RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 平成27年第14週（3月30日～4月5日) 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 【第14週の発生動向】 ＜定点把握対象疾患（週報）・前週比＞ 秋田県の定点医療機関における上位5疾患（今週）の発生規模 1. インフルエンザは県全体で34%減少しています。保健所別では北秋田、横手で増加し、秋田市、大館、能代、秋田中 央、由利本荘、大仙、湯沢で減少しています。 2.20 インフルエンザ 3.35 2.00 感染性胃腸炎 2. 感染性胃腸炎は県全体で32%増加しています。保健所別では秋田市、北秋田、能代、大仙、横手で増加、大館、由利 本荘で同規模、秋田中央、湯沢で減少しています。 1.51 0.71 Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.20 水痘 3. Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎は県全体で41%減少しています。保健所別では由利本荘、横手で同規模となり、秋田 市、大館、秋田中央、大仙、湯沢で減少しています。 今週 0.29 0.40 0.29 流行性角結膜炎 先週 0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 （人/定点） 発生報告 ＜五類定点対象疾患（週報）＞ 秋田県 疾患名 秋田市 大館 北秋田 能代 秋田中央 由利本荘 大仙 （人/定点） 湯沢 横手 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 第13週 第14週 増減 RSウイルス感染症 インフルエンザ 咽頭結膜熱 Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘 手足口病 伝染性紅斑 突発性発しん 百日咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 川崎病 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 3.35 0.29 1.20 1.51 0.40 0.09 0.20 0.11 0.49 0.38 0.06 2.20 0.23 0.71 2.00 0.29 ↗ ↘ ↘ ↘ ↗ ↘ ↘ ↗ 0.29 0.43 ↘ ↘ ↘ ↗ ↘ ↘ ↗ ↗ 0.17 0.03 ↘ ↗ 0.14 ↗ 0.29 ↗ 0.67 ↗ 0.13 ↘ 0.20 0.17 4.55 1.00 1.14 1.29 0.86 0.29 0.14 2.18 0.86 0.86 1.86 0.29 1.43 0.71 0.50 1.50 1.25 1.50 1.50 ↘ 0.67 1.00 ↗ 0.50 0.25 ↘ 3.67 1.50 5.50 ↗ 2.33 0.33 4.00 2.25 ↗ 2.25 ↘ 0.25 ↘ 2.00 ↗ 0.50 * * 1.00 ↘ 0.33 * * * * 0.33 * * ↘ 1.00 クラミジア肺炎（オウム病を除く） 感染性胃腸炎 （ロタウイルスによるもの） ↗ * * * * * * * 6.33 1.75 2.00 0.25 ↘ 8.00 0.75 ↘ 0.50 ↘ 0.75 0.25 1.25 0.25 1.50 ↗ 0.25 4.25 1.50 0.50 0.75 ↘ 1.57 ↘ 1.25 0.25 ↘ ↘ ↘ ↗ ↘ 1.40 0.50 0.50 0.25 ↘ 1.00 ↗ 0.33 ↗ 0.33 0.33 0.33 1.80 0.33 1.00 2.33 ↗ ↗ 5.80 ↗ 3.25 ↗ 3.25 4.20 0.25 1.25 2.00 ↘ ↗ ↘ ↘ 0.25 ↗ ↘ ↘ ↘ * * * * * * * （注） 表の数値は、観測定点としている県内の医療機関から報告された患者報告数を、1定点当たりに換算した人数を示し、前週と比べて「↗」は増加を、「↘」は減少していることを示します。 「＊」印は、当該疾病に関わる定点医療機関が指定されていないことを、空欄は全ての定点で当該週における患者の報告数がなかったことを示します。 1 0.25 1.29 * * 2.00 * * ↘ RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 平成27年第14週（3月30日～4月5日) 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 （人） 発生報告 類型 ＜全数把握対象疾患＞ ・二類感染症の結核が秋田市保健所管内から1 人、報告されました。 ・三類感染症の腸管出血性大腸菌感染症が大 仙保健所管内から1人、報告されました。 ＜全数把握疾患＞ 類型 疾患名 1週-13週 全国 一類 エボラ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱 マールブルグ病 ラッサ熱 痘そう ペスト 南米出血熱 二類 急性灰白髄炎 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 結核 5341 中東呼吸器症候群 鳥インフルエンザ（H5N1) 鳥インフルエンザ（H7N9) 三類 腸管出血性大腸菌感染症 228 コレラ 3 細菌性赤痢 31 腸チフス 14 パラチフス 10 四類 E型肝炎 47 ウエストナイル熱 A型肝炎 79 エキノコックス症 4 黄熱 オウム病 3 回帰熱 Q熱 狂犬病 14週 秋田 秋田 31 1 1 5 疾患名 四類 日本紅斑熱 日本脳炎 ハンタウイルス肺症候群 Ｂウイルス病 ブルセラ病 発しんチフス ボツリヌス症 マラリア 野兎症 ライム病 リッサウイルス感染症 レジオネラ症 レプトスピラ症 オムスク出血熱 キャサヌル森林病 西部ウマ脳炎 ダニ媒介脳炎 東部ウマ脳炎 鼻疽 ベネズエラウマ脳炎 ヘンドラウイルス感染症 リフトバレー熱 類鼻疽 ロッキー山紅斑熱 五類 アメーバ赤痢 ウイルス性肝炎(E型及びA型を除く) 急性脳炎 クリプトスポリジウム症 クロイツフェルト・ヤコブ病 侵襲性インフルエンザ菌感染症 侵襲性髄膜炎菌感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 後天性免疫不全症候群 ジアルジア症 先天性風しん症候群 梅毒 破傷風 コクシジオイデス症 サル痘 1 風しん 麻しん 重症熱性血小板減少症候群 1 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 腎症候性出血熱 炭疸 チクングニア熱 つつが虫病 デング熱 ニパウイルス感染症 水痘（入院例に限る） 播種性クリプトコックス症 2 19 50 14週 全国 秋田 秋田 トピックス 1 ＜新学期に注意したい感染症＞ 2 春を迎えて、冬に猛威をふるったインフルエンザウイルスやノロウイルスの流行も落ち着い てきました。一方で、学校では新学期が始まり多くの児童・生徒たちが集団生活をすることに なります。新学期の初め頃は気温の変化が大きいのに加えて、クラス替えなどの環境ストレ スによって体調を崩しやすいことから、かぜをひきやすい時期でもあります。 3 257 1 2 かぜの病原体は80～90％がウイルスであると考えられており、ライノウイルス、RSウイル ス、ヒトボカウイルスなど多種類に及びます。昨年の4月に県内で検出されたかぜの病原体 を図に示しました。かぜの症状としては、発熱、のどの痛み、鼻みず、悪寒、頭痛、咳などが 一般的ですが、ウイルスの種類によっては特定の症状が強く出ることもあります。かぜの病 原体に対しては特別な治療薬はないので、休養をとり、体の免疫による自然回復を待つこと になります。多くの場合は重症化せずに治りますが、「かぜは万病のもと」ともいわれており、 喘息のきっかけとなることもありますので、早めの受診を心がけましょう。 予防対策としては、インフルエンザウイルスの場合と同様に、うがい・手洗いが有効です。 また、バランスよく栄養を取ること、睡眠を十分取ることなど、当たり前の体調管理を続けて いくことも大切です。 251 44 167 5 44 65 8 667 143 299 17 2 パラインフルエンザウイルス １件 ヒトメタニューモウイルス ２件 1 1 ライノウイルス ７件 1 アデノウイルス ３件 399 16 薬剤耐性アシネトバクター感染症 10 46 9 276 64 28 4 肺炎マイコプラズマ １件 3 ヒトコロナウイルス ３件 バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 バンコマイシン耐性腸球菌感染症 鳥インフルエンザ(H5N1を除く) 1週-13週 ＲＳウイルス ５件 ヒトボカウイルス ４件 2 1 図：2014年4月に県内で検出されたかぜの病原体 2 RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 秋田県感染症情報センター http://idsc.pref.akita.jp/kss/ TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 平成27年第14週（3月30日～4月5日) 2014年/2015年シーズン （2014年36週 :9月1日～） インフルエンザ情報 定点あたり報告数の推移 （インフルエンザサーベイランス） インフルエンザによる集団発生 図： 秋田県におけるインフルエンザ患者の発生状況 2011/2012 定点あたり報告数 60 ★インフルエンザの集団発生報告はありませんでした。 