いわゆる中間類型としての危険運転致傷罪

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◆ 2015 年 3 月 12 日掲載 新・判例解説 Watch ◆ 刑法 No.89
文献番号 z18817009-00-070891191
自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律 3 条 1 項の罪
(いわゆる中間類型としての危険運転致傷罪)の成立が認められた事例
【文 献 種 別】 判決/大分地方裁判所
【裁判年月日】 平成 26 年 10 月 7 日
【事 件 番 号】 平成 26 年(わ)第 194 号
【事 件 名】 危険運転致傷、道路交通法違反被告事件
【裁 判 結 果】 有罪
【参 照 法 令】 自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律 3 条 1 項、
道路交通法 72 条 1 項・117 条・119 条 1 項 10 号
【掲 載 誌】 公刊物未登載
LEX/DB 文献番号 25504818
……………………………………
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条 1 項、117 条、119 条 1 項 10 号)の他、
「アルコー
事実の概要
ル……の影響により、その走行中に正常な運転に
支障が生じるおそれがある状態で、自動車を運転
し、よって、そのアルコール……の影響により正
常な運転が困難な状態に陥り、人を負傷させた者
は 12 年以下の懲役に処……する」とする自動車
の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関す
る法律 3 条 1 項の罪の成否が問われた。
被告人Xは 2014 年 6 月 24 日午前 2 時 57 分頃、
普通乗用自動車(軽四) を運転して時速約 30 な
いし 40 キロメートルで進行中、同 59 分頃、信
号機による交通整理のある交差点において右方か
ら青色の灯火信号に従って進行してきた被害者の
普通乗用自動車(軽四)左後部に自車前部を衝突
させて被害者車両を横転させ、同人に加療約 14
日間を要する傷害を負わせると共に、直ちに運転
を停止して同人を救護し本件事故を警察官に報告
することをしなかった。
本件事故に関し本判決によれば次の諸点が認め
られる。即ちXは事故前日午後 8 時半過ぎ頃か
ら翌午前 1 時半過ぎ頃までの間参加していた飲
み会でビール約 2 リットル、焼酎約 1 合半を飲
んだこと、その後駐車場を出る際約 3 分間を要
するなど清算作業に手間取ったが、そのまま午前
2 時 57 分頃に駐車場を出て約 2 分で居眠りする
に至り、間もなく被害者車両に衝突したこと、事
故時のXの血中アルコール濃度は血液 1 ミリリッ
トルあたり 1.03 ミリグラムであったこと、事故
後の午前 4 時 18 分にXは事故車両とは別の車両
内で眠っていたところを発見され、その際の酒臭
は強く、目は充血し顔も赤かったこと、事故前日
の睡眠時間は約 7 時間、勤務時間は午前 9 時頃
から午後 6 時頃であり、事故前数日も同様の生
活をしていて、Xの認識においても特に疲労の蓄
積はなかったこと等である。
以上の事実につき、Xには道路交通法(以下「道
交法」) 上の救護・報告義務違反の各罪(同法 72
vol.7(2010.10)
vol.17(2015.10)
判決の要旨
大分地裁は以下の判示により本罪の成立を認
め、Xを懲役 1 年 6 月に処した(執行猶予 4 年、
求刑懲役 1 年 6 月。道交法上の各罪の成立も肯定)
。
即ちX「は、約 5 時間かけて相当程度飲酒し、体
内に有したアルコールの濃度も低くない値を示し
ているのであって、駐車料金の精算という単純
作業にも手間取っていた上、運転開始後わずか 2
分程度で居眠り運転に至っていること、被告人は
事故前過労の状態でもなかったことなど、前記認
定した事実からすれば、午前 3 時近いという事
