2015年12月14日ブラジルの金融市場動向 Weekly Report 【2015年12月5日～2015年12月11日の推移】【1】為替動向【ブラジル・レアル為替推移】（2015年11月13日～2015年12月11日）先週のブラジル・レアルは対米ドル、対円ともに下落しました。原油価格の下落からリスク回避姿勢が高まったことで下落圧力がかかる中、ルセフ大統領の弾劾を審議する委員会の人選が野党中心となったことや、その人選を最高裁判所が一時見合わせるなど政治的な不透明感が嫌気されました。2016年の予算案が下方修正されれば、レビ財務大臣が辞任するとの報道も不透明感を高め、下落要因となりました。今週はFOMC（米国連邦公開市場委員会）が開催されるため神経質な展開となりそうです。直近では、米国の利上げが予想される中、原油価格の下落を引き金にリスク回避の動きが高まっており資源国を中心に下落しています。また、国内では、政治が混乱しており、上下に振れやすい展開になると思われます。【2】金利動向先週のブラジル債券市場は金利が上昇しました。政局が不透明となっていることが嫌気されたほか、格付会社ムーディーズが同国の格付けを引き下げ方向で見直すとの発表が市場を圧迫しました。また、インフレ見通しの上昇から再度利上げが行われるとの観測や、2016年の財政目標が不透明となっていることが金利の上昇要因となりました。今週発表される小売売上高などの経済指標は景気の低迷を裏付けする内容になると思われます。また、ルセフ大統領の弾劾手続きが開始したことで、財政健全化に向けた動きが停滞するとの見方が市場を圧迫しています。政治動向をにらみながら、金利は高止まりすると見込みます。 38 （円/レアル）（レアル/米ドル）円/レアル（左軸） 36 1.50 レアル 2.00 レアル/米ドル(右軸、上下反転） 31.24 34 2.50 32 3.00 30 3.50 28 4.00 高安 3.87 26 11/13 11/20 11/27 12/4 4.50 12/11 ※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。【ブラジル金利推移】 17.0 （2015年11月13日～2015年12月11日）（％） 2年国債 16.5 16.29 16.0 15.5 15.0 14.5 11/13 11/20 11/27 12/4 12/11 【3】先週と今週発表の主要経済指標発表日 12/9 12/16 12/17 発表頻度毎月毎月毎月期間 2015年11月 2015年10月 2015年11月指標名インフレ率（前年同月比）小売売上高（前年同月比）失業率データ 10.48% --- （参考）前回 9.93% -6.2% 7.9% （出所：ブルームバーグより大和投資信託作成）当資料のお取り扱いにおけるご注意 ■当資料は、ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり、勧誘を目的としたものではありません。 ■当資料は、各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが、その正確性・完全性が保証されているものではありません。 ■当資料の中で記載されている内容、数値、図表、意見等は当資料作成時点のものであり、将来の成果を示唆・保証するものではなく、また今後予告なく変更されることがあります。 ■当資料中における運用実績等は、過去の実績および結果を示したものであり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。販売会社等についてのお問い合わせ⇒大和投資信託フリーダイヤル 0120-106212（営業日の9:00～17:00） HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/1