2014 年度後期 化学反応論 第9回「遷移状態理論」復習問題 学籍番号

2014 年度後期 化学反応論 第9回「遷移状態理論」復習問題
学籍番号___________ 氏名___________
1. 右の図は、XY + Z → X + YZ という反応のポテンシャルエネルギー面を等高線図で表した
ものである。R, P と書かれた点は、それぞれ反応物 (XY + Z), 生成物 (X + YZ) を表してい
る。
P
(1) R→P の反応経路を右の図に書き入れ、遷移状態を
2.6
で示しなさい。
(2) この反応の反応機構の記述として最もふさわしい
ものを下の中から選び、それを選んだ理由を説明
しなさい。
(a) XY 結合が最初に切断され、その後 YZ 結合が生成
X-Y 距離 (Å)
2.4
する。
2.2
2.0
1.8
1.6
(b) XY 結合の切断と同時に YZ 結合が生成する。
(c) YZ 結合が先に生成し、その後 XY 結合が切断され
R
1.6
1.8
2.4
2.2
Y-Z 距離 (Å)
2.6
る。
2. アイリングの式を変形して、ln (k/T) と 1/T が直線関係になることを示しなさい。ΔG≠=
ΔH≠ – TΔS≠の関係を使い、ΔH≠、ΔS≠は定数と仮定する。
3. ある化合物の異性化反応について、置換基をエチル基・プロピル基・イソブチル基と変化
させて反応速度定数の温度依存性を測定したところ、下のようになった。2.で導いた式を利
用して、活性化エンタルピーΔH≠、活性化エントロピーΔS≠をそれぞれ求めなさい。(透
過係数κは1と仮定してよい。単位に注意すること。)
置換基
k (253 K)/s–1
k (273 K)/s–1
k (293 K)/s–1
エチル
2.7
22
140
プロピル
0.50
3.6
20
イソブチル
0.11
0.73
3.6
ΔH≠/(kJ/mol)
ΔS≠/(J/K/mol)