(NYダウ) 2015年3月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (NYダウ) 2015年3月号
市場概況・今後の見通し
【2 月の市場概況】(NYダウ・米ドル/円)
NYダウは、上昇しました。
NYダウは、原油価格の底打ち感や堅調な米企業決算、ギリシ ャ金融支援策の延長合
意、ウクライナ東部での停戦合意などを背景にリスクを選好する動きが強まり、昨年12月
以来約2ヵ月ぶりに過去最高値を更新するなど堅調に推移しました。
米ドル/円は、円安・米ドル高となりました。
米ドル/円は、ギリシャ債務問題の進展期待や日米の金利差拡大などが材料視され一
時120円台を回復しましたが、日本銀行(以下、日銀)の追加金融緩和期待が後退したこ
とや低調な米景気指標などを受けて、月後半は狭いレンジでもみ合う展開となりました。
2015年3月9日
NYダウ(ドルベース)・米ドル/円レートの推移
(2010年2月末~2015年2月末)
(米ドル) 20,000
NYダウ(米ドルベース)
18,000
◆
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
(円) 130
120
米ドル/円
◆
110
【今後の見通し】(NYダウ・米ドル/円)
米景気は、ガソリン安などを受けて消費者信頼感※1 は高水準を維持しているものの、
家計の慎重姿勢は根強く、個人消費※ 2の伸びは緩やかなものにとどまっています。また
原油安を受けたエネルギー部門の投資縮小、米ドル高を受けた輸出の低迷などを背景
に製造業景況感※ 3はやや明るさを欠いています。一方で雇用市場※ 4の改善が消費を下
支えする構図に変化はなく、住宅市場※ 5にも回復の兆しが見られることから、全体として
の緩やかな回復基調は続くと見ています。(※1:4ページ目の右図参照、※2:4ページ目
の左図参照、※3:3ページ目の右図参照、※4:2ページ目の右図参照、※5:5ページ目参
照)
NYダウは、地政学リスクなどの不透明要因が引き続き相場の重石となるものの、底堅
い米景気や企業業績に対する信頼感、世界的な金融緩和基調が強まるなか潤沢な流動
性にも支えられ、もみ合い推移を見込みます。
米ドル/円は、米国の利上げが徐々に意識されるものの、原油安による貿易収支の改
善期待や日銀の早期追加緩和観測の後退などから円買戻しの動きなども想定され、レン
ジ内のもみ合い推移を見込みます。
100
90
80
70
10/2
【 2 月のマーケッ トデータ】
NYダウ(米ドル)
米ドル/ 円
11/2
12/2
2月末
1月末
18,132.70 17,164.95
119.27
118.25
13/2
騰落率
14/2
最低
15/2
(年/月)
最高
5.64% 17,361.04 18,224.57
0.86%
117.27
120.20
※対顧客電信売買相場仲値(本邦営業日ベース)、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高
◆【 3 月の予想レンジ 】
NYダウ(米ドル)
17,000-19,000
米ドル/ 円
113円-123円
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
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米国経済①
○2014年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(改定値)は前期比年率+2.2%となった。
○2月の失業率は前月から0.2%改善の5.5%と2008年5月以来の水準、同月の非農業部門雇用者数は前月比で29万5,000人増加した。
雇用状況
実質GDP成長率寄与度(前期比年率換算)
(2009年10-12月期~2014年10-12月期、四半期)
(%)
8
(万人)
60
(2010年2月~2015年2月、月次)
(%)
10
6
40
9
20
8
0
7
-20
6
4
2
0
-2
-4
-6
-8
純輸出*
公的需要
民間在庫品
民間企業設備
民間住宅
民間最終消費支出
5
-40
非農業部門雇用者数前月比(左軸)
実質GDP成長率
失業率(右軸)
-60
-10
09/4Q
10/4Q
11/4Q
12/4Q
13/4Q
14/4Q
(年/期)
*純輸出 = 財貨・サービスの輸出 - 輸入
※4Qは10-12月期を意味し、例えば09/4Qは2009年10月から12月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(出所)米商務省のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
4
15/2
(年/月)
※15/1、15/2は暫定値。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
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米国経済②
○1月の鉱工業生産は前月比+0.2%と2ヵ月ぶりにプラスとなった。
○2月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数は前月比▲0.6の52.9、同非製造業景況指数は前月比+0.2の56.9となった。
鉱工業生産指数
(%)
4
ISM景況指数*
(2010年1月~2015年1月、月次)
110
(2010年2月~2015年2月、月次)
70
前月比(左軸)
ISM製造業
鉱工業生産指数(右軸)
ISM非製造業
105
2
65
60
100
0
55
95
-2
50
90
-4
-6
