PDF版 - 秋田県感染症情報センター;pdf

RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation
http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 平成27年第11週(3月9日~3月15日)
秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課 TEL: 018‐860‐1424/ FAX: 018‐860‐3821
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018‐832‐5005/ FAX: 018‐832‐5047 【第11週の発生動向】
<定点把握対象疾患(週報)・前週比>
秋田県の定点医療機関における上位5疾患(今週)の発生規模
1. インフルエンザは県全体で先週と比較して13%減少しています。保健所別では秋田市、能代、湯沢で増加、大館で同
規模、北秋田、秋田中央、由利本荘、大仙、横手で減少しています。
5.15
インフルエンザ
2. 感染性胃腸炎は県全体で先週と比較して36%減少しています。保健所別では大館、北秋田、由利本荘、大仙で増加
し、秋田市、能代、秋田中央、横手、湯沢で減少しています。
4.26
1.57
1.69
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
今週
0.57
0.43
0.37
0.57
流行性角結膜炎
3. A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は県全体で先週と比較して7%減少しています。保健所別では北秋田、秋田中央、横手
で増加、由利本荘、大仙で同規模、秋田市、大館、湯沢で減少しています。
5.89
2.71
感染性胃腸炎
流行性耳下腺炎
0.0
先週
2.0
4.0
6.0
8.0
(人/定点)
発生報告
<五類定点対象疾患(週報)> 秋田県
疾患名
秋田市
大館
北秋田
能代
秋田中央
由利本荘
大仙
(人/定点)
湯沢
横手
第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減 第10週 第11週 増減
RSウイルス感染症
インフルエンザ
咽頭結膜熱
0.06
5.89
0.26
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.69
感染性胃腸炎
4.26
水痘
0.37
手足口病
0.03
伝染性紅斑
0.06
突発性発しん
0.20
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
0.57
川崎病
0.03
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
0.43
細菌性髄膜炎
無菌性髄膜炎
マイコプラズマ肺炎
0.50
0.09
5.15
0.29
1.57
2.71
0.31
0.20
0.14
0.09
↗
↘
↗
↘
↘
↘
↗
↗
↘
0.37
↘
↘
0.57
↗
0.63
↗
0.14
7.36
0.71
2.29
3.00
0.43
0.14
0.29
0.29
8.82
1.14
1.86
2.57
0.57
1.00
0.29
0.14
↘
↗
↗
↘
↘
↗
↗
2.43
1.00
0.75
2.43
1.00
1.25
↘
↗
↗
3.33
1.67
↘
4.75
5.50
↗
0.25
7.17
5.67
5.00
1.00
9.00
↗
↗
18.67
6.33
↘
↘
4.25
4.50
0.25
5.00
3.25
0.25
0.33
↗
0.50
↘
0.25
↘
0.67
0.25
↘
↗
クラミジア肺炎(オウム病を除く)
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
感染性胃腸炎
(ロタウイルスによるもの)
*
*
1.00
↗
↘
3.17
0.50
0.50
2.83
0.50
0.50
1.50
0.25
↘
10.14
↗
↗
1.25
1.25
0.25
0.50
0.25
↘
4.25
2.75
↘
0.75
3.14
1.25
1.50
↗
↘
↗
↘
4.00
0.33
1.67
6.00
1.67
3.20
2.00
1.00
1.00
↘
0.25
1.00
↘
↘
*
*
*
*
1.00
↗
*
*
*
*
2.00
1.00
↘
