ご参考資料 マーケットフォーカス (NYダウ) 2015年4月号 市場概況・今後の見通し 【3 月の市場概況】(NYダウ・米ドル/円) NYダウは、下落しました。 NYダウは、FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて、先行きの米国の利上げペース が緩やかになるとの見方が強まり株価を下支えしたものの、その後発表された経済指標 の悪化などを受けて市場心理が悪化し、下落しました。 米ドル/円は、円安・米ドル高となりました。 米ドル/円は、米国の早期利上げ観測が高まり一時122円台に上昇したものの、3月の FOMCの結果を受けて利上げペースが緩やかになるとの見方が強まり、月末にかけては 概ね119円台中心で推移しました。 2015年4月8日 NYダウ(ドルベース)・米ドル/円レートの推移 (2010年3月末~2015年3月末) (米ドル) 20,000 NYダウ(米ドルベース) 18,000 ◆ 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 (円) 130 120 米ドル/円 ◆ 110 【今後の見通し】(NYダウ・米ドル/円) 米国では、消費者信頼感は高水準にとどまるものの、賃金が伸び悩むなか家計の慎重 姿勢は根強く、寒波の影響などもあって個人消費※ 1は伸び悩んでいます。また原油安を 受けたエネルギ ー部門の投資縮小、米ドル高を受けた輸出の低迷などを背景に製造業 景況感※ 2は足元後退しています。一方で雇用市場※ 3 の改善傾向やガソリン安などが消 費を下支えすることや、春先には住宅市場も徐々に回復してくると見られることから、全 体としての緩やかな回復基調は続くと見ています。(※1:4ページ 目の左図参照、※2:3 ページ目の右図参照、※3:2ページ目の右図参照) 100 90 80 70 10/3 【 3 月のマーケッ トデータ】 NYダウ(米ドル) NYダウは、地政学リスクなどの不透明要因に加え、米ドル高による企業収益の圧迫懸 念などが重石となるものの、FRB(米連邦準備制度理事会)による先行きの利上げペース が緩やかになるとの見方に支えられ、当面はもみ合い推移を見込みます。 米ドル/ 円 11/3 12/3 3月末 2月末 17,776.12 18,132.70 120.17 119.27 13/3 騰落率 14/3 最低 15/3 (年/月) 最高 ▲1.97% 17,635.39 18,288.63 0.75% 119.17 121.53 ※対顧客電信売買相場仲値(本邦営業日ベース)、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高 ◆【 4 月の予想レンジ 】 米ドル/円は、日米金融政策の方向性の違いによる米ドル高基調は中期的には続くと 見られるものの、短期的には先行きの米国の利上げペースが緩やかとの見方が強まっ ていることなどを背景に米ドル高への警戒感もくすぶり続けることから、当面はもみ合い 推移を見込みます。 NYダウ(米ドル) 17,000-19,000 米ドル/ 円 115円-125円 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/8 ご参考資料 米国経済① ○2014年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(確報値)は前期比年率+2.2%となった。 ○3月の失業率は前月から横ばいの5.5%。同月の非農業部門雇用者数は前月比で12万6,000人増加したものの、市場予想を下回り小幅な増加にとどまった。 雇用状況 実質GDP成長率寄与度(前期比年率換算) (2009年10-12月期~2014年10-12月期、四半期) (%) 8 (万人) 60 (2010年3月~2015年3月、月次) (%) 10 6 40 9 20 8 0 7 -20 6 4 2 0 -2 -4 -6 -8 純輸出* 公的需要 民間在庫品 民間企業設備 民間住宅 民間最終消費支出 5 -40 非農業部門雇用者数前月比(左軸) 実質GDP成長率 失業率(右軸) -60 -10 09/4Q 10/4Q 11/4Q 12/4Q 13/4Q 14/4Q (年/期) *純輸出 = 財貨・サービスの輸出 - 輸入 ※4Qは10-12月期を意味し、例えば09/4Qは2009年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※季節調整済み (出所)米商務省のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 4 15/3 (年/月) ※15/2、15/3は暫定値。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 2/8 ご参考資料 米国経済② ○2月の鉱工業生産は前月比+0.1%と3ヵ月ぶりにプラスとなった。 ○3月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数は前月比▲1.4の51.5、同非製造業景況指数は前月比▲0.4の56.5となった。 鉱工業生産指数 (%) 4 ISM景況指数* (2010年2月~2015年2月、月次) 110 (2010年3月~2015年3月、月次) 70 前月比(左軸) ISM製造業 鉱工業生産指数(右軸) ISM非製造業 105 2 65 60 100 0 55 95 -2 50 90 -4 -6 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 85 15/2 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 45 40 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) *ISM景況指数:ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感を示す景気転換の 先行指標。