RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 平成26年第50週（12月8日～12月14日) 秋田県感染症発生情報＜週報＞秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 【第50週の発生動向】＜定点把握対象疾患（週報）＞秋田県の小児科定点における上位5疾患（今週）の発生規模 1. 感染性胃腸炎は県全体で先週と比較して24%減少しています。保健所別では能代、横手で増加、秋田中央で同規模、秋田市、大館、北秋田、由利本荘、大仙、湯沢で減少しています。 3.71 感染性胃腸炎 4.86 3.13 インフルエンザ 2. インフルエンザは県全体で先週と比較して2倍に増加しています。保健所別では秋田市、能代、秋田中央、由利本荘、横手、湯沢で増加、大館、北秋田で同規模、大仙で減少しています。 1.54 1.23 1.34 1.03 1.23 0.57 Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎 RSウイルス感染症 3. Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎は県全体で先週と比較して8%減少しています。保健所別では由利本荘、横手で増加し、秋田市、北秋田、秋田中央、大仙、湯沢で減少しています。流行性角結膜炎 0.0 1.0 2.0 今週先週 3.0 4.0 5.0 6.0 （人/定点）発生報告＜五類定点対象疾患（週報）＞　秋田県疾患名秋田市大館北秋田能代秋田中央由利本荘大仙（人/定点）湯沢横手第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減第49週第50週増減 RSウイルス感染症インフルエンザ咽頭結膜熱Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎感染性胃腸炎水痘手足口病伝染性紅斑突発性発しん百日咳ヘルパンギーナ流行性耳下腺炎川崎病急性出血性結膜炎流行性角結膜炎細菌性髄膜炎無菌性髄膜炎マイコプラズマ肺炎 1.23 1.54 0.31 1.34 4.86 0.77 0.09 1.03 3.13 0.20 1.23 3.71 0.49 0.03 0.34 0.46 0.03 1.57 1.45 0.43 1.57 4.43 0.29 0.29 1.71 3.64 0.34 0.86 0.57 0.34 ↘ 0.14 ↘ ↗ ↗ ↘ 0.14 0.57 0.13 1.13 1.13 ↘ ↗ ↘ ↘ ↘ ↘ ↘ 1.29 2.43 0.29 ↗ 1.00 ↗ 0.14 ↘ ↘ ↘ 2.75 0.25 ↘ ↘ ↘ 0.25 0.50 0.14 2.25 1.75 ↘ 1.00 1.67 1.50 0.50 ↘ 9.50 ↗ 1.00 5.00 1.67 2.50 6.50 0.50 ↗ 6.25 ↗ 0.33 ↘ ↘ 7.67 ↘ 0.33 8.00 ↗ ↗ 0.33 ↘ 3.75 11.00 ↗ 3.00 0.25 1.50 1.00 ↘ 0.50 ↘ 0.33 0.33 ↘ 0.25 2.33 0.25 3.00 3.00 0.25 0.25 ↗ ↗ ↗ ↘ 0.50 0.17 0.25 0.75 7.25 ↗ 4.25 1.33 0.25 1.00 3.00 0.50 0.25 ↗ 0.25 0.25 0.25 ↗ 3.25 2.75 ↘ 1.00 ↗ 2.86 0.75 1.57 ↗ 1.00 ↘ 4.50 ↘ 0.25 0.25 1.75 0.25 ↘ 6.33 ↘ 1.40 0.33 ↘ 1.00 ↘ 4.67 ↘ 1.33 2.80 4.00 5.00 0.33 ↘ ↗ ↘ ↗ ↗ ↗ ↗ 0.33 0.67 ↗ 1.00 ↗ 1.00 * * * * * * ↘ 1.00 クラミジア肺炎（オウム病を除く）感染性胃腸炎（ロタウイルスによるもの） ↘ * * * * * * * * * * * * * * 1.00 1.00 ↘ ↗ ↗ 1.00 3.00 （注）表の数値は、観測定点としている県内の医療機関から報告された患者報告数を、1定点当たりに換算した人数を示し、前週と比べて「↗」は増加を、「↘」は減少していることを示します。「＊」印は、当該疾病に関わる定点医療機関が指定されていないことを、空欄は全ての定点で当該週における患者の報告数がなかったことを示します。 1 0.75 8.80 * * * * 4.00 3.00 1.25 3.00 0.75 ↗ ↗ ↘ ↘ ↘ ↘ ↘ 0.33 * * 0.25 1.20 0.50 2.50 3.25 1.00 ↘ 6.00 ↗ ↘ RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報＜週報＞秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 平成26年第50週（12月8日～12月14日) 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 （人）発生報告類型＜全数把握対象疾患＞・二類感染症の結核が秋田市保健所管内から1人、秋田中央保健所管内から1人、横手保健所管内から1人、報告がありました。