2-10 イオン伝導体による海水からの革新的リチウム資源回収法

環境関連
No. 2-10
イオン伝導体による海水からの
革新的リチウム資源回収法
セラミックスイオン伝導体をリチウム分離膜として用い、ほぼ無尽蔵のリチウムが含まれる海水
から、リチウムを選択的に分離回収する技術を確立しました。特に、リチウム分離過程では電気
も発生するため、ゼロ・エミッションな資源回収も見通せる、世界初のリチウム回収技術です。
技術の特徴
海水
ゼロ・エミッションの可能性を有するリチウム回収技術
リチウムは
無尽蔵
電池等の
原料精製
リチウム 炭酸ナトリウム
回収液
水溶液
混合
都市鉱山 も可能
電池の原料
リチウム
分離回収
(炭酸リチウム)
電気が イオン伝導体をリチウム分離膜とし、海水からリチウム回収
発生
e-
電子
+
Na
約7%のリチウム
回収に成功
Mg
Na
Li
Li
Na
Li
電気発生リチウム回収
電子
(NASICON型Liセラミックス等)
リチウムだけが
膜を透過
電極
e-
イオン伝導体
- 電極
(海水から、3日間)
Li
K
希塩酸 海水 or 使用済Li電池溶液
従来技術との比較
1 リチウムのみ選択的分離回収
(他元素は、伝導体を透過しない)
2 外部エネルギー不要
(リチウム濃淡電池により電気発生)
3 短期間の資源回収
(従来の塩湖からの回収は1年間)
研究のステージ
試作検討段階(企業との共同研究)
利用分野
1 海水レアメタル回収
(マグネシウム回収等へ波及効果)
2 リチウムイオン電池リサイクル
(より安価なリサイクル技術へ発展)
知財関連情報
特願2013-165034
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