と記載されている。 さらに、財政局に対する要望事項として、「本信託事業の受益者(大阪市)として、信 託事業財産の管理状況について、自らの調査権に基づき、適宜調査するなど運用実態の 把握に努めると伴に、事業主体である受託者(受託行)に対して、早期に中長期的に渡る 「収支改善計画」を作成させ、具体的な対応について協議を進められるよう強く要望す る」と記載されている。 前記監査委員の報告を受けて、総務局長は、財政局長に対し、措置状況報告書の提出 5 を依頼したが、これに対する財政局の報告案として、「当該指摘事項については、受託 者(受託銀行団)に対してなされたものであり、当局(委託者)についてのものではない。 なお、要望事項については、今後、監査事務局と調整を行う」と記載されている。 結局、大阪市が受託行に対する責任追及や本件信託契約の解除を含めた抜本的解決策 の検討を始めたのは、平成18年に検討会議が開始されてからである。 大阪市としては、監査委員の指摘等複数の大きな転機となりうる事象を何度か経てき たにもかかわらず、結果的に受託行との折衝の段階から次の段階に進めるか否かの決断 に至らなかった。決断の時期を早めていれば、本件信託事業の結末が現在のものとは違 った形になった可能性は否定できないと考える。 とある。 ここでも前々市長関氏の「市政改革推進会議」を思い出す。この会議において各局の 未収金の調査が行われ未収金総額700億円が判明したとき、関市長は「このようなデ ーターは、今までなら出てこなかったものです」と驚を交えて自賛していた。市民から すれば何を言っているのかと呆れたが、正に関市長の認識通り、硬直した縦割り組織等 の弊害が無責任な施策の温床となっていたことは明らかだ。 オーク200は平成5年の開業当初から破綻していた、といえる。計画段階から予算 総額は見積額を約400億円も増加させて1000億円超となるなど、度々の受託行か らの提案や報告をみると市は全てに受託行の言いなりであったように見える。そして受 託行提案書にある見積額を下回る収益であるにもかかわらず受託行への金利は支払わ れ、大阪市の借入金はそのまま残債された。 多額の借入金が返済できなければ当然将来的には市民負担となる。平成12年の大阪 市監査委員の意見をもとに市財政局はそのような市民負担を無くすためにしかるべき 適切な対策をとる責務があったはずだ。 事業は市長の決済、市議会の議決を得て実施され、7年後には大阪市監査委員が財政 局にたいして、「運営実態の把握に努め、受託行に対して『収支改善計画』を作成させ る」など早急に是正措置を取るべきと指摘している、にもかかわらず財政局はこれを放 置した、大阪市の事業実施は意図的に責任の所在を不明確にし、失敗しても責任を免れ るようにしたと考えられるが、そうであれば市は事業などしないなど税の使い方を見直 すべきだ。 橋下市長はこの土地信託事業の失敗について、大阪市内部の責任の所在を明らかにす ると述べて、外部監察チームが調査し報告したものだ。 二度とこのような事態を招かないよう、今後の対策として、どうするべきなのか? 誰が、どのように、このような事態の責任を取るのか? 6 を市民に対して示すべきだ。 2015年2月16日 区政会議を傍聴して。 2月2日・3日に浪速区区政会議と城東区区政会議を傍聴した。 共に区政会議委員総数は約50名、過半数の出席があり平成27年度区運営方針(案) について意見が求められた。 浪速区区政会議においては区内における問題点を指摘する意見が出た。 ・昨今増加している児童虐待について、区役所での対応が可能か、教育委員会所管で あれば連携が必要、教育も区政の一つと思うのでこの区政会議に教育委員の出席を 求めるべき、 ・他区と比較して浪速区はこどもの出生数は普通だが、就学児童数は少ない、減少し ているのは区外に転出しているからで、その理由として浪速区は子育て環境が整っ ていないと思われるので子育てし易い環境を整えるべき、 ・日本橋周辺は昼間人口が多く、夜はワンルームマンションの増加で、住民は地域に 関心がない、ワンルームマンションは投資目的で建設するため所有者が二転三転し て誰が所有者か判らなくなっている、こどもの環境以前にワンルームマンションよ り家族が住めるファミリーマンションの建設が必要、大阪市はこの建設について規 制をすることが出来ないのか?