2015年3月24日 カナダの金融市場動向 Weekly Report 【2015年3月14日~2015年3月20日の推移】 【1】為替動向 先週のカナダ・ドル円相場は小幅に上昇しました。 週半ばのFOMC(米国連邦公開市場委員会)で、 経済成長予測や政策金利予想が下方修正された ため、米ドル安、カナダ・ドル高となりました。その後、 カナダの小売売上高やCPI(消費者物価指数)が発 表されましたが、カナダ・ドル円相場への影響は限 定的でした。 今週は、カナダでは主な経済指標の発表はありま せんが、カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁の講 演が予定されています。ポロズ総裁が利下げを意 識させるような発言をした場合には、カナダ・ドルに 対して下押し圧力となるとみています。一方、足元 で原油価格がやや反発しており、こちらはカナダ・ド ルのサポート材料となりそうです。 【カナダ・ドル 為替推移】 (2015年2月20日~2015年3月20日) 102 (円/カナダ・ドル) (カナダ・ドル/米ドル) 1.20 円/カナダ・ドル(左軸) 100 1.22 カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転) 1.26 98 1.24 96 1.26 94 1.28 92 2/20 2/27 3/6 3/13 高 1.30 95.63 90 カナダ・ ドル 安 1.32 3/20 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。 【2】金利動向 先週のカナダ国債利回りは低下しました。FOMC で政策金利の予想が下方修正されたため、米国債 利回りが低下し、カナダ国債も同様に金利が低下し ました。また週末に発表されたCPIはおおむね市場 予想通りだったものの、小売売上高が予想よりも悪 かったことからカナダ国債利回りはさらに低下しまし た。 今週は、カナダ銀行総裁の講演や米国のCPIの 発表に注目です。足元で発表されている経済指標 が低調なため、ポロズ総裁は追加利下げを示唆す る可能性があります。そのため、債券市場では金利 低下圧力の強い展開が予想されます。一方で米国 のCPIが強めの結果となった場合には、米国の早期 利上げ観測の高まりから米国債とともにカナダ国債 も金利が上昇しやすいとみています。 【カナダ 金利推移】 (2015年2月20日~2015年3月20日) (%) 1.4 1.2 カナダ国債 1.0 0.8 0.72 0.6 0.4 2/20 2/27 3/6 3/13 3/20 ※カナダ国債は、現物債券「CAN 1.50% 2020/3/1」の利回りを表示しています。 【3】主要経済指標 発表日 発表頻度 期間 指標名 データ (参考)前回 3/17 3/20 3/20 毎月 毎月 毎月 2015年1月 2015年2月 2015年1月 製造業売上高(前月比) 消費者物価指数(前年同月比) 小売売上高(前月比) -1.7% 1.0% -1.7% 1.6% 1.0% -1.8% (出所)Bloombergより大和投資信託作成 当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。■当資料は、 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。■当資料の中で記載されている内容、数値、 図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。■当資料中における運用実績 等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。 販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル0120-106212(営業日の9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1
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