(注) 表の数値は、観測定点としている県内の医療機関から報告された患者報告数を、1定点当たりに換算した人数を示し、前週と比べて「↗」は増加を、「↘」は減少していることを示します。
「*」印は、当該疾病に関わる定点医療機関が指定されていないことを、空欄は全ての定点で当該週における患者の報告数がなかったことを示します。
1
0.25
↗
1.00
↗
0.67
0.33
↘
↘
↗
↘
↘
7.60
0.25
2.50
4.50
0.25
9.60
*
*
*
*
2.00
3.00
1.75
2.00
↗
↘
↘
↘
↘
↗
↘
↘
↗
RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課
TEL: 018‐860‐1424/ FAX: 018‐860‐3821
平成27年第11週(3月9日~3月15日)
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018‐832‐5005/ FAX: 018‐832‐5047
類型
<全数把握対象疾患>
・今週は報告がありませんでした。
<全数把握疾患>
類型
疾患名
1週-10週
全国
一類 エボラ出血熱
クリミア・コンゴ出血熱
マールブルグ病
ラッサ熱
痘そう
ペスト
南米出血熱
二類 急性灰白髄炎
ジフテリア
重症急性呼吸器症候群
結核
4024
中東呼吸器症候群
鳥インフルエンザ(H5N1)
鳥インフルエンザ(H7N9)
三類 腸管出血性大腸菌感染症 190
コレラ
2
細菌性赤痢
22
腸チフス
6
パラチフス
6
四類 E型肝炎
35
ウエストナイル熱
A型肝炎
66
エキノコックス症
4
黄熱
オウム病
3
回帰熱
Q熱
狂犬病
11週
秋田 秋田
23
疾患名
四類 日本紅斑熱
日本脳炎
ハンタウイルス肺症候群
Bウイルス病
ブルセラ病
発しんチフス
ボツリヌス症
マラリア
野兎症
ライム病
リッサウイルス感染症
レジオネラ症
レプトスピラ症
オムスク出血熱
キャサヌル森林病
西部ウマ脳炎
ダニ媒介脳炎
東部ウマ脳炎
鼻疽
ベネズエラウマ脳炎
ヘンドラウイルス感染症
リフトバレー熱
類鼻疽
ロッキー山紅斑熱
五類 アメーバ赤痢
ウイルス性肝炎(E型及びA型を除く)
5
急性脳炎
クリプトスポリジウム症
クロイツフェルト・ヤコブ病
侵襲性インフルエンザ菌感染症
侵襲性髄膜炎菌感染症
侵襲性肺炎球菌感染症
劇症型溶血性レンサ球菌感染症
後天性免疫不全症候群
ジアルジア症
先天性風しん症候群
梅毒
破傷風
バンコマイシン耐性腸球菌感染症
コクシジオイデス症
サル痘
風しん
麻しん
腎症候性出血熱
炭疸
チクングニア熱
つつが虫病
デング熱
ニパウイルス感染症
1
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症
水痘(入院例に限る)
播種性クリプトコックス症
2
17
35
全国 秋田 秋田
1
2
1
208
1
薬剤耐性アシネトバクター感染症
トピック
<水痘(みずぼうそう)に気をつけましょう>
“みずぼうそう”とも呼ばれる水痘は、小児の代表的なウイルス性発疹症の1つで、水痘・帯状
疱疹ウイルスに感染することで発症します。その感染力は極めて強く、発疹の内容物に触れた
場合はもちろんですが、空気感染でも拡がるため、保育園等で集団感染を起こすことも少なくあ
りません。季節を問わず流行がみられますが、冬~春にかけて特に報告数が増える傾向にあり
(図)、日本では年間およそ100万人が発症しているとされます。その90%以上は9歳未満の小児
ですが、まれに成人が発症することもあり、小児と比較して重症化しやすいと言われています。
2
感染すると2週間程度の潜伏期間の後に、全身にかゆみを伴う特徴的な赤い発疹が現れま
す。発疹は紅斑→丘疹→水疱→膿疱→かさぶたと変化しますが、次々に新しい発疹が現れるた
め急性期には様々な状態の発疹が混在して見られます。一般的に予後は良好ですが、合併症と
して肺炎や熱性けいれん、脳炎等の中枢神経症状を起こす場合もありますので注意が必要で
す。一度感染すると、終生免疫により二度と水痘に罹患することはありません。しかし、治ってか
らもウイルスは身体の中に潜伏し続けるため、体調不良や疲労等で免疫力が低下した際にウイ
ルスが活動を再開し、激しい痛みを伴う帯状疱疹を発症することがあります。
191
32
132
4
33
50
7
527
102
225
13
2
りました。また、平成27年3月31日までは3歳の誕生日当日~5歳の誕生日前日までの方も、移行
措置として無料で受けることができます。期限が迫っておりますので、該当される方は接種をお
1
