(NYダウ) 2016年2月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (NYダウ) 2016年2月号
市場概況・今後の見通し
【1 月の市場概況】(NYダウ・米ドル/円)
2016年2月8日
NYダウ(米ドルベース)・米ドル/円レートの推移
(2011年1月末~2016年1月末)
(米ドル) 20,000
NYダウは、下落しました。
NYダウは、投資家のリスク回避姿勢が強まったこと加え、米景気に対する先行き警戒
感が高まり下落しました。月末にかけては、ECB(欧州中央銀行)による3月追加金融緩
和の示唆や日銀によるマイナス金利の導入などを好感し、持ち直す動きとなりました。
18,000
米ドル/円は、円安・米ドル高となりました。
米ドル/円は、投資家のリスク回避姿勢が強まり、一時117円台前半まで下落しましたが、
日銀によるマイナス金利の導入などを好感して120円台後半まで上昇し、月間では上昇と
なりました。
12,000
NYダウ(米ドルベース)
16,000
◆
14,000
10,000
(円) 130
120
米ドル/円
◆
110
【今後の見通し】(NYダウ・米ドル/円)
米国の2015年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(速報値)※1は前期比年率
+0.7%に伸びが減速しました。米景気は、原油価格の下落を受けたエネルギー部門の投
資縮小や外需の低迷による輸出の鈍化などを背景に製造業景況感は悪化し、鉱工業生
産※2は減少が続いています。一方で雇用※3の持続的な改善などを背景に個人消費※4や
住宅市場※5は概ね底堅く推移していることから、全体として緩やかな回復基調は続くと見
ています。(※1:2ページ目の左図参照、※2:3ページ目の左図参照、※3:2ページ目の
右図、※4:4ページ目の左図参照、※5:5ページ目の左図参照)
100
90
80
70
11/1
【 1 月のマーケッ トデータ】
NYダウ(米ドル)
NYダウは、米国の緩やかな利上げ観測や企業買収、自社株買いなどが下支えとなるも
のの、中国などの新興国経済の低迷や原油価格の下落、米ドル高による企業業績悪化
への懸念などが相場の重石となり、値動きの荒い展開が続く見込みです。
米ドル/ 円
12/1
13/1
1月末
12月末
16,466.30 17,425.03
120.87
120.61
14/1
騰落率
15/1
最低
16/1
(年/月)
最高
▲5.50% 15,766.74 17,158.66
0.22%
117.05
120.87
※対顧客電信売買相場仲値(本邦営業日ベース)、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高
◆【 2 月の予想レンジ 】
米ドル/円は、日銀によるマイナス金利の導入などが円安・米ドル高基調を下支えする
ものの、米国の追加利上げ観測が後退する局面や、原油価格の一段安などがあれば円
買い圧力が強まる可能性もあることから、当面はもみ合う展開を見込みます。
NYダウ(米ドル)
15,000-17,000
米ドル/ 円
113円-123円
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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米国経済①
○2015年10-12月期の実質GDP(国内総生産)成長率(速報値)は前期比年率+0.7%と7-9月期の同+2.0%から伸びが減速した。
○1月の失業率は前月比0.1%改善の4.9%と2008年2月以来の低水準。同月の非農業部門雇用者数は前月比で15万1000人増加した。
雇用状況
実質GDP成長率寄与度(前期比年率換算)
(2010年10-12月期~2015年10-12月期、四半期)
(%)
8
6
(万人)
50
(2011年1月~2016年1月、月次)
(%)
10
40
9
30
8
20
7
10
6
4
2
0
-2
-4
0
純輸出*
公的需要
民間在庫品
民間企業設備
民間住宅
民間最終消費支出
失業率(右軸)
実質GDP成長率
-10
-6
10/4Q
11/4Q
5
非農業部門雇用者数前月比(左軸)
12/4Q
13/4Q
14/4Q
15/4Q
(年/期)
*純輸出 = 財貨・サービスの輸出 - 輸入
※4Qは10-12月期を意味し、例えば10/4Qは2010年10月から12月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(出所)米商務省のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
4
16/1
(年/月)
※15/12、16/1は暫定値。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済②
○12月の鉱工業生産は前月比▲0.4%とマイナスになった。
○1月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数は前月比+0.2の48.2と、景気拡大・後退の分岐点となる50を4ヵ月連続で下回った。
鉱工業生産指数
(%)
2
ISM景況指数*
(2010年12月~2015年12月、月次)
110
(2011年1月~2016年1月、月次)
65
前月比(左軸)
ISM製造業
鉱工業生産指数(右軸)
ISM非製造業
60
1
100
55
0
90
50
-1
10/12
80
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
45
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
