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 ローライブラリー
◆ 2015 年 7 月 3 日掲載 新・判例解説 Watch ◆ 憲法 No.99
文献番号 z18817009-00-010991242
暴力団員であることを理由とした市営住宅の明渡請求の合憲性
【文 献 種 別】 判決/最高裁判所第二小法廷
【裁判年月日】 平成 27 年 3 月 27 日
【事 件 番 号】 平成 25 年(オ)第 1655 号
【事 件 名】 建物明渡等請求事件
【裁 判 結 果】 棄却
【参 照 法 令】 憲法 14 条・22 条
【掲 載 誌】 裁時 1625 号 2 頁
LEX/DB 文献番号 25447166
……………………………………
事実の概要
兵庫県西宮市(原告・被控訴人・被上告人。以下
単に「市」ともいう。
)では、
西宮市営住宅条例(以
下「本件条例」という。
)46 条 1 項柱書において「市
長は、入居者が次の各号のいずれかに該当する場
合において、当該入居者に対し、当該市営住宅の
明渡しを請求することができる。
」と規定されて
いたところ、2007 年 12 月に、新たに同項 6 号
として「暴力団員であることが判明したとき(同
居者が該当する場合を含む。)
。」との規定が設け
られた(以下、同項柱書および同項 6 号の規定のうち、
入居者等が暴力団員であることが判明した場合に市
営住宅の明渡しを請求することができる旨定める部
……………………………………
しを請求した。
一審(神戸地尼崎支判平 25・2・8 公刊物未登載
(LEX/DB 文献番号 25506260)
) は市の請求を認め、
二審(大阪高判平 25・6・28 公刊物未登載(LEX/DB
文献番号 25506261)
) もYらの控訴を棄却したた
め、Yらが上告した。上告に際しYらは、①本件
規定は合理的理由なしに暴力団を不利に扱うもの
で憲法 14 条 1 項に違反する、②本件規定は必要
な限度を超えて居住の自由を制限するもので憲法
22 条 1 項に違反する、③Y1は近隣住民に危険を
及ぼす人物ではなく、Y2およびY3は身体に障害
を有しているにもかかわらず、本件住宅等の使用
の終了に本件規定を適用することは、憲法 14 条
1 項または 22 条 1 項に違反する、と主張した。
分を、「本件規定」という。なお、本件条例において
判決の要旨
「暴力団員」とは、暴力団対策法(暴力団員による不
当な行為の防止等に関する法律)に規定する暴力団
上告棄却。
1 本件規定の合憲性
「地方公共団体は、住宅が国民の健康で文化的
な生活にとって不可欠な基盤であることに鑑み、
低額所得者、被災者その他住宅の確保に特に配慮
を要する者の居住の安定の確保が図られることを
旨として、住宅の供給その他の住生活の安定の確
保及び向上の促進に関する施策を策定し、実施す
るものであって(住生活基本法 1 条、6 条、7 条
1 項、14 条)、地方公共団体が住宅を供給する場
合において、当該住宅に入居させ又は入居を継続
させる者をどのようなものとするのかについて
は、その性質上、地方公共団体に一定の裁量があ
るというべきである。」
「暴力団員は、……集団的に又は常習的に暴力
的不法行為等を行うことを助長するおそれがある
員をいうと定義されている。
)
。
本件の 3 名の上告人(被告・控訴人)のうちY1は、
2005 年 8 月に本件条例に基づき市営住宅(以下「本
件住宅」という。
)に入居した者であり、その両親
であるY2およびY3は、2010 年 8 月にY1と同居
「名
することを認められ(その際、Y1およびY2は、
義人又は同居者が暴力団員であることが判明したと
きは、ただちに住宅を明け渡します。
」と記載した誓
約書を市に提出した。)、さらにY2は、本件住宅の
駐車場(以下「本件駐車場」という。) の使用を許
可された。市は、2010 年 10 月、警察からの連絡
によって、Y1が暴力団であるA組に所属する暴
力団員であることを知った。そこで市は、Y1に
対して本件規定に基づく本件住宅の明渡し等を、
Y2およびY3に対して所有権に基づく本件住宅の
明渡し等を求め、Y2に対して本件駐車場の明渡
vol.7(2010.10)
vol.18(2016.4)
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新・判例解説 Watch ◆ 憲法 No.99
となったのは、平等原則を定めた憲法 14 条 1 項、
および居住の自由を保障した憲法 22 条 1 項違反
の有無であり、最高裁は、上述の通りいずれにつ
いても違憲の主張を退けている2)。
もっとも、こうした暴排規定は、暴力団とい
う「団体」規制の一環として行われるものであ
り、そうした意味では、背景に結社の自由(憲法
21 条 1 項)の規制のあり方をめぐる問題が存して
いることに留意されるべきである。結社の自由に
対する規制は大きく、団体の①存立規制、②活動
規制、および③構成員規制に分けられるとされる
が3)、これに拠った場合、本件で問題となるのは
