RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 平成27年第15週（4月6日～4月12日) 【第15週の発生動向】 ＜定点把握対象疾患（週報）・前週比＞ 秋田県の定点医療機関における上位5疾患（今週）の発生規模 1. インフルエンザは県全体で10%減少しています。保健所別では大館、北秋田、湯沢で増加、秋田市、能代、秋田中 央、由利本荘、大仙、横手で減少しています。 1.98 2.20 1.97 2.00 インフルエンザ 感染性胃腸炎 2. 感染性胃腸炎は県全体で2%減少しています。保健所別では能代、横手、湯沢で増加、大仙で同規模、秋田市、大 館、北秋田、秋田中央、由利本荘で減少しています。 1.17 Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.71 0.71 流行性角結膜炎 3. Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎は県全体で65%増加しています。保健所別では秋田市、大館、北秋田、能代、大仙、横 手、湯沢で増加、秋田中央、由利本荘で減少しています。 今週 0.29 先週 0.60 流行性耳下腺炎 0.17 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 （人/定点） 発生報告 ＜五類定点対象疾患（週報）＞ 秋田県 疾患名 秋田市 大館 北秋田 能代 秋田中央 由利本荘 大仙 （人/定点） 湯沢 横手 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 第14週 第15週 増減 RSウイルス感染症 インフルエンザ 咽頭結膜熱 Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘 手足口病 伝染性紅斑 突発性発しん 百日咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 川崎病 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 0.06 2.20 0.23 0.71 2.00 0.29 ↗ ↘ 2.18 0.86 ↗ 0.86 ↘ 1.86 ↘ 0.29 ↗ ↘ 0.29 ↗ 0.43 0.14 1.91 0.86 1.14 1.29 0.57 0.14 0.20 0.17 0.09 1.98 0.23 1.17 1.97 0.20 0.03 0.06 0.31 ↗ ↘ 0.71 0.86 ↗ ↘ 1.50 ↗ 1.50 ↗ ↘ ↗ 0.06 0.60 0.03 ↗ ↗ 0.29 ↗ 0.17 0.03 1.71 ↗ 1.00 1.67 ↗ 0.25 0.25 0.75 0.25 ↗ ↘ 5.50 ↘ 1.00 2.50 ↗ ↘ 4.00 0.25 ↗ 1.00 ↗ 0.33 1.00 ↘ 6.33 5.17 ↗ 1.75 ↗ 2.00 0.25 0.75 1.75 ↘ 0.50 ↘ 0.75 ↘ 0.25 1.25 0.50 0.25 ↘ ↗ 5.25 ↗ ↘ 0.25 ↘ 1.50 0.14 ↘ 0.50 ↘ 0.50 0.25 ↘ 1.67 ↗ * * * * * * * * 0.29 0.71 ↗ 0.67 0.13 0.38 ↗ 1.00 ↗ 1.00 0.13 ↗ 1.00 ↗ クラミジア肺炎（オウム病を除く） 感染性胃腸炎 （ロタウイルスによるもの） 1.67 8.67 0.25 ↘ 1.29 ↘ 1.50 ↘ * * * * * * * * * * * * * * （注） 表の数値は、観測定点としている県内の医療機関から報告された患者報告数を、1定点当たりに換算した人数を示し、前週と比べて「↗」は増加を、「↘」は減少していることを示します。 「＊」印は、当該疾病に関わる定点医療機関が指定されていないことを、空欄は全ての定点で当該週における患者の報告数がなかったことを示します。 1 0.57 0.25 1.25 0.50 ↘ ↘ ↗ ↗ 0.33 1.80 0.33 1.00 2.33 0.33 1.00 2.00 2.67 ↘ ↘ ↗ ↗ 4.20 0.25 1.25 2.00 ↘ 0.25 ↗ 0.25 ↗ 0.25 4.60 0.25 2.50 2.25 0.50 0.25 * * ↗ ↗ ↗ ↗ ↗ ↘ * * 2.00 ↗ RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 平成27年第15週（4月6日～4月12日) 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 （人） 発生報告 類型 ＜全数把握対象疾患＞ ・二類感染症の結核が湯沢保健所管内から2人、 報告されました。 ・五類感染症のアメーバ赤痢が横手保健所管内 から1人、報告されました。 ・五類感染症の梅毒が秋田市保健所管内から1 人、報告されました。 ＜全数把握疾患＞ 類型 疾患名 1週-14週 全国 一類 エボラ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱 マールブルグ病 ラッサ熱 痘そう ペスト 南米出血熱 二類 急性灰白髄炎 ジフテリア 重症急性呼吸器症候群 結核 5817 中東呼吸器症候群 鳥インフルエンザ（H5N1) 鳥インフルエンザ（H7N9) 三類 腸管出血性大腸菌感染症 243 コレラ 3 細菌性赤痢 31 腸チフス 15 パラチフス 11 四類 E型肝炎 52 ウエストナイル熱 A型肝炎 83 エキノコックス症 4 黄熱 オウム病 3 回帰熱 Q熱 狂犬病 15週 秋田 秋田 32 1 5 2 疾患名 四類 日本紅斑熱 日本脳炎 ハンタウイルス肺症候群 Ｂウイルス病 ブルセラ病 発しんチフス ボツリヌス症 マラリア 野兎症 ライム病 リッサウイルス感染症 レジオネラ症 レプトスピラ症 オムスク出血熱 キャサヌル森林病 西部ウマ脳炎 ダニ媒介脳炎 東部ウマ脳炎 鼻疽 ベネズエラウマ脳炎 ヘンドラウイルス感染症 リフトバレー熱 類鼻疽 ロッキー山紅斑熱 五類 アメーバ赤痢 ウイルス性肝炎(E型及びA型を除く) 急性脳炎 クリプトスポリジウム症 クロイツフェルト・ヤコブ病 侵襲性インフルエンザ菌感染症 侵襲性髄膜炎菌感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 後天性免疫不全症候群 ジアルジア症 先天性風しん症候群 梅毒 破傷風 コクシジオイデス症 サル痘 1 風しん 麻しん 重症熱性血小板減少症候群 1 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 腎症候性出血熱 炭疸 チクングニア熱 つつが虫病 デング熱 ニパウイルス感染症 水痘（入院例に限る） 播種性クリプトコックス症 3 20 61 15週 全国 秋田 秋田 1 トピックス ＜カンピロバクター腸炎に注意しましょう！＞ カンピロバクターは、細菌による感染性胃腸炎の最も重要な原因菌のひとつです。 秋田県内でも散発的ではありますが、カンピロバクター腸炎の患者が確認されています。春から夏にかけ て検出報告数が増加する傾向にありますので、今後注意が必要です（図）。 2 胃腸炎患者から検出されるカンピロバクターの大部分は、カンピロバクター・ジェジュニという菌種で、感染 源としては食肉、特に鶏肉の汚染率は極めて高いとされています。それ以外にも消毒が不十分であった井戸 水、湧水及び簡易水道水を感染源とした水系感染事例も確認されています。 3 ○症状の特徴 281 2 一般に2～7日間の潜伏期間を経て発病します。主要な症状は下痢、腹痛、発熱、頭痛、嘔気など、その他 の細菌を原因とする感染性胃腸炎と類似しますが、1～2割程度でいちごジャムのような粘性の血便がみら れます。カンピロバクター腸炎は一般に予後良好ですが、まれに重症化し、敗血症やギランバレ－症候群と いう神経疾患を発症する場合があります。重篤な症状を呈した患者では、適切な抗菌剤の投与が必要となり ます。上記のような症状がみられた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 【予防のポイント】 2 ・家畜や家禽の生肉や内臓はカンピロバクターに汚染されている場合がありますので、生食や加熱不十分な 食肉の喫食は止めましょう。 269 48 175 5 45 70 8 713 151 322 18 2 3 ・カンピロバクターは、食品中ではほとんど増殖しないと考えられています。しかしながら、少量の菌で感染が 成立するため、菌が生肉から調理器具等を介して他の食品を汚染してしまうと、それが感染の原因となって 1 しまう場合があります。生肉を扱う調理器具は他の食材と別にする、生肉を扱った後は調理器具を洗浄・消 毒するなど、取り扱いには注意しましょう。 ・手洗いの徹底など、基本的な感染予防対策を励行しましょう。 1 1 1 452 16 1 バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 バンコマイシン耐性腸球菌感染症 鳥インフルエンザ(H5N1を除く) 1週-14週 薬剤耐性アシネトバクター感染症 11 49 9 293 66 32 4 *2015年4月15日現在報告予定数 （協力医療機関） 秋田厚生医療センター 北秋田市民病院 2 1 図 健康環境センターにおける下痢症患者からの カンピロバクター・ジェジュニ検出報告数 2 RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 秋田県感染症情報センター http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 平成27年第15週（4月6日～4月12日) TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 2014年/2015年シーズン （2014年36週 :9月1日～） インフルエンザ情報 インフルエンザによる集団発生 ★インフルエンザの集団発生報告はありませんでした。 