ご参考資料マーケットレポート 2016年1月12日 1月8日、11日の海外市場の動向について～中国株式、原油先物の下げが続く～（図1）1月8日～1月11日の海外市場の推移国内の3連休中の1月11日、海外金融市場では引き続き、リスク回避傾向の強い動きとなりました。 8日の海外市場は中国・人民元の下げが一服して中国株式市場が反発したこと、米国の12月雇用統計で月次雇用者数が大幅な増加となったことから、欧米株式市場は上昇して始まり、為替市場では118円台後半まで円安･米ドル高が進行する場面もありました。しかし中国経済への警戒感は根強く、欧米株式は終値では前日比で続落、米ドル/円も117円台前半まで下落しました。 11日の海外市場では人民元が上昇したものの、中国株式は大幅下落となりました。中国のインフレ指標の低迷に加えて、米国の雇用改善で先行きの米利上げが意識され、中国市場からの資金流出懸念が強まった模様です。 11日のＮＹダウは4営業日ぶりに前日比で上昇しました。目先の反発を狙った買いが入ったものの、WTI原油先物が一時30ドル台後半まで下げ、12年ぶりの安値をつける中、エネルギー株や素材関連株の低迷が重石となりました。為替市場では11日の日本時間早朝に米ドル/円が一時116円台後半まで円高となるなど不安定な動きとなったものの、ＮＹ市場の終値では117円台後半まで円安方向に持ち直しました。 1月11日終値前日の金融市場ＮＹダウ（米）（単位：米ドル） FTSE100（英） DAX（ドイツ）米国10年国債利回り債券英国10年国債利回りドイツ10年国債利回り米ドル/円（単位：円）為替ユーロ/米ドル（単位：米ドル）米ドル/人民元（単位：元）商品 WTI原油先物（単位：米ドル） REIT S&P先進国REIT指数 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 3.47 0.70 1.38 1.55 0.08 0.67 0.33 5.59 0.98 ※S&P先進国REIT指数は除く日本、米ドル建、配当なしベース（図2）上海総合指数、人民元レート（対米ドル）の推移（2015年12月1日～2016年1月11日、日次）（元） 6.35 元高 3,800 上海総合指数（左軸） 3,600 6.40 3,400 6.45 3,200 6.50 3,000 ◆今後の注目ポイント騰落率（％） 3,016.70 ▲ 108.30 16,398.57 ▲ 115.53 5,871.83 ▲ 82.25 9,825.07 ▲ 154.78 2.18% 0.03 1.78% ▲ 0.03 0.54% 0.00 117.76 0.09 1.09 ▲ 0.01 6.5711 ▲ 0.02 31.41 ▲ 1.86 239.92 ▲ 2.38 上海総合指数株式前々日（1月7日）比変化幅 6.55 人民元（右軸、逆目盛り）当面の内外株式市場では、不安定な動きが続きそうです。中国株式市場や原油先物に下げ止まり感が見えないこと、米国の雇用統計改善を受けて先行きの米国の追加利上げが意識され易いことから市場のリスク志向が回復するには時間を要しそうです。ただし、中国当局は人民元や株式市場の安定化へ向けて政策対応を強化していくと見られること、雇用統計改善は米国景気の底堅さを示しており、時間の経過とともに市場は徐々に落ち着きを取り戻してくるものと期待されます。 2,800 12/1 12/8 12/15 12/22 12/29 1/5 6.60 元安（月/日）（図3） WTI原油先物（期近物）の推移（2015年4月1日～2016年1月11日、日次）（米ドル/バレル） 70 60 50 40 30 以上 20 15/4 15/6 15/8 15/10 15/12 （年/月）（出所）Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料【ご留意事項】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書（交付目論見書）の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等（外貨建資産には為替変動リスクを伴います。）に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2