(NYダウ) 2014年12月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (NYダウ) 2014年12月号
市場概況・今後の見通し
【11月の市場概況】(NYダウ・米ドル/円)
NYダウは、上昇しました。
NYダウは、米国の中間選挙での共和党勝利や、中国の利下げ、ECB(欧州中央銀行)
の追加金融緩和観測の高まり、堅調な米景気指標などを背景に、過去最高値を更新しま
した。
2014年12月8日
NYダウ(ドルベース)・米ドル/円レートの推移
(2009年11月末~2014年11月末)
(米ドル) 20,000
NYダウ(米ドルベース)
18,000
◆
16,000
14,000
12,000
米ドル/円は、円安・米ドル高となりました。
日本銀行(以下、日銀)の追加金融緩和後の根強い円安観測に加え、消費税率再引き
上げの先送り観測が高まったことや、堅調な米景気指標などを受けて円売り・米ドル買い
の動きが加速し、約7年3ヵ月ぶりの高水準となる118円台まで上昇しました。
10,000
8,000
(円) 130
120
米ドル/円
◆
110
【今後の見通し】(NYダウ・米ドル/円)
米景気は、ガソリン価格の下落などが下支えとなり、個人消費※ 1を中心に概ね堅調に
推移するものと見られます。また製造業など企業の景況感※ 2も高水準を維持し、生産※ 3
も高水準を維持しています。今後、海外経済の減速を受けて外需などは伸び悩む可能性
があるものの、住宅市場※ 4 も徐々に回復の兆しが見られることや、設備投資なども底堅く
推移すると見られ、回復基調は続くと見ています。(※1:4ページ 目の左図参照、※2:3
ページ目の右図参照、※3:3ページ目の左図参照、※4:5ページ目の右図参照)
NYダウは、海外の 景気減速懸念や米企業収益の頭打ち感などが相場の重石となるも
のの、一方で相対的な米経済の安定に対する信頼感やFRB(米連邦準備制度理事会)
の利上げに対する慎重姿勢などが市場心理を下支えすることから、当面は現行水準を
中心としたもみ合い推移を見込みます。
100
90
80
70
09/11
10/11
11/11
【 1 1 月のマーケッ トデータ】 11月末
NYダウ(米ドル)
米ドル/ 円
10月末
17,828.24 17,390.52
118.23
109.34
12/11
騰落率
13/11
最低
14/11
(年/月)
最高
2.52% 17,366.24 17,828.24
8.13%
113.68
118.23
※対顧客電信売買相場仲値(本邦営業日ベース)、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高
◆【 1 2 月の予想レンジ】
米ドル/円は、日本の貿易赤字の長期化などの構造要因に加え、日銀の追加金融緩和
と米国の量的金融緩和終了に見られる日米金融政策の方向性の違いや、日米の景況
感格差を背景とした円安・米ドル高基調が持続するものと見込みます。
NYダウ(米ドル)
17,000-19,000
米ドル/ 円
113円-123円
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
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米国経済①
○2014年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率(改定値)は前期比年率+3.9%と堅調に推移した。
○11月の失業率は前月から横ばいの5.8%、同月の非農業部門雇用者数は前月比で32万1,000人増加した。
雇用状況
実質GDP成長率寄与度(前期比年率換算)
(2009年7-9月期~2014年7-9月期、四半期)
(%)
8
6
4
(万人)
60
(2009年11月~2014年11月、月次) (%)
12
40
11
20
10
0
9
-20
8
-40
7
-60
6
2
0
-2
-4
-6
純輸出*
公的需要
民間在庫品
民間企業設備
民間住宅
-8
非農業部門雇用者数前月比(左軸)
-80
民間最終消費支出
5
失業率(右軸)
実質GDP成長率
-100
-10
09/3Q
10/3Q
11/3Q
12/3Q
13/3Q
*純輸出 = 財貨・サービスの輸出 - 輸入
※3Qは7-9月期を意味し、例えば09/3Qは2009年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(出所)米商務省のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
14/3Q
(年/期)
09/11
10/11
11/11
12/11
13/11
4
14/11
(年/月)
※14/10、14/11は暫定値。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
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米国経済②
○10月の鉱工業生産は前月比▲0.1%と2ヵ月ぶりにマイナスとなったが、概ね堅調に推移している。
○11月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数は前月比▲0.3の58.7、同非製造業景況指数は前月比+2.2の59.3となった。
鉱工業生産指数
(%)
4
ISM景況指数*
(2009年10月~2014年10月、月次)
110
(2009年11月~2014年11月、月次)
70
前月比(左軸)
ISM製造業
鉱工業生産指数(右軸)
65
ISM非製造業
105
2
60
100
0
55
50
95
-2
45
40
90
-4
35
-6
09/10
10/10
11/10
12/10
13/10
85
