マーケットウィークリー・810号 2015.1.1 企業ニュース エイチ・アイ・エス (東証1部:9603) http://www.his.co.jp/ 旅行事業に加え、ハウステンボスを運営 1980年、インターナショナルツアーズを設立。1990 年、社名をエイチ・アイ・エスに変更した。1993年、 海外旅行のデパート「トラベルワンダーランド」をオ ープン。2006年、インバウンドの新会社「エイチ・ア イ・エス エクスペリエンス ジャパン」を設立。2010 年、富裕層向けの会員組織「CLASS ONE」をス タート。同年、ハウステンボスを子会社化した。2012 年、タイを拠点とした国際チャーター航空会社を設立。 2013年、海外Eコマースサイト「hisgo」の運用 を39カ国に拡大。2014年、ラグーナテンボスを設立。 旅行事業を中心にテーマパークやホテル事業等を展開。 作成者:池田隆行 (億円) 7,000 6,000 5,000 ◇売上高と営業利益の推移 (億円) 250 売上高 左軸 営業利益 右軸 200 4,000 150 3,000 100 2,000 50 1,000 0 0 (期)11.10 12.10 13.10 14.10 15.10 予 (出所)エイチ・アイ・エス 会社資料よりCAM作成 15.10期は好調なハウステンボスと燃油サーチャージの低下に期待 ハウステンボスが好調となっている。ハウステンボスの14.9期の単独業績は売上高が263億円、 前期比21%増、営業利益が74億円、同52%増。入場者数は279万人、同13%増、宿泊者数30万人、 同10%増。人気のイルミネーションである「光の王国」は10年の700万球からスタートし、14.9 期には1,000万球超へと規模の拡大とともに入場者数の増加に貢献。国内最多の品種を揃えた「花 の王国」ではチューリップやバラなど季節毎に来場者を引き付けた。場外でのイベントでは「大 阪城3Dマッピング スーパーイルミネーション」を開催。目標の50万人を超える59万人が来場し た。15.9期の会社計画は売上高が315億円、同20%増、営業利益が101億円、同36%増。入場者数 321万人、宿泊者数34万人。健康をテーマとした「健康の王国」を立ち上げる。15年7月には生産 性の高い「スマートホテル」の第Ⅰ期を開業する予定。 旅行事業は14.10期の売上高が4,686億円、同9%増、営業利益が103億円、同30%増だった。円 安が進展したものの、高付加価値商品の投入などが寄与した。15.10期は円安懸念があるものの、 原油安を背景に燃油サーチャージ低下の可能性が高く、海外旅行客の増加への貢献が期待される。 [株価動向・投資判断] ハウステンボスの好調や燃油サーチャージ低下などで、市場からの業績拡大期待が高まれば、 株価の刺激材料となろう。リスク要因では急激な円安やグループ会社の不調等のケースがある。 <業績> 決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円 13.10 479,478 ( 11 ) 11,843 ( 5) 15,203 ( 13 ) 8,903 ( ▲ 5 ) 274.6 34.00 14.10 523,246 ( 9) 15,906 ( 34 ) 19,016 ( 25 ) 9,050 ( 2) 139.6 18.00 15.10 予 579,700 ( 11 ) 19,400 ( 22 ) 21,400 ( 13 ) 10,600 ( 17 ) 163.5 22.00 14年5月1日を効力発生日として、1:2の株式分割を実施 [主要株価指標] (売買単位:100株) 4,000 [週足] 株価(2014/12/19) 3,520 円 13週平均 3,500 年初来高値(高値日) 3,525 円(14/12/19) 同 安値(安値日) 2,472 円(14/10/17) 3,000 予想PER(15.10予) 21.5 倍 2,500 1株株主資本(PBR算出用) 1,577.4 円 26週平均 2,000 PBR 2.23 倍 予想配当利回り 0.63 % (1株当たり配当金年22.00円) ROE(14.10) 10.8 % 発行済み株式数 6,485 万株
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