(NYダウ) 2016年1月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (NYダウ) 2016年1月号
市場概況・今後の見通し
【12月の市場概況】(NYダウ・米ドル/円)
2016年1月12日
NYダウ(ドルベース)・米ドル/円レートの推移
(2010年12月末~2015年12月末)
(米ドル) 20,000
NYダウは、下落しました。
NYダウは、FRB(米連邦準備理事会)の先行きの利上げペースが緩やかとなるとの見
方が下支えとなったものの、原油価格の下落を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、
軟調に推移しました。
18,000
米ドル/円は、円高・米ドル安となりました。
米ドル/円は、株安、原油安を受けた投資家のリスク回避目的による円買いの動きや日
銀の緩和補完措置を巡る解釈の混乱などから、120円台に下落しました。
12,000
NYダウ(米ドルベース)
◆
16,000
14,000
10,000
(円) 130
120
米ドル/円
◆
110
【今後の見通し】(NYダウ・米ドル/円)
米景気は、中国など新興国の需要減退や原油価格の下落を受けたエネルギー部門の
投資縮小、輸出の鈍化などを背景に、製造業などの生産活動※1は伸び悩みが見られま
す。一方で、非製造業部門は概ね好調であり、雇用※2の持続的な改善などを背景に個
人消費※3の回復が続いていることや、住宅市場※4も概ね堅調に推移していることから、
全体として緩やかな回復基調は続くと見ています。(※1:3ページ 目の左図参照、※2:2
ページ目の右図参照、※3:4ページ目の左図、※4:5ページ目の左図参照)
NYダウは、FRBの利上げを巡る不透明感の後退や、内需を中心とした米経済の底堅さ
などが下支えとなるものの、中国などの新興国経済の低迷や原油価格の下落、米ドル高
による企業業績低迷への懸念などが相場の重石となり、上値が重い展開が続く見込みで
す。
100
90
80
70
10/12
【 1 2 月のマーケッ トデータ】
NYダウ(米ドル)
米ドル/ 円
11/12
12/12
12月末
11月末
17,425.03 17,719.92
120.61
122.82
13/12
騰落率
14/12
最低
15/12
(年/月)
最高
▲1.66% 17,128.55 17,888.35
▲1.80%
120.15
123.28
※対顧客電信売買相場仲値(本邦営業日ベース)、為替の騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高
◆【 1 月の予想レンジ 】
米ドル/円は、日米金融政策の方向性の違いが円安・米ドル高基調を下支えするもの
の、原油価格や世界景気の動向次第ではリスク回避目的の円買い圧力が強まる局面も
想定されることから、現状水準を中心としたもみ合い推移を見込みます。
NYダウ(米ドル)
16,500-18,500
米ドル/ 円
118円-128円
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。
当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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米国経済①
○2015年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率(確報値)は前期比年率+2.0%と4-6月期の同+3.9%から伸びが減速した。
○12月の失業率は前月比変わらずの5.0%。同月の非農業部門雇用者数は前月比で29万2,000人増加した。
雇用状況
実質GDP成長率寄与度(前期比年率換算)
(2010年7-9月期~2015年7-9月期、四半期)
(%)
8
6
(万人)
50
(2010年12月~2015年12月、月次) (%)
10
40
9
30
8
20
7
10
6
4
2
0
-2
-4
0
純輸出*
公的需要
民間在庫品
民間企業設備
民間住宅
民間最終消費支出
失業率(右軸)
実質GDP成長率
-10
-6
10/3Q
11/3Q
5
非農業部門雇用者数前月比(左軸)
12/3Q
13/3Q
14/3Q
*純輸出 = 財貨・サービスの輸出 - 輸入
※3Qは7-9月期を意味し、例えば10/3Qは2010年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(出所)米商務省のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
15/3Q
(年/期)
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
4
15/12
(年/月)
※15/11、15/12は暫定値。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済②
○11月の鉱工業生産は前月比▲0.6%と3ヵ月連続でマイナスとなった。
○12月のISM(米供給管理協会)製造業景況指数は前月比▲0.4の48.2、同非製造業景況指数は前月比▲0.6の55.3となった。
鉱工業生産指数
(%)
2
ISM景況指数*
(2010年11月~2015年11月、月次)
110
(2010年12月~2015年12月、月次)
65
前月比(左軸)
ISM製造業
鉱工業生産指数(右軸)
ISM非製造業
60
1
100
55
0
90
50
-1
10/11
80
11/11
12/11
13/11
14/11
15/11
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
45
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