の意見に、区長は条例で縛ることは可能だが民業を 制限する事となるので実行は困難かもしれないと答弁、 等々約2時間に渡る質疑の大半は浪速区長の玉置氏自らが答弁に務めた。 城東区区政会議では平成27年度予算案説明に加えて地域防災部会、地域福祉部会、 地域まちづくり部会の報告があり、以下の意見がある。 ・城東区は人口密度が24区中一位で府下のみならず全国的にも人口密度が高いのは、 区内にマンションの建設が増えたせいで、森之宮地区はみどりの多いまちであったが 民間に任せてマンシンの建設が進んだ結果だ、 ・介護施設の不足や高齢者の足であったコミニテイバス廃止等で福祉は後退している、 また団塊の世代の高齢化に向けて、高齢者事業計画・保険計画の広報がホームページ への掲載や冊子の配布だけに留まっている、横浜市等のように説明会を開くなど住民 の目線に立った広報活動が必要、 ・見守りネットワ―ク事業は高齢者・障害者・難病者の実態調査となっているが実現性 に乏しい、 等々が主な意見となり区役所職員が答弁した。 7 会議は浪速区も城東区も午後7時に開始した。浪速区は時間を超過して午後9時を過 ぎるまで意見が述べられ、城東区は説明や報告に時間を要したこともあり、委員が意見 を述べた時間は僅か30分~40分で議長は午後8時15分頃には会議終了を宣告し た。 浪速区長玉置氏は公募区長だが、城東区は公募区長が退任して職員区長に変更されて いる。ここでの城東区区政会議は委員からの意見を求める時間が短い上に、職員の答弁 は例によって長く不明瞭なものに終始した。 北区も同様に公募区長が退任して職員区長となったためか、1月29日の北区区政会 議においては、委員から平成27年度事業内容について、唯一の北区独自の事業予算が 減額されたことに不服の意見が述べられ、更に全ての事業計画は実現性に乏しいと厳し い指摘もあったが、職員はこれら意見を反映させるなどの前向きな答弁をしなかった。 これではいくら区政委員の水準が高くても宝の持腐れとしかならない。 浪速区も城東区も区民は、明らかに住環境を整えたいなど住みやすいまちを望み、地 域の問題点を上げるなど実情を述べてその改善策を求めている。浪速区の公募区長玉置 氏はこれらの意見を受けて、できるだけ応えようとする姿勢を示した。こういうことが、 これからの地域主権に通じる道となるのではないのか。本来区民一人ひとりは、区政運 営に責任を持って意見を述べ、区民の望む区政運営となることを望むはずだ。 これらのことからも橋下市長の提案した区長公募制度は、完全無欠で理想的な制度で はないかもしれない、が、市職員であっても問題は多々起きている。ここに紹介した浪 速区長のように、可能な限り区民の意を汲んで施策構築しようと努力する公募区長の方 が住民にとって遥かに有益で納得のゆく施策が実施されるはずだ。一歩進めて区長公選 制へと移行することが区民の要望を叶える区政運営となると期待できる。 以上 <編集後記> 「都構想」住民投票で将来を考えて改革の必要性がある人たちが、必要性がない人たちに 僅差で負けました。目先の権益を優先させる人が多いのは大阪の特徴かとも思います。橋 下氏に批判的な報道も災いしたと強く感じています。誰に将来の行財政を考えることがで きるのでしょうか?暗澹たる思いです。 黒田 発行:大阪市を洗濯する市民の会 所在地:〒5340016 大阪市都島区友渕町 152101 ☎/fax:0669218761 http:www.sentaku-osaka.jp 8
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