購買担当責任者に前月と比較しどう変化したかをアンケート調査し結果 を指数化したもので、50を景気の拡大・後退の分岐点としている。 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 3/8 ご参考資料 米国経済③ ○2月の小売売上高は前月比▲0.6%と3ヵ月連続でマイナスとなった。 ○3月の消費者マインド(確報値)は前月比▲2.4ポイントの93.0と、高水準を維持しているものの2ヵ月連続で低下した。 消費者マインド * 小売売上高 (%) 3 (2010年2月~2015年2月、月次) 2 (億米ドル) 4,600 (2010年3月~2015年3月、月次) 100 4,400 90 1 4,200 0 4,000 -1 3,800 -2 3,600 80 70 60 前月比(左軸) -3 3,400 小売売上高(右軸) -4 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 3,200 15/2 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 50 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 (年/月) *消費者マインド(ミシガン大学消費者信頼感指数):米ミシガン大学が調査・発表し、 1966年を100として指数化したもの。 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 4/8 ご参考資料 米国経済④ ○1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)は前年同月比は+4.56%と2ヵ月連続で伸びが加速した。 ○2月の住宅着工件数は前月比▲17.0%の年率換算89.7万件となった。着工許可件数は前月比+4.0%の110.2万件となった。 住宅価格* (%) 20 住宅着工件数と着工許可件数(年率換算) (2010年1月~2015年1月、月次) 200 (万件) 120 住宅着工件数 前年同月比(左軸) 住宅価格(右軸) 15 180 5 170 0 160 -5 150 -10 140 -15 130 -20 11/1 着工許可件数 190 10 10/1 12/1 (2010年2月~2015年2月、月次) 13/1 14/1 120 15/1 (年/月) *住宅価格:S&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 100 80 60 40 10/2 11/2 12/2 13/2 14/2 15/2 (年/月) ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 5/8 ご参考資料 米国経済⑤ ○2014年10-12月期の企業利益(年率換算)は前年同期比▲0.16%となった。 ○NYダウのPERやPBRは、過去10年(2005年3月末~2015年3月末の日次データ)における概ね平均並みの水準にある。 NYダウのPER*1とPBR*2 企業利益(年率換算) (兆米ドル) 2.5 (2004年10-12月期~2014年10-12月期、四半期) (倍) 25 (2005年3月末~2015年3月末、日次) PER10年平均(左軸) PER(左軸) PBR10年平均(右軸) PBR(右軸) (倍) 7 2 20 6 1.5 15 5 1 10 4 0.5 5 3 0 04/4Q 06/4Q 08/4Q 10/4Q 12/4Q 14/4Q (年/期) ※4Qは10-12月期を意味し、例えば09/4Qは2009年10月から12月の3ヵ月間を示す。 ※季節調整済み (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 0 05/3 07/3 09/3 11/3 13/3 2 15/3 (年/月) *1:PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益 *2:PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株当たり純資産額 ※PER10年平均、PBR10年平均はグラフ期間の日次データを使用して算出 (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 6/8 ご参考資料 米国金利・為替 ○米10年国債利回りは、米国の利上げペースが緩やかとなる可能性が意識されたことで買い安心感が広がり、1.9%台に低下した。 ○米ドルは、対ユーロや英ポンド、豪ドルに対して上昇するなど堅調に推移した。 対米ドル為替 10年国債利回り (%) 6 (2012年3月末~2015年3月末、日次) オーストラリア 米国 ドイツ 日本 5 (米ドル) 1.75 (2012年3月末~2015年3月末、日次) 米 ド ル 安 1.50 4 1.25 3 1.00 2 米 ド ル 高 0.75 1 英ポンド ユーロ 豪ドル 0 12/3 12/9 13/3 13/9 14/3 14/9 15/3 (年/月) (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 0.50 12/3 12/9 13/3 13/9 14/3 14/9 15/3 (年/月) (信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成) 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 7/8 ご参考資料 【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるもの ではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保 護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 8/8
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