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
85
15/1
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
45
40
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
15/2
(年/月)
*ISM景況指数:ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感を示す景気転換の
先行指標。購買担当責任者に前月と比較しどう変化したかをアンケート調査し結果
を指数化したもので、50を景気の拡大・後退の分岐点としている。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済③
○1月の小売売上高は前月比▲0.8%と2ヵ月連続でマイナスとなった。
○2月の消費者マインド(確報値)は前月比▲2.7ポイントの95.4とやや低下したものの、高水準を維持している。
消費者マインド *
小売売上高
(%)
3
(2010年1月~2015年1月、月次)
2
(億米ドル)
4,600
(2010年2月~2015年2月、月次)
100
4,400
90
1
4,200
0
4,000
-1
3,800
-2
3,600
80
70
60
前月比(左軸)
-3
3,400
小売売上高(右軸)
-4
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
3,200
15/1
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
50
10/2
11/2
12/2
13/2
14/2
15/2
(年/月)
*消費者マインド(ミシガン大学消費者信頼感指数):米ミシガン大学が調査・発表し、
1966年を100として指数化したもの。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済④
○12月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)は前年同月比は+4.46%と13ヵ月ぶりに伸びが加速した。
○1月の住宅着工件数は前月比▲2.0%の年率換算106.5万件となった。着工許可件数は横ばい推移となった。
住宅価格*
(%)
20
住宅着工件数と着工許可件数(年率換算)
(2009年12月~2014年12月、月次)
200
(万件)
120
住宅着工件数
前年同月比(左軸)
15
住宅価格(右軸)
180
5
170
0
160
-5
150
-10
140
-15
130
10/12
着工許可件数
190
10
-20
09/12
11/12
(2010年1月~2015年1月、月次)
12/12
13/12
120
14/12
(年/月)
*住宅価格:S&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
100
80
60
40
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済⑤
○2014年7-9月期の企業利益(年率換算)は前年同期比+1.40%と底堅い推移となった。
○NYダウのPERやPBRは、過去10年(2005年2月末~2015年2月末の日次データ)における平均をやや上回る水準にある。
NYダウのPER*1とPBR*2
企業利益(年率換算)
(兆米ドル)
2.5
(2004年7-9月期~2014年7-9月期、四半期)
(倍)
25
(2005年2月末~2015年2月末、日次)
PER10年平均(左軸)
PER(左軸)
PBR10年平均(右軸)
PBR(右軸)
(倍)
7
2
20
6
1.5
15
5
1
10
4
0.5
5
3
0
04/3Q
06/3Q
08/3Q
10/3Q
12/3Q
14/3Q
(年/期)
※3Qは7-9月期を意味し、例えば04/3Qは2004年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0
05/2
07/2
09/2
11/2
13/2
2
15/2
(年/月)
*1:PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益
*2:PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株当たり純資産額
※PER10年平均、PBR10年平均はグラフ期間の日次データを使用して算出
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国金利・為替
○米10年国債利回りは、先行きの利上げが意識されたほか、ギリシャ債務問題を巡る懸念の後退などから、一時約1ヵ月半ぶりに2.1%台に上昇した。
○米ドルは、対英ポンドや豪ドルに対して下落したが、対ユーロでは上昇するなどまちまちとなった。
対米ドル為替
10年国債利回り
(%)
6
(2012年2月末~2015年2月末、日次)
オーストラリア
米国
ドイツ
日本
(米ドル)
1.75
(2012年2月末~2015年2月末、日次)
米
ド
ル
安
5
1.50
4
3
1.25
2
1.00
1
米
ド
ル
高
英ポンド
ユーロ
豪ドル
0
12/2
12/8
13/2
13/8
14/2
14/8
15/2
(年/月)
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0.75
12/2
12/8
13/2
13/8
14/2
14/8
15/2
(年/月)
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