2016年10月25日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2016年10月15日~2016年10月21日の推移】 【1】先週の回顧 先週のカナダ・ドル円相場およびカナダ5年国債利回 りは下落しました。 OPEC(石油輸出国機構)総会を控え、減産合意への 確信が強まる中で、原油価格が50米ドル近辺で高止 まったことが、資源国通貨の支援材料でした。また、米 国の大統領選挙のTV討論会でトランプ・リスクが後退し たことや、堅調な米国の企業業績発表、およびサウジア ラビアが国債発行に成功したことなどを背景に市場環 境は良好でした。しかし、カナダ銀行(中央銀行)が発 表した金融政策報告書において今年下半期のカナダ 景気見通しが下方修正されたことが、カナダ・ドルの売 り材料となりました。 金利については、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁 が量的緩和を継続する姿勢を示したことや、米国のCPI (消費者物価指数)およびカナダの小売売上高の下振 れなどもあり、債券への押し目買いが入ったことで小幅 に低下しました。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年9月23日~2016年10月21日) (円/カナダ・ドル) 90 今週は、カナダでは大きな経済指標の発表が無く、経 済指標面では米国の第3四半期GDP(国内総生産)が 注目材料です。ドラギ総裁が金融緩和政策縮小への転 換を否定する発言をしたことで、米国やカナダの債券 へはいったん買い戻しが入りやすいとみています(金利 の低下材料)。先週発表された国際証券投資の統計か らも、外国人によるカナダ債券買い需要の継続がうかが えます。 一方、為替面では原油価格が安定し、リスク環境が良 好な中では、カナダ・ドルの下値は小さいとみています。 1.15 カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 85 1.20 カナダ・ ドル 77.83 80 1.25 75 1.30 70 65 9/23 9/30 10/7 10/14 高 1.35 1.33 安 1.40 10/21 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【カナダ 金利推移】 【2】今週の見通し (カナダ・ドル/米ドル) 円/カナダ・ドル(左軸) 1.2 (2016年9月23日~2016年10月21日) (%) カナダ5年国債 1.0 0.8 0.65 0.6 0.4 0.2 9/23 9/30 10/7 10/14 10/21 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 10/19 10/21 10/21 毎月 毎月 2016年8月 2016年9月 政策金利 小売売上高(前月比) 消費者物価指数(前年同月比) 0.50% -0.1% 1.3% 0.50% -0.2% 1.1% (出所)Bloomberg等より大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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