③ということになろう。むろん違法行為を目的と
する団体は、そもそも結社の自由の保障対象とは
ならない。しかしながら、この点に関する学説の
知見によれば、「憲法上個人に対して犯罪として
処罰しうる事項を行うことを目的とする結社は保
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障対象とはなら……ないと抽象的にはいうことは
4 4 4 4
可能であるが、具体的な規制方法のあり方の問題
と関連して、その規制はむしろ立憲民主主義秩序
を破壊しかねない危険性を内包していることが注
意されなければならない」4)。むろんこの指摘自
体は、暴力団を念頭に置いたものではないが、暴
力団についても、それが反社会的な団体である限
り憲法の保障を受けないということはできるにし
ても、具体的に何をもって反社会的団体と解する
かという困難な問題が存している5)。
そうだとすれば、本件で問題となったような暴
排規定およびその適用についても、なおその合憲
性が問われる必要があるといえよう。暴力団規制
をめぐる憲法問題は、これまで学説においても詳
細な検討がされてきたとは言い難く、議論の蓄積
に乏しい面が否定できないが6)、以下では、本件
で問題となった居住の自由および平等原則を中心
としたこれまでの学説の議論を踏まえつつ、若干
の考察を加えることとしたい。
団体の構成員と定義されているところ、このよう
な暴力団員が市営住宅に入居し続ける場合には、
当該市営住宅の他の入居者等の生活の平穏が害さ
れるおそれを否定することはできない。他方にお
いて、暴力団員は、自らの意思により暴力団を脱
退し、そうすることで暴力団員でなくなることが
可能であり、また、暴力団員が市営住宅の明渡し
をせざるを得ないとしても、それは、当該市営住
宅には居住することができなくなるというにすぎ
ず、当該市営住宅以外における居住についてまで
制限を受けるわけではない。」
「以上の諸点を考慮すると、本件規定は暴力団
員について合理的な理由のない差別をするものと
いうことはできない。したがって、本件規定は、
憲法 14 条 1 項に違反しない。」
「また、本件規定により制限される利益は、結
局のところ、社会福祉的観点から供給される市営
住宅に暴力団員が入居し又は入居し続ける利益に
すぎず、上記の諸点に照らすと、本件規定による
居住の制限は、公共の福祉による必要かつ合理的
なものであることが明らかである。したがって、
本件規定は、憲法 22 条 1 項に違反しない。」
2 本件規定をYらに適用することの合憲性
「事実関係によれば、……Y1は他に住宅を賃借
して居住しているというのであり、これに、上記
……記載の誓約書が提出されていることなども併
せ考慮すると、その余の点について判断するまで
もなく、本件において、本件住宅及び本件駐車場
の使用の終了に本件規定を適用することが憲法
14 条 1 項又は 22 条 1 項に違反することになるも
のではない。」
判例の解説
一 暴力団規制の一環としての暴排規定
2004 年に広島県と広島市が、条例で、公営住
宅の入居資格について「暴力団でないこと」との
定めを初めて置いたが、その後、2007 年の国土
交通省住宅局長による都道府県知事等に対する
「公営住宅における暴力団排除について」と題す
る書面による指示を受け、同様の規定が多くの自
治体の条例で設けられるようになった。本件は、
こうした公営住宅条例における暴力団排除規定
(暴排規定) の合憲性について、最高裁が判断を
示した事例として注目される1)。本件で直接問題
2
二 本件規定に基づく本件住宅等の明渡請求の
合憲性
本判決において必ずしも体系だった議論が展開
されているわけではないが、本件規定が合憲であ
ると判断するに際して、最高裁が指摘するのは、
①地方公共団体は、公営住宅の入居者の選定にあ
たり一定の裁量を有すること、②市営住宅に暴力
団員が入居・居住することにより、他の入居者等
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新・判例解説 Watch ◆ 憲法 No.99
の生活の平穏が害されるおそれがあること、③暴
力団員は、自らの意思で暴力団を脱退することが
可能であること、および、④本件規定によって
も、当該市営住宅以外における居住についてまで
制限を受けるわけではないことといった事由であ
り、さらに本件規定をYらに適用することについ
ても、⑤Y1が他に住宅を賃借・居住していること、
および⑥名義人等が暴力団員であると判明したと
きは住宅を明け渡す旨の誓約書が提出されている
ことを指摘し、やはり合憲と判断している(なお、
を限定的に解しそれに基づく別扱いの合憲性をよ
り厳格に審査しようとする近時の有力説によって
も、「暴力団員であること」を「社会的身分」と
解して厳格な違憲審査を行うことはできないこと
になろう8)。そして、単なる合理性の基準に基づ
く審査にとどまるのであれば、本件のような事例
で平等原則違反を認めることは、やはり難しいと
いわざるを得ない。
(2) 生存権実現に際しての別扱い?