2012/2013 2013/2014 40 今シーズン、これまでの措置状況 累計施設数97: ＜社会福祉施設42, 保育園・幼稚園43, 病院12＞ ＜参考＞ 昨シーズンの措置状況 累計施設数50: ＜社会福祉施設9, 保育園・幼稚園33, 病院8＞ 2014/2015 20 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 （週） インフルエンザ様疾患（集団かぜ）の状況 インフルエンザ入院サーベイランス （4月8日までの報告） 表： 2014/2015シーズン 秋田県および全国におけるインフルエンザによる入院者数 ★4/2～4/8の間、集団かぜによる措置の報告はありませんでした。 報告数 （人） 秋田県 3/30～4/5 (14週） 0 全国 累計 3/23～3/29 (13週） 累計 240 108 12,011 今シーズン、これまでの措置状況 累計施設数240: 休校・休園15, 学年閉鎖119, 学級閉鎖106 ＜参考＞ 昨シーズンの措置状況 累計施設数245: 休校・休園14, 学年閉鎖138, 学級閉鎖93 ※ 入院サーベイランスの入院報告数は、秋田県内8ヵ所、全国約500ヵ所の基 幹定点医療機関からの報告です。全国の報告数は公表前につき、1週間遅れ の数値になります。 ※同一施設で同一週に休校、学年閉鎖、学級閉鎖が重複した場合は、 休校＞学年閉鎖＞学級閉鎖の順位で1とカウントしています。 3 http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation 感染性胃腸炎情報 平成27年第14週（3月30日～4月5日) 社会福祉施設等における感染性胃腸炎の集団発生について 図: 秋田県における感染性胃腸炎の発生状況 16 2011/2012年 定点当たり報告数 14 ★感染性胃腸炎の集団発生報告はありませんでした。 2012/2013年 12 2013/2014年 10 2014/2015年 8 ★感染性胃腸炎の集団発生状況 （秋田市分含む） 6 平成26年度 47施設 発症者877名 ＜社会福祉施設10, 保育園・幼稚園33, 学校3, 病院1＞ 4 2 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 （週） 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 <参考> 平成25年度 64施設 発症者1,214名 ＜社会福祉施設24, 保育園・幼稚園28, 学校6, 医療機関5, その他1＞ 図： 秋田県各保健所における感染性胃腸炎の発生状況 2.00 秋田県 今週 (14週3/30-4/5) 1.51 1.86 1.29 1.50 1.50 秋田市 大館 北秋田 5.50 2.00 感染症の集団発生報告 先週 (13週3/23-3/29) ●水痘（みずぼうそう)による集団発生が1件ありました。 発生届出日 受付保健所 施設名称 有症者数 把握期間 4.00 能代 2.33 2.00 2.25 秋田中央 0.75 0.75 0.50 0.25 由利本荘 大仙 横手 0.33 湯沢 2.33 2.00 3.25 0 10 20 定点当たり患者報告数 4 平成27年4月7日 大館保健所 花輪にこにこ保育園（鹿角市） 園児156名のうち14名 3月23日～4月7日まで 平成27年第14週（3月30日～4月5日) RAPIDs<topics> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報 秋田県健康推進課 専門家向け情報 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 【注意報・警報の発生状況】 疾 患 名 注意報 警 報 保健所（発生規模） 保健所（発生規模） 注意報・警報はありません。 感染症発生動向調査における注意報・警報について(解説） 【警報・注意報の定義】 1) 警報：大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。 2) 注意報：流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示し、流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があること（終息 していない）を示します。 対象疾患 インフルエンザ 咽頭結膜熱 Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘 手足口病 流行発生警報 流行発生注意報 開始基準値（人/定点） 継続基準値（人/定点） 基準値（人/定点） 30 3 8 20 7 5 10 1 4 12 4 2 10 4 - 対象疾患 百日咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 伝染性紅斑 5 流行発生警報 開始基準値（人/定点） 1 6 6 1 8 2 継続基準値（人/定点） 流行発生注意報 0.1 2 2 0.1 4 1 基準値（人/定点） 3 -
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