開発プラットフォーム構築 - 日本能率協会コンサルティング

研究開発/技術開発 >> Process
Research
& Development
RD3-04
開発プラットフォーム構築
Background
顧客ニーズの多様化、更なる開発期間短縮の必要性により、先行開発にパワーが投入できず、先行開
発と商品開発を同時進行しているケースをよく見かけます。そのため技術完成度が低く、量産段階に
きても品質トラブル対応に忙殺され、その影響からますます先行開発にパワーが投入できないという
悪循環に陥っている企業が多いのも実態です。
先行開発を商品開発に先がけて実践するために工数を確保し、かつ複数の商品開発を効果的、効率的
に実践するための開発プラットフォーム構築が必要です。
Viewpoint
モノ・技術の標準化、モジュール化
モノ・技術の標準化・モジュール化を考慮する視点として、
以下の5点がポイントになります。
1. 設計が効率化されているか?
(ドキュメント、会議等の削減も含む)
→固定/変動、ブラックボックスの有効活用、開発環境
共通化
→モジュール化オペレーター(概念構造)からの検討
2. 評価(DR)が効率化されているか?
→固定/変動、ブラックボックスの有効活用、リスクマ
ネジメントのしやすさ、シミュレーションでの代替
3. 生産技術、量産化対応が効率化されているか?
(治具準備や量産バラツキ検討の削減等)
4. 顧客対応部分の商品魅力度が低減しないか?
5. ライフサイクルで見て、コストダウンに繋がっているか?
モノ・技術の標準化、
モジュール化
- 6つの視点によるモジュール化
- 顧客価値部分以外の標準化、
モジュール化
- テスト、評価の標準化
業務、プロセス、手順の徹底標準化
業務、プロセス、手順の標準化を考慮する視点として、以下
の3点がポイントになります。
1. 人依存、重複業務ができるだけ排除されているか?
→開発部門だけでなく、上流の企画・マーケティングから
製造、品証、サービスまでふまえ、業務の依存性も検討
→技術、ツールの整理がなされているか
2. 技術難易度に応じた業務のメリハリがあるシステムになっ
ているか?
→開発ランク、ドキュメント、評価・DRの運用
3. シミュレーション/評価の精度が常に向上し、活用しやす
い状態にブラッシュアップされているか?
業務、プロセス、
手順の徹底標準化
- ISO等のプロセス見直し
- 設計者別業務推進方法の
ばらつき削減(ツール等)
- DSMによるCE体制見直し
- 付帯業務の徹底効率化、
アウトソース化
(プラットフォーム構築後の)教育・訓練、ナレッジマネジメント
教育・訓練、ナレッジマネジメントを考慮する視点として、
以下の4点がポイントになります。
1.標準化・モジュール化したものをいかに効果的、効率的
に使ってもらうかの仕掛け
2. 新しい開発プラットフォームの仕組みを定着、継続的改
善するための教育・訓練
3. 業務分担の見直しに伴い、組織体制の見直しまで考慮
4. リッチスタッフによるナレッジ構築支援と仕掛け
(ドキュメントのあり方、シミュレーション/評価結果
のまとめ方等も含む)
C
2013
(PF構築後の)
教育・訓練、KM
- 標準化、モジュール化したもの
を使わせる仕掛け
- 開発PFを支えるための教育・
訓練
- KMのための工夫
研究開発/技術開発 >> Process
Research
& Development
RD3-04
開発プラットフォーム構築
Consulting Step
開発プラットフォーム
対象の洗い出し
競合との弱み/
強み分析実施
プラットフォーム化すべき
製品技術、業務の決定
&
予測効果と目標の明確化
IPOD分析による標準化
対象の明確化と推進
プラットフォーム整備活動
&
継続的改善
&
教育・訓練
・ 商品開発/製造プロセス分析、業務工数構造分析等で
対象を明確化
・ 各対象技術、業務における弱み/強みを分析
・ 営業視点、生産・製造技術視点も入れる
・ コアコンピタンスを未来視点で検討
・ ライフサイクル全般からのコスト算出
・ どこを共通化、標準化するとメリットが出るかを検討
・ プラットフォーム寿命の検討
・ 改革プランを立案し、実施、展開
・ 組織定着化のための業務システム構築
・ 次世代プラットフォームの検討
Our Practice
電気メーカーA社
ソフトウェア開発に、開発プラットフォーム概念を取り入れて効率化推進
【革新前】・都度開発設計、ドキュメント作成も個人依存
・ナレッジデーターベースもなく、ディレクトリに生産物を保管
【革新後】・リファクタリングをベースとしたモジュール化推進
・標準ドキュメント、評価ツール類をスタッフが整備、WEB登録し、流用促進、設計効率化実現
食品メーカーB社
包装容器開発において、担当者個別開発からチーム開発へ向け、開発プロセスも同時整備
【革新前】・担当者別の独自ルートで包装容器開発を推進
・デザインレビューも公式化されておらず、かつドロップアウトした開発の資産は闇の中
【革新後】・Alternative Evaluation MatrixとDRシステムを整備し、標準コンカレントプロセス構築+技術
資産蓄積
・量産段階での開発手戻り削減
株式会社日本能率協会コンサルティング TEL.03-3434-0982 http://www.jmac.co.jp mail :[email protected]