14/10
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
30
09/11
10/11
11/11
12/11
13/11
14/11
(年/月)
*ISM景況指数:ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感を示す景気転換の
先行指標。購買担当責任者に前月と比較しどう変化したかをアンケート調査し結果
を指数化したもので、50を景気の拡大・後退の分岐点としている。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済③
○10月の小売売上高は前月比+0.3%と2ヵ月ぶりにプラスとなった。
○11月の消費者マインド(確報値)は前月比+1.9ポイントの88.8と2007年7月以来の高水準となった。
消費者マインド *
小売売上高
(2009年10月~2014年10月、月次)(億米ドル)
4,600
(%)
3
2
4,400
1
4,200
0
4,000
(2009年11月~2014年11月、月次)
90
80
70
-1
3,800
-2
3,600
前月比(左軸)
-3
60
3,400
小売売上高(右軸)
-4
09/10
3,200
10/10
11/10
12/10
13/10
14/10
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
50
09/11
10/11
11/11
12/11
13/11
14/11
(年/月)
*消費者マインド(ミシガン大学消費者信頼感指数):米ミシガン大学が調査・発表し、
1966年を100として指数化したもの。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済④
○9月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)は前年同月比は+4.9%と減速したが、前月比は5ヵ月ぶりにプラスとなった。
○10月の住宅着工件数は前月比▲2.8%の年率換算100.9万件となったものの、着工許可件数は前月比+5.9%の109.2万件となった。
住宅価格*
(%)
20
住宅着工件数と着工許可件数(年率換算)
(2009年9月~2014年9月、月次)
200
(万件)
120
住宅着工件数
前年同月比(左軸)
15
(2009年10月~2014年10月、月次)
着工許可件数
190
住宅価格(右軸)
10
180
5
170
0
160
100
80
-5
150
-10
140
-15
130
-20
120
-25
09/9
10/9
11/9
12/9
13/9
110
14/9
(年/月)
*住宅価格:S&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
60
40
09/10
10/10
11/10
12/10
13/10
14/10
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済⑤
○2014年7-9月期の企業利益(年率換算)は前年同期比+0.43%と底堅い推移となった。
○NYダウのPERやPBRは、過去10年(2004年11月末~2014年11月末の日次データ)における概ね平均並みの水準にある。
NYダウのPER*1とPBR*2
企業利益(年率換算)
(兆米ドル)
2.5
(2004年7-9月期~2014年7-9月期、四半期)
(倍)
25
(2004年11月末~2014年11月末、日次) (倍)
7
PER10年平均(左軸)
PER(左軸)
PBR10年平均(右軸)
PBR(右軸)
2
20
6
1.5
15
5
1
10
4
0.5
5
3
0
04/3Q
06/3Q
08/3Q
10/3Q
12/3Q
14/3Q
(年/期)
※3Qは7-9月期を意味し、例えば04/3Qは2004年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0
04/11
06/11
08/11
10/11
12/11
2
14/11
(年/月)
*1:PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益
*2:PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株当たり純資産額
※PER10年平均、PBR10年平均は2004年11月末~2014年11月末の日次データを使用
して算出
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米国金利・為替
○米10年国債利回りは、インフレの落ち着きなどを背景に早期利上げ観測が後退し、2.1%台に低下した。
○米ドルは、対ユーロや英ポンド、豪ドルに対して上昇するなど堅調に推移した。
対米ドル為替
10年国債利回り
(%)
6
(2011年11月末~2014年11月末、日次)
オーストラリア
米国
ドイツ
日本
(米ドル)
1.75
(2011年11月末~2014年11月末、日次)
米
ド
ル
安
5
1.50
4
3
1.25
2
1.00
1
米
ド
ル
高
英ポンド
ユーロ
豪ドル
0
11/11
12/5
12/11
13/5
13/11
14/5
14/11
(年/月)
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0.75
11/11
12/5
12/11
13/5
13/11
14/5
14/11
(年/月)
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ご参考資料
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