A-4 山王神社~山王さま

A-4 山王神社~山王さま(さんのうじんじゃ~さんのうさま)上鶴間本町 1-2
国道16号線とおおむね平行している谷口中学校前の道路(旧道藤沢までの八王子街道の一
部)の鵜野森境にある山王神社の社殿の中に館区内で最も古い石塔である「山王さま」があ
ります。
この石塔が建てられた今から320年位前、将軍徳川家綱の時代、この辺りはどんな風景で
どんな暮らしだったでしょうか。
そのころ作られた絵図面によると、現在山野通りと呼ばれているこの辺りの沿道は開墾され
畑になっています。当時この周辺は家が集まっていたからか新開といわないで新宿と呼ばれ
ていました。
そのころの記録によると座間村との間に起った秣場(馬牛の飼料の草をとる所)争いが16
50(慶安3)年おさまり、それから25年経って開墾も進んだ1675(延宝3)年にこ
の石塔は建てられました。(高さ97㌢、幅40㌢、笠付)正面中央に「南無妙法連華経」
右に「延宝三乙卯歳12月7日」左に「●供養山王権現」そして右横側に「相州高座郡谷口
村」左横側に「施主●●中間諸旦●●」と刻まれています。その三方の下部に見ざる、いわ
ざる、聞かざるの三猿が浮ぼりになっているのは山王の神使が猿だからでしょう。
山王信仰は天台宗総本山比叡山延暦寺の惣森神である山王権現に対する信仰で、山王は山の
守り神、地主神としてまつられています。
山王さまの講中の渋谷高幸さん、渋谷宣清さんのお話では、今は木造のお社ですが昭和10
年代には茅葺で、年に一度のお祭りの日には芝居小屋が立つこともあってにぎわい、また子
どもたちは毎朝ここへ集まってから大沼にある大野小学校まで通っていたそうです。
現在も毎年10月20日には講中の約40名の方々が集まり祭りが行われています。
昭和63年6月1日 上鶴間公民館報第7号より
本殿
旧道沿いの山王神社
右側は鵜野森方向
山王さま