キーワード Key Words 知る権利,知的自由,生涯学習,図書館,学校

❖科目名 Course Title
社 会 科 学入門 Ⅰ
❖担当教員 Instructor
今
尚之
❖開講学期 Semester
❖履修可能人数 Capacity
後期
❖対象学年 Year
1〜4
10(遠隔) ❖単位数 Number of Credits
❖授業形態 Type of Class
2
遠隔
❖キーワード Key Words
知る権利,知的自由,生涯学習,図書館,学校図書館,子ども
❖授業の目的 Course Objectives
図書館及び学校図書館に関わる理論や実践を情報学の視点から学習し,基盤となる知識
や方法論を習得します。そのことを通して,人間としてのあり方や生き方,社会との関わ
り方について考え,自ら課題を発見し解決する力の基礎を培います。
❖授業概要 Course Description
社会科学は,社会における人間行動を科学的,体系的に研究する経験科学です。人類の
歴史の中で図書館は人間の知的活動とともにあり,近代以降の図書館は,知的自由,知る
権利を保障する民主主義の砦として,社会の中で重要な役割を果たしています。
現在,図書館は,情報や知識を基盤とする今日の社会を生きるために,基本的な情報は
もとより各種のアイデアを提供する場として理解され,そのための理論研究や具現化する
ための諸活動が実践されています。
特に,学校図書館は,児童・生徒が責任ある市民として生活するために,生涯に渡る学
習主体,生活主体として必要な技能を育て,想像力そして創造力を培う重要な役割が与え
られています。
本授業では,情報学の視点から,図書館,学校図書館に共通する理論,および学校図書
館における諸活動を学び,考察することに取り組みます。
そのことから,諸科学のプロセスとその結果あるいは社会の諸活動について,記録し,
保存,提供することが科学や社会が発展するために必要な基礎・基盤であることを理解し
ます。あわせて知的自由の理念を守り,情報を入手できることが,民主主義を具現するこ
とにつながることを講義と演習によって理解します。そして,情報を批判的に捉え,効果
的に利活用できる態度を演習や課題から身につけます。
本授業は,全体で3つのパートから構成されます。各パートごとにふりかえりとまとめ
の演習を行います。そのことによって,自ら課題を発見し解決する力の基礎を培います。
❖到達目標 Course Goals
①
図 書 館,学校図書館は,知的自由,知る権利を保障する社会的な装置であることを理
解し,説明できるようになります。
②
人々の学習,子どもの成長に不可欠な「対話力」を備えることが図書館,学校図書館
の基礎であることを理解し,説明できるようになります。
③
図書館や学校図書館において実践される諸活動について理解し,実践に参加する態度
を身に つ けま す 。
❖授業計画 Course Schedule
【パート1
知的自由・学習の権利と図書館,学校図書館の原理】
第1回
オリエンテーション,ユネスコ公共図書館宣言,ユネスコ学校図書館宣言
第2回
図書館,学校図書館の「自主性・自立性」
第3回
子どもの権利条約と図書館,学校図書館,子どもの知的および精神的成長と
図書館,学校図書館
第4回
【パート2
パート1・まとめの演習
学校図書館の歴史・制度・技術】
第5回
近代図書館の原則と学校図書館,世界人権・自由宣言と学校図書館
第6回
わが国における学校図書館の歴史
第7回
わが国における学校図書館の制度とその課題
第8回
学校図書館を支える情報技術と学問背景
第9回
パート2・まとめの演習
【パート3
知的自由・学習の権利をささえる学校図書館活動】
第 10 回
子どもの読書支援
第 11 回
子どもの学習支援
第 12 回
子どもと情報社会
第 13 回
子どもとメディア・リテラシー
第 14 回
パート3・まとめの演習
第 15 回
全体のまとめと演習
❖成績評価 Grading System
○ 各パートの「まとめの演習」での学びに関する報告レポート(60%)と全体の「まとめ
と演習」に関する報告レポート(40%)
○ すべての回に出席することで,成績評価の対象となります。それ以外は成績評価の対象外
です。やむを得ない事情により出席できない場合には,別途申告を行い課題などの指示を
受けてください。
○ 各回終了後,リアクションを電子掲示板に書き込みます。すべて回について書き込みがな
い場合には成績評価の対象となりません。
○ やむを得ない事情による欠席の対応については,授業ガイダンス時に説明します。
○ 授業の進行を妨げる行為が目立つ場合には,以後の受講をお断りします。
○ 成績評価の詳細は,授業初回のガイダンスで説明します。
❖テキスト Textbooks
各授業毎にプリントを配布します。
プリントの配布量が多いのでファイルを用意して綴
各授業毎にプリントを配布します。
じて下さい。また,学外講師の授業ではパンフレットなどの資料も配布されますので,そ
れもあわせて綴じるようにして下さい。なお,授業中に配付した資料は一部を除き,Web
で入手できるようにします。
❖参考書 Reading List
渡邊重夫:学校図書館の対話力,渡邊重夫:学校図書館の力
❖準備学習 Homework
授業中に理解のために課題を指示します。
❖オフィスアワーOffice Hour
毎週木曜日
14:40〜16:10
他大学の学生の場合,電話による質問を受け付けます(電話番号は初回授業で伝えます)
❖連絡先(E-mail)E-mail
[email protected]
❖質問・相談への対応方法 Contact Information
電子メールにより受け付けます。[email protected] か,ガイダンス時に案
内をする,授業用のアドレスを利用ください。
❖履修上の注意 Notes
各大学から受講するので,授業の諸連絡,課題の説明などは,授業ホームページで行い
ます。ホームページアドレスはガイダンス時に案内をします。
❖備考 Other Information
初回授業でガイダンス資料を配布します。
※「対象学年」と「単位数」は,科目提供大学における数字であり,受講大学に応じて異なるので,
所属大学で確認してください。
※「履修可能人数」は,科目提供大学以外の人数であり,遠隔と対面それぞれの受講形態で履修で
きる人数を示しています。(例.5(遠隔),5(対面):遠隔授業で5名,対面授業で5名まで
履修可能。)