概 論 IV 演 習 §7. 線積分 [ 7.1 ] Z 2014 年 11 月 11 日出題 z dz を C が次のそれぞれの場合(いずれも 0 から 1 + i まで)に計算せよ. C (1) 0 と 1 + i を結ぶ線分. (2) 0 と 1 を結ぶ線分と,1 と 1 + i を結ぶ線分をつないだもの. (3) 0 と 1 + i を結ぶ下に凸な放物線で,原点を頂点とするもの. Z [ 7.2 ] 単位円周の上半分で 1 から 1 に向かう路を C とするとき, (z 2 + z 2 ) dz を求めよ. C [ 7.3 ] a 2 R をパラメータに持つ曲線 z(t) = t + ia sin t (0 5 t 5 ⇡) を Ca とする. Z どの Ca も複素平面上で原点と ⇡ を結ぶ曲線である.このとき, Re z dz が実 Ca 際に a に依存することを,直接計算により示せ. [ 7.4 ] a > 0,b > 0 とする. Z a⇣ ⌘ 1 1 (1) 通分することで dt を求めよ. ib t + ib a t (2) 長方形 a 5 x 5 a, b 5 y 5 b の周 C に沿って反時計回りに 1 周するとき, Z dz を直接計算せよ. C z Hint: (2) x > 0 のときの等式 Arctan x + Arctan 1 = ⇡ (要証明)が必要になる. x 2 Z (Log z)3 [ 7.5 ] 単位円周の 1/4 円を 1 から i へ向かう路を C とするとき, dz を z C 求めよ. Z p [ 7.6 ] C が次のそれぞれの場合に z dz を計算せよ.ただし,いずれも出発点 1 に p C おいて 1 = 1 とする. (1) C は単位円周の上半分を 1 から出発して 1 に至る. (2) C は単位円周の下半分を 1 から出発して 1 に至る. [ 7.7 ] 単位円周の右半分上を i から i に至る路を C とする.このとき せよ.ただし z i は主枝(主値)をとる. Z z i dz を計算 C 裏面に続く z [ 7.8 ] z = 1 を反時計回りに 1 周する路 C に沿う積分 Z z 1 dz を計算せよ. C [ 7.9 ] f (z) は |z| 5 1 で連続であるとする.一様連続性を用いて次を示せ. Z Z lim r!1 0 f (z) dz = |z|=r f (z) dz |z|=1 [ 7.10 ] r >Z 0 とし,Cr は円周 z = r の上半分を r から r に向かう路とする. eiz dz とおくとき,以下の問に答えよ. I(r) := Cr z Z ⇡ 2 (1) I(r) 5 2 e r sin ✓ d✓ を示せ. 0 (2) (1) と区間 [ 0, ⇡ 2 ] において sin ✓ を評価することで, lim I(r) = 0 を示せ. r!+1 [ 7.11 ] C は複素平面内のなめらかな曲線とし,' は C 上の連続函数とする.函数 Z Z '(⇣) '(⇣) 0 f (z) := d⇣ は C の補集合で微分可能であって,f (z) = d⇣ z z)2 C ⇣ C (⇣ (z 2 / C) となることを,直接次式(式変形の詳細必要)を評価することで示せ. Z Z f (z + h) f (z) '(⇣) '(⇣) d⇣ = h d⇣. 2 h z) z h)(⇣ z)2 C (⇣ C (⇣ Hint: z 2 / C のとき dist(z, C) := inf z ⇣ とおくと,dist(z, C) > 0 である(要説 ⇣2C 明).あとで h ! 0 とするので,初めから h < 12 dist(z, C) としてよい. 以上
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