故の時刻を考慮に入れても、アルコール以外の原
因で正常な運転が困難になったとは到底考えられ
ず、アルコールの影響によって居眠り状態に陥り、
正常な運転が困難な状態になったことは明らか
である。弁護人は、自動車運転死傷処罰法 3 条 1
項にいう『アルコールの影響により』とはアルコー
ルが主要な原因で正常な運転が困難になった場
合に限られるという解釈を前提に、そこまでの事
実は認められず、危険運転致傷罪は成立しない旨
主張するが、そもそも同法の当該文言を弁護人の
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新・判例解説 Watch ◆ 刑法 No.89
要望も踏まえ、現行の危険運転致死傷罪の適用は
困難ながら自動車運転過失致死傷罪の適用では不
十分と考えられるような悪質かつ危険な運転行為
から死傷結果が生じた事例への適正処罰の如何が
検討され、前者の罪の拡大には慎重を要し、かつ
後者の罪の刑の引き上げもその法定刑上限へのい
わゆる突っ突き状況もないため困難であるとし
て、両罪の中間類型となる罪の新設が主要課題と
された。その結果、両罪を新たな特別法に移転さ
せたうえで、この新法にアルコール等の影響の発
覚を免脱する罪や無免許運転に係る場合の刑の加
重規定等と共に中間類型の罪を新設すること等を
内容とする要綱(案)が策定され、その後国会で
の法案審議・成立を経て「自動車の運転により人
を死傷させる行為等の処罰に関する法律」(平 25
法 86。以下「
(新)法」
) として 2014 年 5 月より
施行された1)。このように本法制定は中間類型の
罪(法 3 条。罪名は危険運転致死傷ながら学説では
準危険運転致死傷とも通称される)の新設が主眼で
あったともいいうるが、本件でその成否が争われ
たのも、アルコールの影響によるこの中間類型と
しての危険運転致傷罪(同条 1 項。以下「中間類型
(の罪)」)である。
主張のように限定して解釈することはできない」。
「弁護人は、運転前、被告人が前方注視等に支障
があった事実を否定するが、被告人の飲酒量や体
内に有していたアルコールの濃度、運転開始前の
状況からすれば、前方注視等に支障があったこと
は優に推認できる」。
判例の解説
一 従来、自動車運転に際し故意なく人を死傷
させた場合には、1968 年以降法定刑上限が 5 年
の自由刑である刑法上の業務上過失致死傷罪(平
19 法 54 による改正前の 211 条 1 項前段、更に平 13
法 138 による改正前は 211 条前段)の成否が問われ
てきたところ、2001 年には、飲酒運転や著しい
高速度運転等の悪質かつ危険な運転による死傷事
犯の頻発やこの実態に即した罰則整備を求める世
論の高まり等を理由に、刑法上に危険運転致死傷
罪(平 25 法 86 による改正前の 208 条の 2) が新設
された。本罪は一定の危険運転を故意に行い、そ
の結果人を死傷させた場合をその行為の実質的な
危険性に照らし暴行による人の死傷に準じて扱う
ものであり、その法定刑(新設時の上限はいずれも
懲役刑で致傷の場合 10 年、死亡の場合 15 年、平 16
法 156 による改正後はそれぞれ 15 年、20 年) によ
二 1 中間類型の罪の趣旨は、従来の危険運
転致死傷罪(法 2 条 1 号)における危険運転と同
等とまではいえないがなお危険性・悪質性が高い
と認められる運転行為を敢えて行い、客観的に正
常な運転が困難な状態に陥って人を死傷させた場
合について、同罪よりは軽く、従来の自動車運
転過失致死傷罪(法 5 条。罪名は過失運転致死傷に
変更)よりは重い法定刑をもつ類型とするものと
される。これは、従来の危険運転致死傷罪では人
の死傷を生じる具体的危険のある「正常な運転が
困難な状態」での走行が故意の対象であるのに対
し、中間類型ではこの状態は因果経過としての客
観的要件ではあるが故意の対象ではなく、本類型
で故意対象たる「正常な運転に支障が生じるおそ
れがある状態」での運転ではその危険性はなお抽
象的であるに止まるため、従来の危険運転致死傷
罪よりは責任非難が低いこと、他方で抽象的なが
