とりのーと八十号 今月のトリ「コジュケイ」 キジ目キジ科 体長27㎝ コジュケイ 林の中で、チョットコイ、チョットコイ、と聞こえる非常に大きな声で鳴く鳥で、観察の森の探鳥会でも その声はお馴染みですが、厳密には野鳥ではありません。 コジュケイは1919年に狩猟目的に中国から移入され、東京都と神奈川県で放鳥されたものが野生化し たものです。こういう鳥を帰化鳥、あるいは移入種などと呼んでいます。コジュケイの他にはドバト(い わゆる普通のハト)がそれに当たります。 飼い鳥が野生化したものに、ソウシチョウやガビチョウなどがあります。籠脱け鳥と言い、セキセイイン コも一部で野生化しています。 コジュケイと似たような状況にあるのがコリンウズラという鳥で、猟犬の訓練用にアメリカから移入され たものが野生化し、茨城県内でも確認されているようです。 コジュケイは、現在では本州から九州の広い地域に分布しています。平地から山地、農耕地などに生息し ますが、積雪の多いところ、標高の高いところでは見られません。 ずんぐりした体型で、キジバトよりもやや小さく、頬が褐色で脇の三日月型の斑点が目立ちます。目の上 と喉に青灰色の部分があり、なかなかきれいな色彩の鳥です。 林の下などに潜んでいることが多く、目にする機会はあまり多くはありませ んが、時折、林の縁から出てのんびり歩いていることがあります。 これからの季節、子育て中に雛を引き連れて歩く姿が見られることがあり、 牛久自然観察の森の探鳥会でも、バッタの原周辺で観察されたことがありま す。 牛久自然観察の野鳥通信 平成 28 年 5 月発行 文・写真:牛久とりの会 編集:蓮尾亮 森からのたより 「4/17(日)定例バードウォッチング」 【観察できた野鳥】 コジュケイ、カルガモ、 キジバト、カワウ、コチドリ、 イソシギ、カワセミ、コゲラ、 ハシボソガラス、ハシブトガラス、 ヤマガラ、シジュウカラ ヒバリ、ツバメ、 ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、 メジロ、ムクドリ、ツグミ、 スズメ、タヒバリ、 カワラヒワ、シメ、アオジ 計 25 種 コブナの流れ周辺を探す参加者 本日のバードウォッチングは、雨がいつ降りだしてもおかしくないような空で、また風が強く野鳥たちが飛んでくれるかど うかわからない中スタートとなりました。 観察の森内のバッタ原や雑木林を散策しましたが、やはり風が強いせいか時々ウグイスが鳴いたり、ヒヨドリやカラス、ツ バメが横切ったりする程度でほとんど鳥たちの気配がありません。 ツバメが通った時に、野鳥に詳しいボランティアの方がツバメの種類や見分け方の方法を参加者の方にわ かりやすく教えていました。私もとても勉強になります。 観察の森の外のビートルズトレイルに出たところで、風も少し弱くなった事もあるのか野鳥たちの姿を見 かけるようになりました。小川沿いに生えているスギのてっぺんでは、ヤマガラが何かを探しまわって枝 から枝を移動しながら飛んでいきました。 カワラヒワ 畑の上空ではヒバリの独特の声が響き渡ります、ただ姿を探しても残念ながら分かりませんでした。ヒバ リを探しているときに小鳥たちの群れが横切ります。羽の一部の黄色が目立つカワラヒワでした。 そのまま奥の小野川沿いを歩いていると、川を縦断するイソシギを目撃です。独特のフォルムと甲高い鳴き声が印象的です。 折り返して畑の中の道を歩いているとツグミの鳴き声が聞こえてきます、あと何週間かは見られるでしょうか? 今度はあぜ道に沿って、オレンジ色の生物がこちらに走ってやってきました、なんとイ タチです!私たちめがけて走ってきます、気づいていないのでしょうか?30mくらい のところでさすがに気付いたのか、立ち上がり警戒して茂みの中に消えて しまいました。野鳥ではないですが貴重な体験ができました。 もう一度畑を見返すと先ほどのカワラヒワの群れが、畑の中に降 り立ちます。その中に1羽だけ違う野鳥、タヒバリがいたようでボ バードウォッチング 平成 6 月 19 日(日) 28 年 9:00〜11:00 ランティアの方に教えていただきました。 その後雨が降り出したので急ぎ足でネイチャーセンターに戻り終了です。後半の巻き返 しがあり、夏鳥と冬鳥を合わせた合計25種の野鳥が見られました。次回は 5/15(日) となります、この時期も旅鳥で何か珍しい野鳥が見られるかもしれませんよ。お楽しみ に♪(蓮尾) 次回の牛久自然観察の森の □参加費無料 事前申込不要 □ネイチャーセンター集合 □双眼鏡の無料貸出がございます。 □強風・雨天時中止 ※中止の際は、開始 1 時間前に HP にて掲載。
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