観るということ

学科(専攻)・科目の種 教養展開科目(地域をつくる) 授業コード
別等
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Class Code
Department/Division
授業の方法
Course Type
期別
Semester Offered
授業科目
Course Title
担当教員
Instructor
観るということ
Observational Methods in Psychology
縣 拓充,鈴木 雅之
履修年次/セメスター
Students'
Year/Semester to take
the Course
教室等
Classroom
概要
Brief Description
科目コード
G15U14301 Course
G15U143
Code
講義・演習 単位数
2
Credits
曜日・時限
前期
Day &
金4
Period
25名まで: 体
験的な内容が
多く含まれて
受入人数 おり、また個人
Maximum やグループで
Number of の調査・発表
Students の機会を含む
ことから、少人
数で授業を行
う。
D22
外部の者が地域に入り、有益なアクションを行っていくためには、当該地域の人々や環境をよ
く観察し、またそこで得た気づきを深めていくリサーチが必要になる。この授業では、我々が物
を見る際にとらわれがちなバイアスや、心理学の「観察」に関わる方法論について体験的に学
んでいく。それらを通して、新しい視点から日常や周囲の環境を捉え直すための態度やスキル
を身につけることを目指す。
目的・目標
この授業では、多々ある心理学の方法論の中でも、人や何らかの対象について注意深く観る
Objectives and Goals ことを通して、その理解や理論化を試みる、「観察法」を取り上げる。より具体的には、身近な
地域や環境を観察することを通して、新しい視点を得るための方法について体験的に学ぶこ
15 Core Competencies と、またそれら観察データの基礎的な分析の仕方を身につけることを目的とする。
for General Education 前半は日常を注意深く見直す必要性を実感させるために、まず普段人が無意識に行っている
見ることや聞くこと等の知覚行為がいかに不正確で、また見落としている情報が多くあるかを
体験させる。続いて、観察に関わる様々なリサーチの方法論と、データの分析方法の基礎を
紹介する。その上で、グループに分かれて身近な環境を観察し直してリサーチの問題を設定
し、調査・発表することを行う。
1_知へのいざない
知識力 Introduction to Knowledge
Knowledge
探究力 ○
Exploration
技術力 Technique
情報力 Information
批判力 ○
Critical Thinking
2_人間のふるまい
倫理観 Human Behavior
Ethics
実践力 ○
Practice
社会性 Sociability
自然観 View of Nature
創造性 ○
Creativity
3_社会とのかかわり
国際力 Social Engagement
Global Attitude
地域力 Community Oriented ○
Attitude
生活力 Vitality
指導力 Leadership
授業計画・授業内容
Course Plans and
Contents
主体性 ○
Independence
1. ガイダンス: 講義の目的と進め方について説明する。 2. 見ることを疑う1: 認知心理学の知見を基にしながら、普段行っている「見る」という行為が
いかに不正確かを体験させる。
3. 見ることを疑う2: 認知心理学の知見を基にしながら、普段行っている「見る」という行為が
いかに不正確かを体験させる。
4. 感覚を疑う1: 認知心理学の知見を基にしながら、普段行っているその他の知覚行為がい
かに不正確かを体験させる。
5. 感覚を疑う2: 認知心理学の知見を基にしながら、普段行っているその他の知覚行為がい
かに不正確かを体験させる。
6. 問題発見の心得: リサーチを行う上での、問題発見の重要性とそのための心構えを紹介
する。課題として、身の周りを観察し直し、それまで気付かなかった面白い現象を見つけてくる
ことを課す。
7. フィールドワークとは?: フィールドワークという方法の特徴と、その研究例を紹介する。
8. 観察・インタビュー法: 観察やインタビューに基づく研究の心構えや方法論について紹介す
る。
9. 課題の発表: 課題を個別に発表する。また、グループごとのリサーチを開始する。
10. 量的・質的分析のやり方: いかにデータを分析するか、その量的・質的な方法の基礎を
紹介する。
11. 会話分析のやり方: 特に会話や発話に焦点を当て、その分析の方法を紹介する。
12. 中間発表: グループごとにリサーチのテーマとすることを発表し、ディスカッションを行う。
13. 統計学の基礎 : 簡単な統計的分析方法について紹介する。
14. 成果発表: グループごとの活動の成果を発表し、ディスカッションを行う。
15. まとめ: これまでの授業の内容をまとめ、全体のリフレクションを行う。
教科書は特に指定しない。参考書は授業時間内に適宜紹介する。
教科書・参考書
Textbooks/Reference
Books
評価方法・基準
Evaluation Procedures 授業への出席と発表・レポート等から総合的に評価する。
and Criteria
備考
授業の中では、概念や語句等を教科書的に覚えるのではなく、自らの知識や経験に結びつけ
Remarks
ながら、主体性を持って考えること、またそれを楽しむことを期待します。