日本の10-12月期実質GDP2次速報値 下方修正される

2015 Mar
10
日本の10-12月期実質GDP2次速報値
9日に発表された2014年10ー12月期の実質GDP(国内総生
産)成長率の2次速報値は前期比年率+1.5%と1次速報値(同+
2.2%)から下方修正されました。その主因となったのは民間在庫
投資であり、1次速報で仮置きされていた流通在庫や仕掛品在庫
が、2次速報で法人企業統計などの実績値を反映して下方修正
されました。また、設備投資も前年比+0.1%から同ー0.1%と
下方修正されました。その一方で、個人消費は同+0.3%から
同+0.5%、輸出は同+2.7%から同+2.8%と上方修正されまし
た。今回の2次速報値は下方修正されたものの、在庫循環の側面
が強いと思われ、個人消費や輸出面では上方修正されており、
景気の持ち直しを再確認させるものだったと考えています。
また、同日発表された景気ウォッチャー調査では、現状判断DI・
先行き判断DIがともに3ヵ月連続で上昇しており、景気の回復基調
が確認できました。内閣府は先行きについて「物価上昇への懸念
10-12月期実質GDPの寄与度分解
(%) (1次速報値と2次速報値)
3.0
アシスタントストラテジスト
深澤俊雄
60
(ポイント)
50
1.0
40
0.0
-1.0
-2.0
-3.0
民間最終消費支出
民間企業設備
政府最終消費支出
外需
1次速報(2/16発表)
民間住宅
民間在庫投資
公的固定資本
30
現状判断DI
先行き判断DI
20
2次速報(3/9発表)
(出所)内閣府のデータを基に三菱UFJ投信作成
11/2
12/2
13/2
14/2
(出所)内閣府のデータを基に三菱UFJ投信作成
15/2
(年/月・月次)
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
曜日
日本
 1月 経常収支
1兆581億円(前回 8,528億円)
3月
月
9日
3月
米国
 特にございません。
 2月 景気ウォッチャー調査 先行き判DI
53.2(前回 50.0)
 10ー12月期実質GDP(2次速報値)
前期比年率+1.5%(1次速報値 同+2.2%)
 2月 マネーストック(M3)
グローバル・マーケット・
ストラテジー・チーム
景気ウォッチャー調査の推移
2.0
などが見られるものの、賃上げへの期待や燃料価格低下への期待
が見られる」としました。このように、賃上げなどをうけた内需の好転
や米国向けを中心とする輸出の増加などを背景にして、今後の
日本経済は堅調に推移するとみています。
下方修正されるものの、個人消費などは上方修正
 特にございません。
火
10日
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