定点あたり報告数の推移 （インフルエンザサーベイランス） 今シーズン、これまでの措置状況 累計施設数97: ＜社会福祉施設42, 保育園・幼稚園43, 病院12＞ ＜参考＞ 昨シーズンの措置状況 累計施設数50: ＜社会福祉施設9, 保育園・幼稚園33, 病院8＞ 図： 秋田県におけるインフルエンザ患者の発生状況 2011/2012 定点あたり報告数 60 2012/2013 2013/2014 40 インフルエンザ様疾患（集団かぜ）の状況 （4月15日までの報告） 2014/2015 ●保育園、認定子ども園 20 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 インフルエンザ入院サーベイランス 学校名 報告日 措置状況 措置学年 ・学級 措置期間 岩崎保育園（湯沢市） 4/14 学年閉鎖 2歳児 4歳児 4/15 ～ 4/18 川内保育園（由利本荘市） 4/15 休園 - 4/16 ～ 4/18 学校名 報告日 措置状況 措置学年 ・学級 措置期間 鹿角市立大湯小学校 4/13 学年閉鎖 2年生 4/14 ～ 4/16 大館市立南小学校 4/14 学年閉鎖 2年生 4/15 ～ 4/16 学級閉鎖 2年1組 4/16 ～ 4/17 湯沢市立皆瀬小学校 4/15 学年閉鎖 5年生 4/16 ～ 4/17 （週） ●小学校 表： 2014/2015シーズン 秋田県および全国におけるインフルエンザによる入院者数 報告数 （人） 秋田県 4/6～4/12 (15週） 2 全国 累計 3/30～4/5 (14週） 累計 242 125 12,032 今シーズン、これまでの措置状況 累計施設数245: 休校・休園16, 学年閉鎖123, 学級閉鎖106 ＜参考＞ ※ 入院サーベイランスの入院報告数は、秋田県内8ヵ所、全国約500ヵ所の基 幹定点医療機関からの報告です。全国の報告数は公表前につき、1週間遅れ の数値になります。 昨シーズンの措置状況 累計施設数245: 休校・休園14, 学年閉鎖138, 学級閉鎖93 ※同一施設で同一週に休校、学年閉鎖、学級閉鎖が重複した場合は、 休校＞学年閉鎖＞学級閉鎖の順位で1とカウントしています。 3 http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報＜週報＞ 秋田県健康推進課 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation 感染性胃腸炎情報 社会福祉施設等における感染性胃腸炎の集団発生について 図: 秋田県における感染性胃腸炎の発生状況 16 2011/2012年 定点当たり報告数 14 ★感染性胃腸炎の集団発生報告が1件ありました。 No.１ 発生届出日 受付保健所 施設名称 有症者数 2012/2013年 12 2013/2014年 10 2014/2015年 8 6 把握期間 症状 検査状況 4 2 0 平成27年第15週（4月6日～4月12日) 平成27年4月14日 大館保健所 花輪さくら保育園 利用者229名のうち12名 職員45名に有症者はなし 4月3日から4月14日まで 嘔吐・下痢・発熱 検査した患者5名のうち1名からノロウイルスを検出 検査した職員8名からは検出せず 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 （週） 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 図： 秋田県各保健所における感染性胃腸炎の発生状況 1.97 秋田県 2.00 1.29 1.86 0.75 1.50 2.50 秋田市 大館 北秋田 ★感染性胃腸炎の集団発生状況 （秋田市分含む） 今週 (15週4/6-4/12) 平成27年度 1施設 発症者12名 ＜保育園・幼稚園1＞ 先週 (14週3/30-4/5) <参考> 平成26年度 47施設 発症者877名 ＜社会福祉施設10, 保育園・幼稚園33, 学校3, 病院1＞ 5.50 8.67 能代 1.75 2.00 秋田中央 0.00 0.75 0.50 0.50 由利本荘 大仙 横手 湯沢 0 4.00 2.67 2.33 2.25 2.00 10 20 定点当たり患者報告数 4 平成27年第15週（4月6日～4月12日) RAPIDs<topics> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報 秋田県健康推進課 専門家向け情報 TEL: 018-860-1424/ FAX: 018-860-3821 秋田県感染症情報センター（秋田県健康環境センター内） TEL: 018-832-5005/ FAX: 018-832-5047 【注意報・警報の発生状況】 疾 患 名 流行性耳下腺炎 注意報 警 報 保健所（発生規模） 保健所（発生規模） 由利本荘(5.25) - 感染症発生動向調査における注意報・警報について(解説） 【警報・注意報の定義】 1) 警報：大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。 2) 注意報：流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示し、流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があること（終息 していない）を示します。 対象疾患 インフルエンザ 咽頭結膜熱 Ａ群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘 手足口病 流行発生警報 流行発生注意報 開始基準値（人/定点） 継続基準値（人/定点） 基準値（人/定点） 30 3 8 20 7 5 10 1 4 12 4 2 10 4 - 対象疾患 百日咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 伝染性紅斑 5 流行発生警報 開始基準値（人/定点） 1 6 6 1 8 2 継続基準値（人/定点） 流行発生注意報 0.1 2 2 0.1 4 1 基準値（人/定点） 3 -
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