理科(小学校) ○児童が理科を学ぶことの意義や有用性を実感できる授業づくり ・自らの諸感覚を働かせ体験を通した自然とのかかわりの中で、主体的に問題を見い出す学 習活動を重視する。 ・見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力や態度を育成する学習活動を重視 する。 ・観察、実験などの結果を整理し、考察、表現する活動を行い、学んだことを生活とのかか わりの中で見直す学習活動を重視する。 ○思考力・表現力を育成するための言語活動の充実 ・予想や仮説を立てる場面では、問題に対する考えを記述したり、児童相互の話合いを適宜 行ったりすることにより、自らの考えを顕在化させる。 ・結果を整理し、考察し結論をまとめる場面では、予想と関係付けながら考察を言語化し、 表現することを一層重視する。 結論の導出 考 察 結果の整理 観察・実験 検証計画の 立案 予想・仮説の 設定 問題の 把握・設定 自然事象への 働きかけ 〈問題解決の8つのステップ〉※これらの過程をふんだ授業を展開する。 授業改善のポイント 問題(課題)の設定、予想・仮説 〈こんな学習活動になっていませんか?〉 ●解決すべき問題になっていなく、何を明らかにするのかはっきりしていない。 ●予想させているが根拠を引き出していない。後の学習に予想を生かしていない。 ↓ ☆事象提示にこだわり、ズレから生じる問い(疑問)を引き出す。 ☆既習内容の確認や演示実験等で予想の根拠を引き出す。 ☆観察、実験でどのような結果が期待されるか見通しをもたせる。 観察・実験 〈こんな学習活動になっていませんか?〉 ●話合いを充実させようとするあまり、観察、実験の時間が短くなっている。 ●観察、実験で何を見い出すのか明確にしていない。観察、実験もうまくいかない。 ↓ ☆実験の手順だけでなく、意味・価値を捉えさせる。(実験は作業ではない) ☆観察、実験は成功させること。(教材研究や予備実験を大切にする) ☆「実測」ばかり、「部分」ばかりに目が向いた観察、実験は禁物。 (「感覚」と「実測」の双方を大切にする。「全体」と「部分」の双方を大切にする) 考察(結果→結論) 〈こんな学習活動になっていませんか?〉 ●結果ばかりを述べ合わせて、すぐに教師がまとめてしまう。 ●表現ばかりを無目的に行わせている。話し合う対象を焦点化していない。 ↓ ☆結果と結論を区別して考えさせる。(結果の解釈が重要) ☆数的データやグラフ・図等を関係付けながら考察させる。 ☆学習のねらいに迫るため、一度学習課題にもどる。予想とつないで考察を考えさ せる。 -28-
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