PDF版 - 秋田県感染症情報センター

RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation
http://idsc.pref.akita.jp/kss/
平成26年第43週(10月20日~10月26日)
秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047
【第43週の発生動向】
<定点把握対象疾患(週報)>
秋田県の小児科定点における上位5疾患(今週)の発生規模
1. 感染性胃腸炎は県全体で先週と比較して48%増加しています。保健所別では秋田市、大館、能代、秋田中央、由利
本荘、大仙、湯沢で増加し、北秋田、横手で減少しています。
2.66
感染性胃腸炎
1.80
0.97
RSウイルス感染症
2. RSウイルス感染症は県全体で先週と比較して約2倍に増加しています。保健所別では秋田市、能代、由利本荘、横
手、湯沢で増加し、秋田中央で同規模となっています。
0.46
0.77
0.63
0.74
0.51
0.46
水痘
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
3. 水痘は県全体で先週と比較して22%増加しています。保健所別では秋田市、秋田中央、由利本荘で増加、大仙で同
規模、大館、北秋田、横手、湯沢で減少しています。
突発性発しん
今週
先週
0.17
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
(人/定点)
発生報告
<五類定点対象疾患(週報)> 秋田県
疾患名
秋田市
大館
北秋田
能代
秋田中央
由利本荘
大仙
(人/定点)
湯沢
横手
第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減 第42週 第43週 増減
RSウイルス感染症
インフルエンザ
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
川崎病
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
細菌性髄膜炎
無菌性髄膜炎
マイコプラズマ肺炎
0.46
0.97
↗ 1.29
1.86
0.09
0.51
1.80
0.63
0.03
0.17
0.03
0.74
2.66
0.77
0.06
0.03
0.46
↘
↗
↗
↗
↗
↗
↗
0.43
0.86
1.14
1.86
0.14
0.14
1.57
↗ 3.25
↗ 1.25
↗
↗
↗
0.23
0.37
0.03
0.46
↘ 0.14
↗
0.14
↘
↗
0.50
0.29
↗
0.67
↗
*
*
0.75
↗
0.25
↗
0.25
0.86
0.29
0.43
↘
5.75
0.50
0.50
↗ 1.50
↘ 2.50
0.50
1.00
0.50
↗
↗
↘ 6.00
↘
0.67
↗ 0.25
7.67
0.25
1.75
↗ 0.75
0.25
0.50
1.00
↗ 0.67
↘
0.33
0.25
2.50
1.50
0.50
0.25
0.25
↗ 0.75
2.00
1.25
↗
↘ 0.25
↗
↗ 0.75
↗ 0.25
0.25
1.00
1.25
↘
↗ 0.25
↗ 1.25
↗ 0.25
↗
0.25
↗
3.75
↗
↘
↘
*
*
1.00
1.00
3.00
*
*
*
*
↗
1.00
クラミジア肺炎(オウム病を除く)
感染性胃腸炎
(ロタウイルスによるもの)
↗
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
2.00
↗
1.75
↗
0.33
↗ 1.33
1.00
0.67
1.00
0.67
↗ 0.50
↘ 3.00
↘ 1.00
1.00
3.50
0.50
↗
↗
↘
0.33
↗
↘
*
*
2.00
(注) 表の数値は、観測定点としている県内の医療機関から報告された患者報告数を、1定点当たりに換算した人数を示し、前週と比べて「↗」は増加を、「↘」は減少していることを示します。
「*」印は、当該疾病に関わる定点医療機関が指定されていないことを、空欄は全ての定点で当該週における患者の報告数がなかったことを示します。
1
0.25
2.75
0.25
0.67
↘
*
*
3.00
↗
RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/
秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課
TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821
平成26年第43週(10月20日~10月26日)
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047
(人)
類型
<全数把握対象疾患>
・二類感染症の結核が秋田市保健所管内
から1人、能代保健所管内から1人、大仙保
健所管内から1人、報告がありました。
<全数把握疾患>
類型
疾患名
1週-42週
全国
一類 エボラ出血熱
クリミア・コンゴ出血熱
マールブルグ病
ラッサ熱
痘そう
ペスト
南米出血熱
二類 急性灰白髄炎
ジフテリア
重症急性呼吸器症候群
結核
20810
鳥インフルエンザ(H5N1)
三類 腸管出血性大腸菌感染症 3641
コレラ
4
細菌性赤痢
105
腸チフス
48
パラチフス
15
四類 E型肝炎
113
ウエストナイル熱
A型肝炎
410
エキノコックス症
15
黄熱
オウム病
8
回帰熱
1
Q熱
1
狂犬病
43週
秋田 秋田
138
41
重症熱性血小板減少症候群
腎症候性出血熱
炭疸
チクングニア熱
つつが虫病
デング熱
ニパウイルス感染症
四類 日本紅斑熱
日本脳炎
ハンタウイルス肺症候群
Bウイルス病
ブルセラ病
発しんチフス
ボツリヌス症
マラリア
野兎症
ライム病
リッサウイルス感染症
レジオネラ症
レプトスピラ症
オムスク出血熱
キャサヌル森林病
西部ウマ脳炎
ダニ媒介脳炎
東部ウマ脳炎
鼻疽
ベネズエラウマ脳炎
ヘンドラウイルス感染症
リフトバレー熱
類鼻疽
ロッキー山紅斑熱
五類 アメーバ赤痢
1
1
2
43週
全国 秋田 秋田
197
2
10
1
53
1
11
985
34
12
897
196
急性脳炎
374
クリプトスポリジウム症
85
クロイツフェルト・ヤコブ病
140
侵襲性インフルエンザ菌感染症
161
侵襲性髄膜炎菌感染症
28
侵襲性肺炎球菌感染症
1361
劇症型溶血性レンサ球菌感染症 217
後天性免疫不全症候群
1218
ジアルジア症
55
先天性風しん症候群
9
梅毒
1308
破傷風
111
2
2
2
バンコマイシン耐性腸球菌感染症
風しん
麻しん
56
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症
10
119
315
水痘(入院例に限る)
播種性クリプトコックス症
20
1
薬剤耐性アシネトバクター感染症