らも相当程度の危険性ある運転行為を認識しつつ
行い、その危険性が顕在化して「正常な運転が困
難な状態に陥」って人の死傷を生じる点で、過失
犯たる従来の自動車運転過失致死傷罪よりは違法
り従前の場合よりも重い処罰が可能となった。
また 2007 年には、死傷者を多数生じるなどの
自動車事故に対する業務上過失致死傷罪での処罰
では刑量が国民の規範意識に合致しないとして罰
則整備を求める意見があること、近時の自動車運
転に係る本罪の科刑状況では法定刑や処断刑の上
限近くでの量刑が増加しており事案の実態に即し
た科刑を可能にする必要があること等を根拠に、
「自動車の運転上必要な注意を怠」った場合を業
務上過失から分離した自動車運転過失致死傷罪が
新設され、その法定刑上限が 7 年の自由刑とさ
れた(平 19 法 54 による改正後の 211 条 2 項)。
その後更に、悪質かつ危険な運転行為による死
傷事犯につき危険運転致死傷罪ではなく自動車運
転過失致死傷罪の適用に止まった事件等を契機
に、両罪の構成要件や法定刑の国民意識からの乖
離ゆえの法整備を求める意見が生じてきたとし
て、罰則整備の要綱提示が 2012 年に法務大臣に
より法制審議会に諮問された。これを受けた同会
刑事法部会では、被害者遺族から聴取した意見・
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新・判例解説 Watch
新・判例解説 Watch ◆ 刑法 No.89
性および責任非難が高いこと、によるとされる2)。
がある状態」は「正常な運転ができないおそれが
ある状態」(道交法 117 条の 2 第 1 項)を要件とす
る酒酔い運転ではなく、酒気帯び運転に当たる程
度のアルコール保有状態で足りると解されている
ことにも示されているように思われる。
次いで、②状態は前述の、従来からの危険運転
致死傷罪におけると同一であって、具体例として
はアルコールの影響により前方注視が困難であっ
たり、ハンドルやブレーキ等の操作の時期や加減
につき意図した通りに行い難いなどのような状態
であるとされている7)。
また、③人の死傷は②の結果として生じなけれ
ばならないとされる。従って、飲酒のうえ自動車
を運転したが正常な運転が困難な状態にまでは至
らず、単なる不注意で事故を起こし人を死傷させ
た場合は本罪には当たらないこととなる8)。
そして、④故意は前述の通り①についてのみ必
要とされる。この点が、正常な運転が困難な状態
についての認識が必要である従来の危険運転致死
傷罪との重要な相違となっている9)。
2 このように、中間類型の罪の成立要件は具
体的には、①アルコール(等)の影響によりその
走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある
状態で自動車を運転すること、② ①からの因果
経過としてアルコール(等)の影響により正常な
運転が困難な状態に陥ること、③ ②の帰結とし
て人の死傷という結果を生じること、④ ①の認
識即ち故意があること、である。
このうちまず、①「正常な運転に支障が生じる
おそれがある状態」とは、従来からの危険運転致
死傷罪における「正常な運転が困難な状態」、即
ちその立案者によれば道路および交通の状況等に
応じた運転操作を行うことが困難な状態3) に至
るまでは要さず、運転に必要な注意力、判断能力、
操作能力がそうでないときの状態と比較して相当
程度減退して危険性のある状態をいうとされる。
具体的には道交法上の酒気帯び運転(同法 65 条 1
4)
項、117 条の 2 の 2 第 3 号) に該当する程度 の
アルコールを身体に保有している状態にあればこ
れに該当するとされているが、中間類型の罪は一
定量のアルコール等を身体に保有しての運転自体
を罰するものではないため、酒気帯び運転に当た
らない程度でも運転に要する注意力等の相当の減
退があればこの状態に該当しうるとされる5)。
なお、
「正常な運転に支障が生じるおそれがあ
る状態」は「正常な運転が困難な状態」よりも前