もっとも、Yらに対する本件住宅等の明渡請求
の合憲性を考えるにあたっては、なお検討される
べき点もあるように思われる。1 つには、本件で
問題となったような公営住宅への入居・居住とい
うものをどのように理解するかである。公営住宅
は、本来、「健康で文化的な生活を営むに足りる
住宅を整備し、これを住宅に困窮する低額所得者
に対して低廉な家賃で賃貸し、又は転貸すること
により、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与
する」(公営住宅法 1 条)という目的にそって設置
されたものであり、そうした意味では生存権(憲
法 25 条 1 項) を具体化し実現するための福利厚
生施設として理解できる。そして、この領域で上
記①のように国・自治体に一定の裁量が働くこと
は否定できないとしても、生存権の重要性に鑑み、
生存権実現に際しての別扱いの合憲性は、「事実
上の実質的な合理的関連性」を問う基準によって
審査されるべきだとの考え方もあり得る9)。それ
によった場合、上記②のように「生活の平穏が害
4 4 4
されるおそれ」といった観念的・抽象的危険性を
指摘するのみでは、「事実上の実質的関連性」の
基準の要請が満たされるかは疑問であり、当人の
生活実態に即した実質的審査が求められることに
なろう。
(3) 規制対象としての「暴力団員の同居者」
また、本件におけるY1と異なり、暴力団員で
はないY2 およびY3 についても、Y1 と同様に考
えることが妥当か、という問題がある。確かに
Y1については、自身が暴力団員であることに加
え、上記⑤にみるように他の住宅を賃貸しており
本件住宅に居住しているという必要性は低かった
――それは一審判決も指摘するように「真に住宅
に困窮している者に対し住宅を提供するという公
営住宅制度の趣旨に反する」ものであったという
こともできよう――ことから、本件住宅の明渡し
もやむを得ないといった見方も可能であろう。し
最高裁は以上に加え、いわゆる高齢者待命処分事件
(最大判昭 39・5・27 民集 18 巻 4 号 676 頁)および
成田新法事件(最大判平 4・7・1 民集 46 巻 5 号 437 頁)
という 2 件の先例も引用しているが、これら先例の
うちに本判決の結論を正当化するうえで決め手とな
る理由を見出すことは困難であるように思われる。
)。
1 憲法 22 条 1 項違反の主張について
本件においてYらは、本件規定またはそれをY
らに適用することが、憲法 22 条 1 項の保障する
居住の自由を不当に侵害すると主張するにあた
り、当該自由が個人の人格形成に不可欠な基盤形
成を保障するという意味もあることから、その制
限の合憲性は厳格な審査基準が妥当する旨主張す
る。しかしながら、本件ではそもそも居住の自由
に対する制限があったか否かが、問題であろう。
この点は、上記④の説示とも重なるが、一般に、
憲法 22 条 1 項による「居住・移転の自由」保障
の内容は、
「自己の選択するところに居住し、ま
たは移転するにつき、公権力によって妨害されな
いこと」7) にあり、「公営住宅に入居・居住する
ことを要求する権利」まで当然に含むものではな
いことからすると、本件住宅の明渡請求を同項違
反と主張することは――いったん公営住宅への居
住を認めた者に退去を要求する場合には、同項の
問題となり得ると解する余地はあるにせよ――困
難であるといわざるを得ないであろう。
2 憲法 14 条 1 項違反の有無
(1) 「暴力団員であること」に基づく別扱い
Yらはまた、
「暴力団員であること」が憲法 14
条 1 項後段の「社会的身分」に当たるとして、
「暴
力団員であること」のみを理由に明渡請求を認め
た本件規定が、同項違反であるとも主張している。
しかしながら、上記③のように、「暴力団員であ
ること」が自らの意思で変更することのできる地
位であることからすると、
「社会的身分」の意味
vol.7(2010.10)
vol.18(2016.4)
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かしながら、同様の考慮は、現に本件住宅に居住
していたY2およびY3に対しても、当然に当ては
まるべきものであろうか。この点Yらは、Y1の
同居者という立場で入居しているY2およびY3に
対し、入居の承継によって、その入居を継続させ
ることは可能である旨主張したが、一審は、Y2
およびY3の入居が、Y1の入居承認を基礎とする
同居者としての承認を得たのにとどまるとしてこ
れを退けている。しかしながら、自らは暴力団員
ではないY2およびY3が、その他の点では入居要
件を満たしていたにもかかわらず、
「暴力団員の
