外貨投資の視点 (No.202) リサーチ部 チーフ為替ストラテジスト 植野 大作 2015年2月6日 豪ドル円相場:RBA利下げ再開後の展開を読む ポイント 豪ドル円相場が急落、2 月 3 日の海外市場では一時 89 円 37 銭 7 厘と、約 1 年ぶりの安値圏まで下落 RBAによる利下げ再開が主因だが、豪ドル米ドル市場では追加1~2回程度の利下げは既に織込み済み 世界景気の回復持続、国際商品市況の底入れを前提とすれば、1豪ドル=90円割れの水準は割安か 年明け後、豪ドルはキウイに対し現行制度下での最安値を記録、オセアニア・クロスの下げ余地は限定的 豪ドル円相場が軟調に推 移、一時 89 円 37 銭 7 厘 と約 1 年ぶりの安値圏に 軟化 早春の外国為替市場で、豪ドル円相場が軟調に推移している。週明け2月3日(火)の ロンドン市場では一時1豪ドル=89円37銭7厘と、2014年2月4日(火)以来、約1年ぶりの 安値圏に差し込む場面があった(図1)。昨年11月21日(金)に記録した直近高値の102円 84銭8厘から、わずか約2ヶ月半で約▲13円47銭、騰落率換算では▲13.1%もの大幅安 だ。その後は流石に一息入り、足下にかけては1豪ドル=90円台~92円台に買い戻され て小康状態を迎えているが、年末年始の豪ドル円相場を突然襲った急落の余韻が心理 的な重石となり、上値の重たい雰囲気が漂っている。 図1:豪ドル円相場(週足)の推移 110円 110円 100円 100円 52週移動平均線 90円 90円 80円 80円 70円 70円 26週移動平均線 60円 60円 13週移動平均線 50円 08年1月 09年1月 10年1月 11年1月 12年1月 13年1月 14年1月 50円 15年1月 出所:ブルームバーグより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成 本資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではなく、利用に際し てはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。巻末に重要な注意事項を記載していますので、ご参照下さい。 -1- 外貨投資の視点 本資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。本 資料で直接あるいは間接に採り上げられている有価証券は、価格の変動や、発行者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価 の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがあります。ここに示したすべての内容は、当社の現時点での判断を示している に過ぎません。本資料は、お客様への情報提供のみを目的としたものであり、特定の有価証券の売買あるいは特定の証券取引の勧誘を目的と したものではありません。本資料にて言及されている投資やサービスはお客様に適切なものであるとは限りません。また、投資等に関するアドバ イスを含んでおりません。当社は、本資料の論旨と一致しない他のレポートを発行している、或いは今後発行する場合があります。本資料でイン ターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、当社自身のアドレスが記載されている場合を除き、ウェッブサイト等の内容について当 社は一切責任を負いません。本資料の利用に際してはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。 当社および関係会社の役職員は、本資料に記載された証券について、ポジションを保有している場合があります。当社および関係会社は、 本資料に記載された証券、同証券に基づくオプション、先物その他の金融派生商品について、買いまたは売りのポジションを有している場合が あり、今後自己勘定で売買を行うことがあります。また、当社および関係会社は、本資料に記載された会社に対して、引受等の投資銀行業務、 その他サービスを提供し、かつ同サービスの勧誘を行う場合があります。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の役員(会社法に規定する取締役、執行役、監査役又はこれらに準ずる者をいう)が、以下の会社の役員 を兼任しております:三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱倉庫。 債券取引には別途手数料はかかりません。手数料相当額はお客様にご提示申し上げる価格に含まれております。 本資料は当社の著作物であり、著作権法により保護されております。当社の事前の承諾なく、本資料の全部もしくは一部を引用または複製、 転送等により使用することを禁じます。 c 2015 Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co., Ltd. All rights reserved. Copyright ◯ 〒112-8688 東京都文京区目白台3-29-20 目白台ビル 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 リサーチ部 (商号) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2336号 (加入協会) 日本証券業協会・一般社団法人金融先物取引業協会・一般社団法人日本投資顧問業協会・一般社団法人第二種金融商品取 引業協会 本資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではなく、利用に際し 本資料は、英国において同国the Prudential Regulation Authorityとthe Financial Conduct Authorityの監督下にあるMitsubishi UFJ てはお客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。巻末に重要な注意事項を記載していますので、ご参照下さい。 Securities International plcが配布致します。また、米国においては、Mitsubishi UFJ Securities (USA), Inc.が配布致します。 - 10 - 外貨投資の視点
© Copyright 2024 ExpyDoc