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千葉大学(文学部)【日本史】解答例
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問1 A-壺 B-銅鐸(銅戈) C-環濠集落
問2 後漢書
問3 縄文人は狩猟採取生活のため食糧の調達が不安定であったが,大陸から渡来
したとみられる弥生人は水稲耕作によって安定した食糧が確保され,人骨もまた顔
は面長で起伏が少なく,縄文人骨と比べ背が高い特徴をもつ。
2
問 1
中世には,仏教の影響で獣肉をケガレとして賤視する風潮が強まった。近世
には,幕藩領主によって主穀である米穀の生産が奨励された結果,自給的な農
村部では,食生活の中で熱量の大半を穀物が占めるようになり,たんぱく質や
カルシウム,ビタミン類の欠乏が目立つようになった。
問 2 戦国時代には相次ぐ戦乱の中で,敵対勢力の食料を欠乏させるべく,刈田狼
藉の行為が横行した。郷村の農業生産を担う地侍層にも軍役が課され,農作業
に悪影響を及ぼすこともあった。江戸時代になると,気候の寒冷化によって凶
作が多発したが,流通網の整備によって商品化した米穀を商人が高額で領外に
売却することで,飢饉に拍車をかけることがあった。
3
問1
問2
問3
問4
a 米
b 野菜
米を中心として野菜・魚貝などをとっていたが,太平洋戦争・占領期には不
足する米に代わるものとしていも類などの割合が増えた。
高度経済成長によって個人所得の増大と都市化が進展し,安さと品ぞろえを
武器とするスーパーマーケットの登場によって電気冷蔵庫が普及したこと
もあって,食生活の洋風化が進み,肉類や乳製品の摂取が増えた。
明治時代には産業革命が進展し,第一次世界大戦にともなう大戦景気によっ
て軽工業のみならず重化学工業が発展するなど日本社会の近代化にともな
って,米の消費量が漸次増加し,肉食も始まって身長が高くなっていった。
しかし,昭和恐慌におちいり,日中戦争の長期化,太平洋戦争の戦局悪化,
敗戦によって深刻な食糧不足となって身長は低下した。その後,農地改革で
食料生産は急速に向上し,高度経済成長によって国民生活が豊かになると食
生活の洋風化が進み,身長が高くなっていった。