同居人」であったということのみで当然に本件住
宅の明渡しを余儀なくされるとしたら、上記⑥の
ような誓約書が出されていることを考慮したとし
ても、それは過度の「暴力団規制」ということに
なりはしないであろうか。
刊物未登載)、この判断を最高裁も支持していた(最決
平 21・10・1 公刊物未登載)。
2)本件の下級審段階では、Y1が暴力団員に該当するか否
かも争点になったが、一審は、本件建物明渡請求時にお
いてY1 が暴力団員であったと認め、控訴審もこの判断
を支持している。
3)大石眞『憲法講義Ⅱ』(有斐閣、2007 年)154 頁参照。
4)佐藤幸治『日本国憲法論』
(成文堂、2011 年)295 頁(傍
点門田)。
5)橋本基弘「暴力団と人権――暴力団規制は憲法上どこ
まで可能なのか」警察政策 13 巻(2011 年)1 頁・12 頁
参照。この点に関しては、暴力団の場合、犯罪を直接の
目的としているとは必ずしもいえず、その定義や性格づ
けに困難な面があることにも留意が必要であろう(同 7
頁参照)。
6)暴力団規制と憲法について論じたものとして、橋本・
前掲注5)の他、新井誠「暴力団対策を憲法から考える」
警察政策研究 14 号(2010 年)89 頁参照。暴力団員の
人権について検討したものとして、目森一喜=斎藤三雄
『司法の崩壊:やくざに人権はないのか』(現代人文社、
三 暴力団規制の合憲性を検討するための視点
暴力団対策法が制定された 1991 年以来実施さ
れてきた暴力団の直接の取締りに加え、2009 年
以降は、自治体レベルのいわゆる暴力団排除条例
を通じて、暴力団が活動する社会環境を改善し暴
力団組織を衰退させていこうとする取組みも、全
10)
国的に展開されるようになってきた 。本件で
問題となった暴排規定も含め、このような暴力団
規制の前提には、
「暴力団の排除が暴力団に対す
る不当な差別であるとの論理……〔は〕まったく
受け入れられるものではない」との見方が存して
おり、一でも述べた通り、そうした考え方自体は
一般的には、おそらく大方の異論のないところで
11)
あろう 。しかしながら、他方で、現在の暴力
団排除条例等による暴力団規制のあり方に対して
は、これに反対する立場もあり、とりわけ条例に
よる規制が「市民に対する規制」であることなど
から「権力による適用範囲の拡大」に強い警鐘が
12)
発せられている点が注目される 。暴力団規制
は、その必要性が認められる一方で、往々にして
その手法が広範ないし過度にわたりがちであるこ
とはなお留意されるべき点であり、それゆえ規制
の合憲性は、本件のような事例の分析を通じてな
お検討される必要があるといえよう。
2002 年)参照。
7)佐藤・前掲注4)296 頁(傍点門田)。
8)周知のように、憲法 14 条 1 項後段列挙事由に基づく
別扱いの合憲性はより厳格に審査されるべきだとする、
いわゆる列挙事由特別意味説は、列挙事由の 1 つである
「社会的身分」についても、多かれ少なかれその意味を
限定的に解し、自分の力ではそれから脱却できないこと
を 1 つのメルクマールとする(例えば、芦部信喜(高橋
和之補訂)『憲法〔第 6 版〕』(岩波書店、2015 年)136
頁等参照。)。
9)例えば、芦部・前掲注8)133 頁、佐藤・前掲注4)
215 頁等参照。もっともこれらは、障害福祉年金と児童
扶養手当の併給禁止が問題となった、堀木訴訟(最大判
昭 57・7・7 民集 36 巻 7 号 1235 頁)との関連で、「実
質的関連性」審査ないし「厳格な合理性」テストについ
て説いたものであり、これと本件のような事例を同一に
論じ得るかという問題はある。
10)各都道府県の暴力団排除条例は、概ね同様の条項を有
しているが、名称や内容について若干の差異も存してい
る。大井哲也ほか編『暴力団排除条例ガイドブック』
(レ
クシスネクシス・ジャパン、2011 年)323 頁以下参照。
暴力団排除条例について憲法的に考察したものとして、
小山剛編『判例から考える憲法』(法学書院、2014 年)
119 頁[川又伸彦]、松本和彦「演習」法教 388 号(2013
年)146 頁参照。
11)松坂規生「暴力団排除活動の動向」ひろば 65 巻 2 号(2012
年)4 頁・11 頁。
12)例えば参照、宮崎学編著『メルトダウンする憲法・進
●――注
1)それまでにも、広島市市営住宅条例の暴排規定に基づ
行する排除社会』(同時代社、2012 年)11 頁以下。
き建物の明渡しが求められた事例で、憲法 14 条違反の
広島大学教授 門田 孝
主張が退けられた事例があり(広島高判平 21・5・29 公
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