の段階の状態であって、文言としては「正常な運
転が困難な状態に陥るおそれがある状態」などと
されえたところ、このような文言は採られなかっ
た理由は、中間類型ではそのような状態であるま
での必要はないと考えられているためであるとさ
れる6)。これは具体的には、「正常な運転が困難
な状態」とは前述のように、道路状況等に応じた
運転操作を行うことが困難な状態、即ち正常な運
転がほぼ不可能な状態をいうと解されることか
ら、
「正常な運転が困難な状態に陥るおそれがあ
る状態」との文言では「正常な運転がほぼ不可能
な状態に陥るおそれがある状態」を意味すること
となるが、中間類型ではこの状態までの必要はな
い(前述のように、運転に要する注意力等が相当程
度減退して危険性ある状態で足りる)ということの
ようである。このような趣旨は前述のように、中
間類型にいう「正常な運転に支障が生じるおそれ
vol.7(2010.10)
vol.17(2015.10)
三 アルコールの影響による中間類型の罪の成
否が問われた本件では、具体的には上記①②の充
足の有無が争点とされている。
1 まず①に関して、本判決ではXの客観的状
態は正常な運転に支障がある状態であったことが
認定されている。前述のように、①は運転に要す
る注意力等がそうでない状態と比べて相当程度減
退して危険性のある状態とされるが、立案者によ
ればこれは㋐支障が生じつつある、あるいは生じ
ている場合と、㋑将来の走行中に支障が生じるお
10)
それがある場合、の両者を含むとされている 。
本判決はXにつき㋐を認めるものと思われるが、
これと上記解釈とを前提とすれば①の充足に問題
はない。ただ解釈論として(根本的には立法論で
あるが)
、㋑については、前述のように①が一般
に酒気帯び運転に当たる程度のアルコール保有で
足りうるとされていることを踏まえると、その危
11)
険性が抽象的に過ぎるようにも思われる 。他
方で㋐についても、従来からの危険運転致死傷罪
での「正常な運転が困難な状態」との区別が実際
上は困難となる場合も生じえよう。危険運転致傷
罪の成立を認めた従来の裁判例には本件と比較的
12)
類似した事案に係るものも存在している 。
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2 本判決は、中間的結果としての②の要件に
つき、その主要な原因がアルコールでなければな
らないとする弁護人の主張に対して、そのように
限定して解釈することはできないとする。この点
既存の、アルコールの影響により正常な運転が困
難な状態で自動車を走行させることを実行行為と
する類型の危険運転致死傷罪についても、立案者
からはこの状態は過労等の他の原因との競合によ
13)
るものでもよいと解されている 。ただ、死傷
結果に故意のない危険運転致死傷が自動車運転過
失致死傷(過失運転致死傷) 罪とは異なる重罰に
処される理由は悪質かつ危険な基本行為の高度の
危険性が直接的に結果に実現したためであるか
14)
ら 、基本行為(中間類型の罪では②も) の存在
の認定は特に厳密になされなければならず、アル
コールに係る類型ではそれが問題の状態に至る主
要な原因であることを要すると解することも考慮
15)
に値しよう 。これは、正常な運転が困難な状
態という要件の実質性を維持し、飲酒運転に際し
て死傷事故を生じた場合が安易に(中間類型も含
めた)危険運転致死傷罪と認定されてしまわない
ことを担保するためにも望ましいように思われ
16)
る 。
部会第 1 回会議議事録(2001 年 6 月 28 日)参照。
4)血液 1 ミリリットルにつき 0.3 ミリグラムまたは呼気
1 リットルにつき 0.15 ミリグラム(道交法施行令 44 条
の 3)。
5)第 183 回国会衆議院法務委員会議録 19 号(2013 年 6
月 19 日)7 頁[稲田伸夫]、第 185 回国会参議院法務委
員会会議録 4 号(2013 年 11 月 12 日)14 頁[同]、な
お法制審議会刑事法(自動車運転に係る死傷事犯関係)
部会第 5 回会議議事録(2013 年 1 月 16 日)11 頁[保
