とりのーと68号

とりのーと六十八号
今月のトリ「サンショウクイ」
スズメ目サンショウクイ科体長20cm
4月は渡りの時期で、冬鳥が次第に少なくなり、夏鳥
が飛来するようになります。ジョウビタキはすでに見
られなくなっていて、カシラダカも大体渡って行った
ようです。ツグミやアオジはまだもう少しの間見られ
るでしょう
夏鳥としては、ツバメが代表的ですが、タカの仲間の
サシバも渡って来ました。サギの仲間ではアマサギやチュウサギがすでに見られま
す。また、このあたりで繁殖するわけではない鳥たちも、通過する途中の個体が観
察されることもあります。
観察の森では、キビタキはかなり長期間滞在するようになりましたが、オオルリ、
センダイムシクイ、サンコウチョウのような鳥もごく短期間ですが観察されること
があります。
サンショウクイは夏鳥として東南アジア方面から渡って来ます。山地の広葉樹林で
繁殖する鳥で、茨城県内でも奥久慈方面で見られます。観察の森でも、過去に通過
個体が観察されたことがあります。
白と黒のコントラストがはっきりしていて、ほっそりとしたスマートな体型の鳥で
す。飛びながら「ヒリリン、ヒリリン」と鳴くので、その声で存在を知ることが多
いのですが、大抵樹冠の高いところに止まっているので下からの姿を見ることが多
い鳥です。
サンショウクイという名前は、その鳴き声から「サンショ
ウを食べたので辛いのだろう」という、一種の洒落です。
「サンショウは小粒でヒリリと辛い」という言い回しが
昔からあります。
実際には主に昆虫食であるようです。
牛久自然観察の野鳥通信 平成 27 年 4 月発行 文・写真:牛久とりの会 編集:蓮尾亮
森からのたより
「3/15(日)定例バードウォッチング」
【観察できた野鳥】
カワウ、オオタカ、
キジ、コジュケイ、
キジバト、アカゲラ、コゲラ、
ヒヨドリ、モズ、シロハラ、
ツグミ、ウグイス、エナガ、
ヤマガラ、シジュウカラ、
メジロ、ホオジロ、アオジ、
カワラヒワ、ウソ、
スズメ、ムクドリ、カケス、
ハシボソガラス、ハシブトガラス
ウメにきたメジロを観察中
計25種
今日は朝から厚い雲が広がり、ぱっとしない天気。天気は曇り空でもスミレは咲きはじめたり、アズ
マヒキガエルはガマ合戦を始めたりと春の準備に大忙しの様子。野鳥たちはどうでしょうか?
始まる前にオオタカが鳴いていたのが原因なのか、野鳥たちの鳴き声はあまりしません。原っぱにあ
るエノキには、ツグミやムクドリがのんびりしています。野鳥の動きが活発ではないので、早々にカ
ワセミの池などを通過し十字路にむかいます。
十字路から見えるサクラの木の枝には小鳥が 3 羽とまっています。確認すると、ウソです!観察の森
では約 1 ヶ月ぶりに観察できました。出鼻はくじかれましたが、今日は鳥運が良いようです。
観察舎の近くではウメが見頃なのですが、人を目で楽しませるだけでなく、メジロ
には蜜で楽しませる花なのです。花見とバードウォッチングを満喫した後はコブナ
の流れへ。
コブナの流れにはアズマヒキガエルが交尾を終えた後に残る卵がありました。これ
から 2 週間もすればきっとこの池ではたくさんのオタマジャクシが見られるでしょ
う。そしてそれを食べにたくさんの野鳥も訪れるこ
オオタカ
次回の牛久自然観察の森の
とでしょう。
バードウォッチング
その後ビートルズトレイルへ移動すると、林から突き出した一番
5 月 17 日(日)
高い木にオオタカがとまっていました。約 10 分観察した後は、カ 平成
ラスに見つかり移動してしまいました。
27 年 9:00〜11:00
親鳥の後を追う可愛いエナガの
オオタカ以外ではカワラヒワやホオジロ、モズを発見。小鳥たちはもう
少しで繁殖の準備にとりかかります。
今日確認できた種類は 25 種ととなりました。次は 4 月 19 日におこない
ます、この頃にはきっとツバメなどの夏鳥と冬鳥が混じるので今月より
も種類は増えることでしょう。来月が楽しみですね♪
幼鳥たちにあえるでしょうか。
□参加費無料 事前申込不要
□ネイチャーセンター集合
□双眼鏡の無料貸出がございます。
□強風・雨天時中止
※中止の際は、開始 1 時間前に
HP にて掲載。