(年/月)
*ISM景況指数:ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感を示す景気転換の
先行指標。購買担当責任者に前月と比較しどう変化したかをアンケート調査し結果
を指数化したもので、50を景気の拡大・後退の分岐点としている。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
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米国経済③
○12月の小売売上高は前月比▲0.1%と3ヵ月ぶりにマイナスとなった。
○1月の消費者マインド(確定値)は前月比▲0.6ポイントの92.0と4ヵ月ぶりに低下したが、高水準を維持している。
消費者マインド *
小売売上高
(%)
3
(2010年12月~2015年12月、月次)(億米ドル)
4,600
2
4,400
1
4,200
(2011年1月~2016年1月、月次)
100
90
80
4,000
0
70
-1
3,800
-2
3,600
60
前月比(左軸)
小売売上高(右軸)
-3
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
3,400
15/12
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
50
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
(年/月)
*消費者マインド(ミシガン大学消費者信頼感指数):米ミシガン大学が調査・発表し、
1966年を100として指数化したもの。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済④
○11月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)は前年同月比は+5.83%と5ヵ月連続で伸びが加速した。
○12月の住宅着工件数は前月比▲2.5%の年率換算114.9万件、同月の中古住宅販売件数は前月比+14.7%の年率換算546万件となった。
住宅価格*
(%)
20
住宅着工件数と中古住宅販売件数(年率換算)
(2010年11月~2015年11月、月次)
190
(万件)
160
前年同月比(左軸)
(2010年12月~2015年12月、月次) (万件)
700
住宅着工件数(左軸)
住宅価格(右軸)
中古住宅販売(右軸)
15
180
140
600
10
170
120
500
5
160
100
400
0
150
80
300
-5
140
60
200
-10
10/11
11/11
12/11
13/11
14/11
130
15/11
(年/月)
*住宅価格:S&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
40
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
100
15/12
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済⑤
○2015年7-9月期の企業利益(年率換算)は前年同期比▲5.14%となった。
○NYダウのPERやPBRは、過去10年(2006年1月末~2016年1月末の日次データ)における平均を下回る水準にある。
NYダウのPER*1とPBR*2
企業利益(年率換算)
(兆米ドル)
2.5
(2005年7-9月期~2015年7-9月期、四半期)
(倍)
25
(2006年1月末~2016年1月末、日次)
PER10年平均(左軸)
PER(左軸)
PBR10年平均(右軸)
PBR(右軸)
(倍)
7
2
20
6
1.5
15
5
1
10
4
0.5
5
3
0
05/3Q
07/3Q
09/3Q
11/3Q
13/3Q
15/3Q
(年/期)
※3Qは7-9月期を意味し、例えば05/3Qは2005年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0
06/1
08/1
10/1
12/1
14/1
2
16/1
(年/月)
*1:PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益
*2:PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株当たり純資産額
※PER10年平均、PBR10年平均はグラフ期間の日次データを使用して算出
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ご参考資料
米国金利・為替
○米10年国債利回りは、原油価格の下落などを受けた投資家のリスク回避姿勢の強まりなどにより低下した。
○米ドルは、投資家のリスク回避姿勢が強まり、対ユーロや対英ポンド、対豪ドルに対して上昇するなど堅調に推移した。
対米ドル為替
10年国債利回り
(%)
5
(2013年1月末~2016年1月末、日次)
オーストラリア
米国
ドイツ
日本
(米ドル)
1.75
4
1.50
3
1.25
2
1.00
1
0.75
(2013年1月末~2016年1月末、日次)
米
ド
ル
安
米
ド
ル
高
英ポンド
ユーロ
豪ドル
0
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0.50
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
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