Today’s Headline ご参考資料 ご参考資料 “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン 北米 2015年4月2日 注目の米国雇用統計の前の下ごしらえ 米国の金融政策を占う上で注目の雇用統計の公表を控え、最近の米国の経済指標を振り返ると、多くの経済指標 が市場の予想を下回っていますが、背景は主に短期的な要因で米国の回復基調が続く可能性もあると思われます。 米ISM製造業景況感指数:拡大ペースは 2013年5月以来の低水準 米供給管理協会(ISM)が2015年4月1日に発表した3月ISM 製造業景況感指数は51.5と拡大を示したものの、前月(52.9) から低下し、拡大ペースは2013年5月以来の低水準となりま した。市場では52.5程度が予想されていました。項目別に見 ると、前月に比べ低下した主な項目は新規受注、受注残、 輸出、雇用の各指数などです。一方、生産指数は小幅なが ら上昇しました。 どこに注目すべきか: ISM、PMI、エコノミック・サプライズ指数 ピクテ投信投資顧問株式会社 図表1:米国PMIとISM(製造業)指数の推移 (月次、期間:2012年4月~2015年3月) 製造業購買担当者景気指数(PMI) ISM製造業景況感指数 58 PMIが先 に上昇 53 55.7 PMIが先 に下落 51.5 48 12年4月 ※指数は50が活動の拡大と縮小の目安となります。 13年4月 14年4月 15年4月 図表2:エコノミック・サプライズ指数の推移 (日次、期間:2003年4月30日~2015年4月1日) 良い 予想より 悪い 米国の金融政策を占う上で注目度が高い雇用統計の公表 を4月3日に控え、最近公表された米国の経済指標を振り返 ります。最近公表された多くの経済指標が市場の予想を下 回ったものの、背景は主に短期的な要因に左右されたケー スもあると見られることから、米国経済の回復基調は続く可 能性もあると思われます。 例えば、4月1日に公表されたISM製造業景況感指数は51.5 と拡大の目安となる50は越えましたが、前月に比べ低下して います(図表1参照)。データが公表されると市場では米国国 債利回りが低下(価格は上昇)しました。 しかし、低下の原因をISMレポートの調査対象会社からのコ メントで見てみると原油価格の下落、悪天候、西海岸港湾労 働者ストなど短期的要因を主な理由としてあげており、ドル 高に懸念を示したのは少数(金属加工製品)となっている点 に注目しています。 次に、同様の調査である米国の3月製造業購買担当者景気 指数(PMI)は55.7と前月を上回り、ISMと反対の動きになっ ています(図表1参照)。過去、PMIはISMに先行する局面も あっただけに、ISM、PMI、両指数の今後の動きに注目すべ きと見ています。 次に、個別の経済指標でなく全体的な動向をエコノミック・サ プライズ指数(経済指標(実績値)と市場予想との乖離幅を 指数化)で見ると2015年に入りマイナスとなっています。市場 が期待するほどには経済指標が強くないことを示唆すると見 られます(図表2参照)。しかしながら、サプライズ指数は足元、 下落ペースは鈍っている様子が伺われ、市場は(一時的要因 と見られる)米国経済のペースダウンをある程度織り込んだ価 格形成が行われている可能性も考えられます。 米国と他の地域との景気回復に格差がある状況ではドル高 が続く可能性があり、仮にドル高が米国景気に深刻な影響を 与えているなら先行きを懸念する必要があります。しかし景気 減速が短期的要因によるものならば、回復シナリオは維持す べきと見られます。市場では若干の低下が予想されている雇 用統計、判断の鍵は短期的要因の影響度合いと見られます。 2015年指数は下落 100 50 0 -50 -100 ※エコノミック・サプライズ指数 -150 は米国シティグループが算出 03年4月 06年4月 09年4月 下落は 底打ち? エコノミック・サ プライズ指数 12年4月 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的と したものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用に よる損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆 あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、 作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本およ び利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構 の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりませ ん。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するも のではありません。
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