急ぎください。春は新しい環境での集団生活が始まる季節です。早めにワクチン接種を済ませ、
万全の状態で新生活を迎えましょう。
1
図:定点あたり水痘患者報告数の推移
3.0
秋田
290
13
9
35
9
211
54
21
4
予防にはワクチンの接種が有効です。昨年10月1日から定期接種が開始され、対象年齢の小
児(1歳の誕生日前日~3歳の誕生日前日までの方)は無料で接種を受けることができるようにな
3
バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
鳥インフルエンザ(H5N1を除く)
重症熱性血小板減少症候群
(人)
1週-10週 11週
2
1
定点あたり患者数(人)
発生報告
全国
2.0
1.0
0.0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 1 2 3
2012年
2
2013年
2014年
2015年
(月)
RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation
秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課
秋田県感染症情報センター
http://idsc.pref.akita.jp/kss/
平成27年第11週(3月9日~3月15日)
TEL: 018‐860‐1424/ FAX: 018‐860‐3821
TEL: 018‐832‐5005/ FAX: 018‐832‐5047
2014年/2015年シーズン (2014年36週 :9月1日~)
インフルエンザ情報
インフルエンザによる集団発生
定点あたり報告数の推移 (インフルエンザサーベイランス)
図: 秋田県におけるインフルエンザ患者の発生状況
2011/2012
定点あたり報告数
60
所在地
施設名称
発生
届出日
有症者数
鹿角市
特別養護老人ホーム
ケアホームおおゆ
3/13
利用者109名のうち8名
職員2名
計10名
鹿角市
錦木保育園
3/16
園児85名のうち8名
職員20名のうち2名
計10名
湯沢市
特別養護老人ホーム
シャイントピアみなせ
3/16
由利本荘市
特別養護老人ホーム 鳥寿苑
3/17
大館市
大館市立たしろ保育園
3/18
2012/2013
2013/2014
40
2014/2015
20
0
36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
(週)
8月
インフルエンザ入院サーベイランス
利用者70名のうち5名
職員8名
計13名
利用者67名のうち8名
職員46名のうち3名
計11名
園児189名のうち15名
職員44名のうち1名
計16名
表: 2014/2015シーズン
秋田県および全国におけるインフルエンザによる入院者数
今シーズン、これまでの措置状況
累計施設数94: <社会福祉施設40, 保育園・幼稚園43, 病院11>
<参考>
昨シーズンの措置状況
累計施設数50: <社会福祉施設9, 保育園・幼稚園33, 病院8>
報告数 (人)
秋田県
全国
3/9~3/15
(11週)
累計
3/2~3/8
(10週)
累計
6
239
157
11,411
※ 入院サーベイランスの入院報告数は、秋田県内8ヵ所、全国約500ヵ所の基
幹定点医療機関からの報告です。全国の報告数は公表前につき、1週間遅れ
の数値になります。
3
RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課
TEL: 018‐860‐1424/ FAX: 018‐860‐3821
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018‐832‐5005/ FAX: 018‐832‐5047
インフルエンザ情報 (2)
インフルエンザ様疾患(集団かぜ)の状況
(3月18日までの報告)
●小学校
学校名
報告日
措置状況
措置学年
・学級
措置期間
秋田市立旭川小学校
3/13
学級閉鎖
4年3組
3/14 ~ 3/16
湯沢市立須川小学校
3/16
学年閉鎖
1年生
3/16 ~ 3/20
秋田市立四ツ小屋小学校
3/16
学級閉鎖
1年2組
3/18
学校名
報告日
措置状況
措置学年
・学級
措置期間
秋田大学教育文化学部附属中学校
3/16
学級閉鎖
1年B組
3/16 ~ 3/18
大仙市立中仙中学校
3/16
学級閉鎖
1年1組
3/17 ~ 3/19
●中学校
今シーズン、これまでの措置状況 累計施設数240: 休校・休園15, 学年閉鎖119, 学級閉鎖106