39
295
451
77
41
8
4
<インフルエンザについて>
インフルエンザの患者報告は、例年11月中旬頃から増加し始め、1月上旬から3月頃にかけて流行の
ピークを迎えます(図)。9月1日(36週)から始まった2014-2015年シーズンは、43週現在において秋田県内
の定点医療機関からインフルエンザ患者の報告はありません。しかし、関東、九州ではインフルエンザ患
者の報告が増加していますので、県内でもこれからインフルエンザに対する予防と注意が必要です。
○インフルエンザを予防するために
1.日ごろからの注意
・咳エチケット([1]咳やくしゃみを他の人に向けてしないこと [2]咳が出るときはできるだけマスク
をすること [3]手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うことなど)を守りましょう。
・手洗い、うがいをしっかりと行いましょう。
・室内を適度な湿度(50~60%)に保ち、定期的に換気を行いましょう。
・十分な睡眠と、バランスのよい食事を心がけましょう。
・インフルエンザが流行してきたら、外出時にはマスクを着用し、できるだけ人混みを避けるようにし
ましょう。
2.インフルエンザのワクチン接種(予防接種)
ワクチン接種は感染後に発病する可能性を低減させる効果や、インフルエンザにかかった場合の重症
化を防止する効果があると報告されています。ワクチンは任意接種のため原則的に全額自己負担となり、
費用は医療機関によって異なります(市町村によっては、独自の助成事業を行っている場合があります)。
65歳以上は定期接種の対象となっており、市町村が費用の一部を負担しますので、接種を希望する方は
かかりつけの医師とよく相談のうえ、接種を受けるかどうか判断しましょう。定期接種の詳細につきまして
は、お住まいの市町村窓口へお尋ねください。
3
1
図: 秋田県におけるインフルエンザ患者の発生状況
3
1
1
60
2
2011/2012
2
バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
1
トピックス
1週-42週
ウイルス性肝炎(E型及びA型を除く)
鳥インフルエンザ(H5N1を除く)
コクシジオイデス症
サル痘
3
疾患名
6
1
定点あたり報告数
発生報告
40
1
0
20
0
2
2012/2013
40 42 44 46 48 50 52
10月
11月
12月
36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4
9月
10月
11月
12月
1月
2013/2014
2014/2015
6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
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秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課
TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047
RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation
感染性胃腸炎情報
平成26年第43週(10月20日~10月26日)
社会福祉施設等における感染性胃腸炎の集団発生について
図: 秋田県における感染性胃腸炎の発生状況
16
2011/2012年
定点当たり報告数
14
★感染性胃腸炎の集団発生報告はありませんでした。
2012/2013年
12
2013/2014年
10
2014/2015年
8
6
4
★感染性胃腸炎の集団発生状況 (秋田市分含む)
2
平成26年度 21施設 発症者456名
<社会福祉施設3, 保育園・幼稚園15, 学校3>
0
36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34
9月 10月 11月 12月 1月 2月
3月 4月
5月 6月 7月
8月
(週)
<参考>
平成25年度 64施設 発症者1,214名
<社会福祉施設24, 保育園・幼稚園28, 学校6, 医療機関5, その他1>
図: 秋田県各保健所における感染性胃腸炎の発生状況
2.66
秋田県
1.80
1.14
0.29
秋田市
今週
(43週10/20-10/26)
5.75
大館
感染症の集団発生報告
3.25
先週
(42週10/13-10/19)
0.50
1.50
北秋田
7.67
能代
●水痘(みずぼうそう)による集団発生が1件ありました。
発生届出日
平成26年10月24日
受付保健所
秋田市保健所
施設名称
あおぞら保育園
有症者数
園児137名中11名
把握期間
10月20日~10月24日まで
6.00
1.50
0.75
1.00
0.75
秋田中央
由利本荘
大仙
1.25
1.00
1.33
横手
湯沢
0
2.75
3.50
3.00
10
20
定点当たり患者報告数
3
平成26年第43週(10月20日~10月26日)
RAPIDs<topics> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation
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秋田県感染症発生情報
秋田県健康推進課
専門家向け情報
TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821
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【注意報・警報の発生状況】
疾 患 名
流行性耳下腺炎
注意報
警 報
保健所(発生規模)
保健所(発生規模)
由利本荘(3.75)
-
感染症発生動向調査における注意報・警報について(解説)
【警報・注意報の定義】
1) 警報:大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。
2) 注意報:流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示し、流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があること(終息
していない)を示します。
対象疾患
インフルエンザ
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
流行発生警報
流行発生注意報
開始基準値(人/定点) 継続基準値(人/定点)
基準値(人/定点)
30
3
8
20
7
5
10
1
4
12
4
2
10
4
-
対象疾患
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
伝染性紅斑
4
流行発生警報
開始基準値(人/定点)
1
6
6
1
8
2
継続基準値(人/定点)
流行発生注意報
0.1
2
2
0.1
4
1
基準値(人/定点)
3
-