線形代数学演習第二 (U クラス) 小テスト略解(11/6) t4-1. 線形写像 f : R4 x x−y+z+w y x + 2z − w で定 → R3 を f z = x + y + 3z − 3w w める。 (i): Ker f の基底と次元を求めよ。 (ii): Im f の基底と次元を求めよ。 配点:各 1 点、計 2 点 −2 1 −1 2 答え: (i): 基底は , 1 0 で、次元は 2. 0 1 −1 1 (ii): 基底は 1 , 0 で、次元は 2. 1 1 t4-2. V を、x を文字とする高々 3 次の実数係数多項式全体のなすベクトル 空間とする。T : V → V を T (g(x)) = xg ′ (x) で定める。 (i): Ker T の基底と次元を求めよ。 (ii): Im T の基底と次元を求めよ。 配点:各 1 点、計 2 点 答え: (i): 基底は {1} で、次元は 1. } { (ii): 基底は x, x2 , x3 で、次元は 3. 解説. (i): T (g(x)) = 0 となる高々 3 次の多項式を求めると、Ker T = ⟨1⟩ と なり、結論がわかる。 (ii): Im T = ⟨T (1), T (x), T (x2 ), T (x3 )⟩ = ⟨0, x, 2x2 , 3x3 ⟩ であり、次元についての公式より、Im T = dim V − dim Ker T = 3 がわか 解説. (i): f (x) = 0 となる x ∈ R を全て求めれば、Ker f が求まる。連立 るので、{0, x, 2x2 , 3x3 } のなかから一次独立になるように 3 つ選べば、0 は 方程式を解くと、自由度が 2 であり、これが次元となる。また、解の表示か 基底に選べないので、{x, 2x2 , 3x3 } となる。 ら、自動的に基底が求まる。 ■コメント 4 (ii): R4 の 標 準 基 底 を {e1 , e2 , e3 , e4 } と 書 く こ と に す る 。Im f = ⟨f (e1 ), f (e2 ), f (e3 ), f (e4 )⟩ であり、次元については、 dim Im f = dim R4 − dim Ker f = 4 − 2 = 2 であるから、{f (e1 ), f (e2 ), f (e3 ), f (e4 )} の中から一次独立なものを 2 つ選 べば良い。 V の基底を答える問題なのに、答えが R4 のベクトルで書かれ ているのは意味不明です。 (( )) ( x y 5x + y 2x + 4y ) t4-3. f = で 定 ま る f : R2 → R2 に つ い て 、基 底 {( ) ( )} 1 1 , に関する表現行列を求めよ。 −2 1 配点:2 点 ) ( 3 0 答え: . 0 6 ( 解説. 基底を a1 = 1 ) −2 , a2 = ( ) 1 とおく。基底の行き先の座標を並べた t4-4. V を、x を文字とする高々 3 次の実数係数多項式全体のなすベクト ル空間とする。T : V → V を T (g(x)) = xg ′ (x) で定める。T の、基底 { } 1, x, x2 , x3 に関する表現行列を求めよ。 配点:2 点 0 0 答え: 0 0 0 1 0 0 0 0 2 0 0 0 . 0 3 解説. 前問同様、基底の行き先の座標を調べると、 1 ものが表現行列になるので(理由はプリントを参照)。 ( f (a1 ) = ) ( 3 = a1 −6 より、結論を得る。 ( ) ) 3 a2 , 0 ( ) ( 6 f (a2 ) = = a1 6 ( ) ) 0 a2 6 ( T (1) = 0 = 1 x ( T (x) = x = 1 x ( T (x2 ) = 2x2 = 1 ( T (x3 ) = 3x3 = 1 となるので、結論が従う。 0 ) 0 x2 x3 0 , 0 0 ) 1 x2 x3 0 , 0 0 ) 0 x x2 x3 2 , 0 0 ) 0 x x2 x3 0 3
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