＜全数把握疾患＞類型疾患名 1週-49週全国一類エボラ出血熱クリミア・コンゴ出血熱マールブルグ病ラッサ熱痘そうペスト南米出血熱二類急性灰白髄炎ジフテリア重症急性呼吸器症候群結核 24290 鳥インフルエンザ（H5N1) 三類腸管出血性大腸菌感染症 4023 コレラ 4 細菌性赤痢 143 腸チフス 53 パラチフス 15 四類 E型肝炎 131 ウエストナイル熱 A型肝炎 421 エキノコックス症 18 黄熱オウム病 9 回帰熱 1 Q熱 1 狂犬病 50週秋田秋田 157 42 重症熱性血小板減少症候群腎症候性出血熱炭疸チクングニア熱つつが虫病デング熱ニパウイルス感染症四類日本紅斑熱日本脳炎ハンタウイルス肺症候群Ｂウイルス病ブルセラ病発しんチフスボツリヌス症マラリア野兎症ライム病リッサウイルス感染症レジオネラ症レプトスピラ症オムスク出血熱キャサヌル森林病西部ウマ脳炎ダニ媒介脳炎東部ウマ脳炎鼻疽ベネズエラウマ脳炎ヘンドラウイルス感染症リフトバレー熱類鼻疽ロッキー山紅斑熱五類アメーバ赤痢 1週-49週 50週全国秋田秋田 232 2 1 57 1 16 1140 46 1 1 2 トピック＜サポウイルスによる感染性胃腸炎に注意しましょう＞感染性胃腸炎の流行が始まっていますが、例年とは異なりサポウイルスが多く検出されています。表に示したとおり10月以降に検出された感染性胃腸炎の原因ウイルスでは、ノロウイルスよりもサポウイルスが大勢を占めています。サポウイルスにはヒトに感染する型が4種類（GI、GII、GIV、GV型）あり、その内3つが確認されています。流行地域も県内全域に広がっています。 10 13 サポウイルスは6歳以下の小児に感染することが多いですが、成人が感染したり、食中毒の原因になったりすることもあるので注意が必要です。家庭で小児の感染者を看護した大人がウイルスを付着させたまま施設等に立ち入ることで、集団感染が起こることもあります。予防対策はノロウイルスと全く同じですので、日常生活において次のような点に気を配ることが大切です。１．手洗いの励行石鹸を泡立てて、手のひら、手の甲、爪の間、指の間、親指の付け根、手首を十分に洗いましょう。２．排泄物の消毒嘔吐物等は塩素系漂白剤で消毒しながら後始末をしましょう。乾くと埃と一緒にウイルスが舞い上がるので、早期の消毒が重要です。３．生活空間を清潔に保つ手すりやドアノブ等、人の手が触れる場所をときどき塩素系漂白剤で消毒するようにしましょう。 1040 214 急性脳炎 418 クリプトスポリジウム症 98 クロイツフェルト・ヤコブ病 164 侵襲性インフルエンザ菌感染症 180 侵襲性髄膜炎菌感染症 33 侵襲性肺炎球菌感染症 1615 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 255 後天性免疫不全症候群 1416 ジアルジア症 62 先天性風しん症候群 9 梅毒 1534 破傷風 119 ウイルス性肝炎(E型及びA型を除く) 鳥インフルエンザ(H5N1を除く) コクシジオイデス症サル痘 3 疾患名 2 2 2 ４．食品の取り扱い調理を行う前には十分な手洗いをしましょう。サポウイルスはノロウイルスと同様に85℃1分の加熱で死滅しますが、加熱後の盛り付け段階でウイルスが付着して食中毒を起こすケースが多発しています。 3 1 表 10月以降に秋田県で検出された感染性胃腸炎の原因ウイルス 1 1 検体採取日保健所管内 2 バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症バンコマイシン耐性腸球菌感染症 1 風しん麻しん 59 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 12 246 332 水痘（入院例に限る）播種性クリプトコックス症 21 1 薬剤耐性アシネトバクター感染症 48 315 460 238 110 21 12 6 2 1 2 検体採取区分検出ウイルス 10月14日大館集団感染（保育園）サポウイルスGV型 10月16日由利本荘感染症発生動向調査サポウイルスGII型 10月27日北秋田感染症発生動向調査サポウイルスGI型 11月 2日由利本荘感染症発生動向調査サポウイルスGI型 11月 3日大仙集団感染（高齢者施設）ノロウイルスGII型 11月 5日由利本荘感染症発生動向調査サポウイルスGII型 11月10日秋田市感染症発生動向調査サポウイルスGII型 11月14日大館感染症発生動向調査サポウイルスGV型 12月17日由利本荘集団感染（幼稚園）サポウイルス（型別中） RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation 秋田県感染症発生情報＜週報＞秋田県健康推進課秋田県感染症情報センター http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 平成26年第50週（12月8日～12月14日) TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 インフルエンザ情報インフルエンザによる集団発生定点あたり報告数の推移（インフルエンザサーベイランス）図：秋田県におけるインフルエンザ患者の発生状況 2011/2012 60 定点あたり報告数 ★インフルエンザの集団発生報告はありませんでした。 