坂和人]。
6)法制審刑事法部会第 7 回会議議事録(2013 年 2 月 13 日)
6 頁[保坂](仮に「正常な運転が困難な状態に陥るお
それがある状態」とすると、この故意と、従来からの危
険運転致死傷罪における「正常な運転が困難な状態」の
未必の故意との区別が困難となって、構成要件として本
罪との区別に問題を生じうる、ともされる)。
7)第 185 回国会参院法務委・前掲注5)5 頁[稲田]。
8)髙井・前掲注1)「自動車の運転により人を死傷させ
る行為等の処罰に関する法律について」9 頁以下、橋爪・
前掲注1)29 頁等参照。
9)法制審刑事法部会・前掲注5)12 頁[保坂]等参照。
文言上は故意の不要性がそれに先行する「よって」によ
り示されている(保坂・前掲注1)53 頁、髙井・前掲注1)
「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関
9 頁参照)。
する法律について」
10)法制審刑事法部会第 6 回会議議事録(2013 年 1 月 25
日)8 頁[保坂]、髙井・前掲注1)「『自動車の運転に
●――注
より人を死傷させる行為等の処罰に関する法律』につい
1)本法を解説または分析するものとして、保坂和人「自
て」36 頁。
動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関す
11)本庄武「自動車事故を巡る厳罰化のスパイラル」法セ
る法律について」警論 67 巻 3 号(2014 年)43 頁以下、
722 号(2015 年)26 頁以下は、中間類型の実行行為は
松宮孝明「自動車事故をめぐる法改正の動き」犯刑 23
もはや暴行に準じる高度の危険性を有しないとする。
号(2014 年)1 頁以下、髙井良浩「自動車の運転により
12)新潟地判平 15・1・31LEX/DB 文献番号 28095263。本
人を死傷させる行為等の処罰に関する法律について」捜
判決につき、馬場泰「危険運転致傷罪の弁護経験から」
研 63 巻 7 号(2014 年)2 頁以下、同「自動車の運転に
交通法科学研究会編『危険運転致死傷罪の総合的研究』
より人を死傷させる行為等の処罰に関する法律施行令に
(日本評論社、2005 年)75 頁以下参照。
ついて」警論 67 巻 8 号(2014 年)84 頁以下、同「
『自
13)井上宏「自動車運転による死傷事犯に対する罰則の整
動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する
備(刑法の一部改正)等について」ジュリ 1216 号(2002
法律』について」刑事法ジャーナル 41 号(2014 年)35
年)40 頁。
頁以下、同「自動車の運転により人を死傷させる行為等
14)宮川基「危険運転致死傷罪の解釈論上の諸問題」現刑
の処罰に関する法律」ひろば 67 巻 10 号(2014 年)12
5 巻 9 号(2003 年)77 頁参照。
頁以下、今井猛嘉「自動車運転死傷事故等処罰法の新設」
15)従来からの危険運転致死傷罪について、本庄武「判批」
刑事法ジャーナル 41 号(2014 年)4 頁以下、杉本一敏
速報判例解説(法セ増刊)11 号(2012 年)150 頁参照。
「自動車運転死傷行為等処罰法の成立をめぐる所感」刑
16)川端博ほか「緊急特別座談会・危険運転致死傷罪を新
事法ジャーナル 41 号(2014 年)18 頁以下、橋爪隆「危
設する刑法の一部改正をめぐって」現刑 4 巻 4 号(2002
険運転致死傷罪をめぐる諸問題」ひろば 67 巻 10 号
(2014
年)84 頁[西田典之発言]も参照。
年)21 頁以下等がある。また、これを法案段階で検討
したものとして、塩見淳「自動車事故に関する立法の動
金沢大学教授 永井善之
き」法教 395 号(2013 年)28 頁以下。
2)保坂・前掲注1)51 頁以下。
3)法制審議会刑事法(自動車運転による死傷事犯関係)
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