*ISM景況指数:ISM(米供給管理協会)が発表する企業の景況感を示す景気転換の
先行指標。購買担当責任者に前月と比較しどう変化したかをアンケート調査し結果
を指数化したもので、50を景気の拡大・後退の分岐点としている。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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ご参考資料
米国経済③
○11月の小売売上高は前月比+0.2%と2ヵ月連続でプラスとなった。
○12月の消費者マインド(確報値)は前月比+1.3ポイントの92.6と3ヵ月連続で改善した。
消費者マインド *
小売売上高
(%)
3
(2010年11月~2015年11月、月次)(億米ドル)
4,600
2
4,400
1
4,200
(2010年12月~2015年12月、月次)
100
90
80
0
4,000
70
-1
3,800
-2
3,600
60
前月比(左軸)
小売売上高(右軸)
-3
10/11
11/11
12/11
13/11
14/11
3,400
15/11
(年/月)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
50
10/12
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
(年/月)
*消費者マインド(ミシガン大学消費者信頼感指数):米ミシガン大学が調査・発表し、
1966年を100として指数化したもの。
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済④
○10月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)は前年同月比は+5.54%と4ヵ月連続で伸びが加速した。
○11月の住宅着工件数は前月比+10.5%の年率換算117.3万件、同月の中古住宅販売件数は前月比▲10.5%の年率換算476万件となった。
住宅価格*
(%)
20
住宅着工件数と中古住宅販売件数(年率換算)
(2010年10月~2015年10月、月次)
190
(2010年11月~2015年11月、月次) (万件)
700
(万件)
160
前年同月比(左軸)
住宅着工件数(左軸)
住宅価格(右軸)
中古住宅販売(右軸)
15
180
140
600
10
170
120
500
5
160
100
400
0
150
80
300
-5
140
60
200
-10
10/10
11/10
12/10
13/10
14/10
130
15/10
(年/月)
*住宅価格:S&P/ケース・シラー住宅価格指数(全米20都市)
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
40
10/11
11/11
12/11
13/11
14/11
100
15/11
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
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米国経済⑤
○2015年7-9月期の企業利益(年率換算)は前年同期比▲5.14%となった。
○NYダウのPERやPBRは、過去10年(2005年12月末~2015年12月末の日次データ)における平均並みの水準にある。
NYダウのPER*1とPBR*2(実績値)
企業利益(年率換算)
(兆米ドル)
2.5
(2005年7-9月期~2015年7-9月期、四半期)
(倍)
25
(2005年12月末~2015年12月末、日次) (倍)
7
PER10年平均(左軸)
PER(左軸)
PBR10年平均(右軸)
PBR(右軸)
2
20
6
1.5
15
5
1
10
4
0.5
5
3
0
05/3Q
07/3Q
09/3Q
11/3Q
13/3Q
15/3Q
(年/期)
※3Qは7-9月期を意味し、例えば10/3Qは2010年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※季節調整済み
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0
05/12
07/12
09/12
11/12
13/12
2
15/12
(年/月)
*1:PER(株価収益率) = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益
*2:PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株当たり純資産額
※PER10年平均、PBR10年平均はグラフ期間の日次データを使用して算出
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米国金利・為替
○米10年国債利回りは、米国が約9年半ぶりの利上げを行ったことなどからやや上昇した。
○米ドルは、対英ポンドでは上昇したが、対ユーロでは下落するなどまちまちとなった。
対米ドル為替
10年国債利回り
(%)
5
(2012年12月末~2015年12月末、日次)
オーストラリア
米国
ドイツ
日本
(米ドル)
1.75
4
1.50
3
1.25
2
1.00
1
0.75
(2012年12月末~2015年12月末、日次)
米
ド
ル
安
米
ド
ル
高
英ポンド
ユーロ
豪ドル
0
12/12
13/6
13/12
14/6
14/12
15/6
15/12
(年/月)
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
0.50
12/12
13/6
13/12
14/6
14/12
15/6
15/12
(年/月)
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