PRESS RELEASE 独立行政法人国際協力機構 東北支部 2015 年 3 月 19 日 浄化槽の施工から点検までフルサポート! 福島県の 3 社がベトナムの水質改善に挑戦 国際協力機構(JICA)は 3 月 13 日、福島県福島市の株式会社環境分析研究所(菊池美 保子代表取締役社長) 、 同県南相馬市の株式会社昭和衛生センター (田原義久代表取締役) 、 同県塙町の本多設備工業株式会社(本多幸雄代表取締役社長)の共同提案による「浄化槽 維持・管理技術の導入による生活排水処理水準の向上に向けた案件化調査」を「中小企業 海外展開支援事業~案件化調査~」として採択しました。 ベトナムでは、急速な経済成長や都市化の進行に伴い、生活排水の 95%が未処理のまま 河川に排出されているなど、河川等の水質汚濁が深刻化しています。日本独自の排水処理 技術である浄化槽の導入が始まっているものの、メンテナンス技術が十分に定着していな いことや法制度が未整備であることなどから、本来の処理性能が発揮できていません。 共同企業体を構成する 3 社は浄化槽の設計・施工、保守・点検及び水質検査の専門企業 で、各社の強みを生かして協働し、日本と同等水準の浄化槽維持・管理サービスをそのま まベトナム国に提供することを目指しています。本調査を通じ、浄化槽の本格的な普及と 定着、効果的な活用によって、公共水域の水質改善に貢献することが期待されます。また、 将来のビジネス展開に向け、浄化槽等機器類の現地調達・現地製造、ベトナムに適した維 持・管理費用の設定についても検討します。 この調査は、我が国の中小企業を対象とした 「中小企業海外展開支援事業~案件化調査~」 として実施されます。 案件化調査は、途上国の 開発ニーズと日本の中小企業の優れた製品・技 術等とのマッチングを行い、製品・技術を ODA 事業に活用するための 情報収集・事業計画立案 等を支援することを目的としたもので、2012 年 度から実施されており、2014 年度第 2 回目は昨 浄化槽設置状況 年 11 月に公示を行いました。 129 件の応募の うち 25 件が採択され、今後の契約交渉を経て契約に至ったものから、順次調査を実施しま す。 【本件に関する問い合わせ先】 JICA 東北 高橋(担当) TEL 022-223-4772 e-mail:[email protected]
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