<参考>
昨シーズンの措置状況 累計施設数245: 休校・休園14, 学年閉鎖138, 学級閉鎖93
※同一施設で同一週に休校、学年閉鎖、学級閉鎖が重複した場合は、
休校>学年閉鎖>学級閉鎖の順位で1とカウントしています。
4
平成27年第11週(3月9日~3月15日)
RAPIDS<weekly> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報<週報>
秋田県健康推進課
TEL: 018‐860‐1424/ FAX: 018‐860‐3821
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018‐832‐5005/ FAX: 018‐832‐5047
感染性胃腸炎情報
平成27年第11週(3月9日~3月15日)
社会福祉施設等における感染性胃腸炎の集団発生について
図: 秋田県における感染性胃腸炎の発生状況
16
14
定点当たり報告数
★感染性胃腸炎の集団発生報告が1件ありました。
2011/2012年
No.45
発生届出日
受付保健所
施設名称
有症者数
把握期間
症状
検査状況
2012/2013年
12
2013/2014年
10
2014/2015年
8
6
4
2
0
平成27年3月19日
秋田中央保健所
特別養護老人ホーム 寿恵園
利用者80名のうち11名
3月18日から3月19日まで
嘔吐・下痢
検査11名のうち6名からノロウイルスを検出
36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 (週)
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
図: 秋田県各保健所における感染性胃腸炎の発生状況
★感染性胃腸炎の集団発生状況 (秋田市分含む)
2.71
秋田県
秋田市
1.00
0.75
大館
<参考>
平成25年度 64施設 発症者1,214名
<社会福祉施設24, 保育園・幼稚園28, 学校6, 医療機関5, その他1>
先週
(10週3/2-3/8)
9.00
北秋田
平成26年度 45施設 発症者853名
<社会福祉施設9, 保育園・幼稚園32, 学校3, 病院1>
今週
(11週3/9-3/15)
4.26
2.57
3.00
5.00
6.33
能代
18.67
3.25
秋田中央
4.50
1.50
由利本荘
0.00
1.50
1.25
1.00
大仙
横手
6.00
2.00
湯沢
4.50
0
10
20
30
定点当たり患者報告数
5
平成27年第11週(3月9日~3月15日)
RAPIDs<topics> Report on Akita Prefectural Infectious Disease situation
http://idsc.pref.akita.jp/kss/ 秋田県感染症発生情報
秋田県健康推進課
専門家向け情報
TEL: 018‐860‐1424/ FAX: 018‐860‐3821
秋田県感染症情報センター(秋田県健康環境センター内) TEL: 018‐832‐5005/ FAX: 018‐832‐5047
【注意報・警報の発生状況】
疾 患 名
注意報
警 報
保健所(発生規模)
保健所(発生規模)
注意報・警報はありません。
感染症発生動向調査における注意報・警報について(解説)
【警報・注意報の定義】
1) 警報:大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。
2) 注意報:流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示し、流行の発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があること(終息
していない)を示します。
対象疾患
インフルエンザ
咽頭結膜熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
流行発生警報
流行発生注意報
開始基準値(人/定点) 継続基準値(人/定点)
基準値(人/定点)
30
3
8
20
7
5
10
1
4
12
4
2
10
4
-
対象疾患
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
伝染性紅斑
6
流行発生注意報
流行発生警報
開始基準値(人/定点)
1
6
6
1
8
2
継続基準値(人/定点)
0.1
2
2
0.1
4
1
基準値(人/定点)
3
-