2012/2013 2013/2014 40 インフルエンザ様疾患（集団かぜ）の状況 2014/2015 （12月17日までの報告） ●小学校 20 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月学校名報告日措置状況措置学年・学級措置期間秋田市立明徳小学校 12/11 学年閉鎖 5年生 12/12 ～ 12/14 秋田市立東小学校 12/15 学級閉鎖 1年3組 12/16 ～ 12/18 湯沢市立湯沢東小学校 12/15 学級閉鎖 6年2組 12/15 ～ 12/17 12/15 学年閉鎖 6年生 12/16 ～ 12/18 12/16 学年閉鎖 5年生 12/17 ～ 12/19 潟上市立出戸小学校 12/16 学級閉鎖 5年2組 12/16 ～ 12/17 横手市立田根森小学校 12/17 学年閉鎖 4年生、5年生 12/18 ～ 12/19 大館市立早口小学校 12/17 学級閉鎖 5年1組 12/18 ～ 12/19 （週）インフルエンザ入院サーベイランス男鹿市立脇本第一小学校表： 2014/2015シーズン秋田県および全国におけるインフルエンザによる入院者数秋田県全国 12/8～12/14(50週） 12/1～12/7(49週）報告数累計報告数累計 2 3 112 282 今シーズン、これまでの措置状況累計施設数15: 休校・休園1, 学年閉鎖8, 学級閉鎖6 ＜参考＞昨シーズンの措置状況累計施設数245: 休校・休園14, 学年閉鎖138, 学級閉鎖93 ※ 入院サーベイランスの入院報告数は、秋田県内8ヵ所、全 ※同一施設で同一週に休校、学年閉鎖、学級閉鎖が重複した場合は、国約500ヵ所の基幹定点医療機関からの報告です。全国の報休校＞学年閉鎖＞学級閉鎖の順位で1とカウントしています。告数は公表前につき、一週間遅れの数値になります。 3 http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報＜週報＞秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation 感染性胃腸炎情報平成26年第50週（12月8日～12月14日) 社会福祉施設等における感染性胃腸炎の集団発生について図: 秋田県における感染性胃腸炎の発生状況 16 2011/2012年定点当たり報告数 14 ★感染性胃腸炎の集団発生報告が１件ありました。 2012/2013年 12 No.23 発生届出日受付保健所施設名称有症者数把握期間症状検査状況 2013/2014年 10 2014/2015年 8 6 4 2 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 （週） 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月平成26年12月16日由利本荘保健所本荘カトリック幼稚園園児46名のうち25名 12月5日から12月17日まで嘔吐・下痢・腹痛・発熱検査11名のうち5名からサポウイルスを検出 ★感染性胃腸炎の集団発生状況（秋田市分含む）平成26年度 23施設発症者494名＜社会福祉施設4, 保育園・幼稚園16, 学校3＞図：秋田県各保健所における感染性胃腸炎の発生状況 3.71 秋田県 2.43 秋田市 2.25 2.75 大館今週 (50週12/8-12/14) 4.86 4.43 6.50 北秋田 <参考> 平成25年度 64施設発症者1,214名＜社会福祉施設24, 保育園・幼稚園28, 学校6, 医療機関5, その他1＞先週 (49週12/1-12/7) 9.50 感染症の集団発生報告 11.00 能代 7.67 3.00 3.00 3.00 秋田中央由利本荘 7.25 1.75 大仙横手 3.00 3.25 湯沢 0 ●水痘（みずぼうそう)による集団発生が1件ありました。発生届出日平成26年12月16日受付保健所北秋田保健所施設名称北秋田市立あいかわ保育園有症者数園児144名のうち11名把握期間 12月11日～12月15日まで 4.50 5.00 4.67 10 20 定点当たり患者報告数 4 平成26年第50週（12月8日～12月14日) RAPIDs<topics> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報秋田県健康推進課専門家向け情報 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 【注意報・警報の発生状況】疾　患　名注意報警報保健所（発生規模）保健所（発生規模） - 横手(1.00) 急性出血性結膜炎感染症発生動向調査における注意報・警報について(解説）【警報・注意報の定義】 1) 警報：大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。 2) 注意報：流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示し、流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があること（終息していない）を示します。対象疾患インフルエンザ咽頭結膜熱Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎感染性胃腸炎水痘手足口病流行発生警報流行発生注意報開始基準値（人/定点）継続基準値（人/定点）基準値（人/定点） 30 3 8 20 7 5 10 1 4 12 4 2 10 4 - 対象疾患百日咳ヘルパンギーナ流行性耳下腺炎急性出血性結膜炎流行性角結膜炎伝染性紅斑 5 流行発生警報開始基準値（人/定点） 1 6 6 1 8 2 継続基準値（人/定点）流行発生注意報 0.1 2 2 0.1 4 1 基準値（人/定点） 3 -