う こ と で 急 性 冠 閉 塞 を 避 け る 試 み を さ れ て い た (2 9 4) 純 な 病 変 を 対 象 と し て い る に も か か わ ら ず 、 そ ー を 付 け た 操 作 性 の 悪 い も の で あ り 、 比 較 的 単 バ イ ス は 、 バ ル ー ン の 先 端 に 硬 い ガ イ ド ワ イ ヤ く の 循 環 器 科 医 師 の 興 味 を 集 め た 。 そ の 頃 の デ 状 動 脈 に 対 し て 経 皮 的 冠 動 脈 形 成 術 を 行 い 、 多 の で あ っ た 。 P C I 後 、 強 力 に 抗 凝 固 療 法 を 行 離 の 出 現 は 、 本 質 的 に 避 け る こ と の で き な い も 軸 機 方 序 向 は に 、 伸 プ 展 ラ さ ー せ ク る に と 亀 い 裂 う を も 生 の じ で さ あ せ り1)、 、 血 血 管 管 を 解 長 が 問 題 と な っ た 。 バ ル ー ン に よ る 冠 動 脈 拡 張 の 塞 で あ る ! 急 性 冠 閉 塞 " が 高 頻 度 で 起 こ る こ と I 後 24 時 間 以 内 に 、 治 療 部 位 に 血 栓 性 の 急 性 閉 1 9 7 7 年 に P C I の 適 応 の 拡 大 が 、 初 め て ヒ ト の 冠 う ち に 、 バ ル ー ン 拡 張 に よ る P C I で は 、 P C 虚 血 性 心 疾 患 : が 、 そ れ で も 頻 度 は 5 ∼ 1 0 % と さ れ て い た 。 の 成 功 率 は 高 い も の で は な か っ た 。 そ の 後 、 操 作 性 の よ い ガ イ ド ワ イ ヤ ー を 用 い た Gruentzig 式 の シ ス テ ム が 開 発 さ れ る こ と に よ り 、 over-the- 蛇 行 の 強 い 血 管 や 末 梢 病 変 に も 治 療 が 可 能 と な wire り 、 経 皮 的 冠 動 脈 イ ン タ ー ベ ン シ ョ ン ︵ P C I ︶ の 適 応 は 拡 大 し て い っ た 。 適 応 が 拡 大 し て い く P C I の 変 遷 藤 井 健 一 CLINICIAN ’11 NO. 596 30 バ ー さ れ 、 急 性 冠 閉 塞 の 発 生 頻 度 が 激 減 し た 。 と に よ り 、 バ ル ー ン 拡 張 で 生 じ た 血 管 解 離 は カ 31 で あ る 。 ス テ ン ト を 冠 動 脈 病 変 内 に 留 置 す る こ 9 0 年 代 に 登 場 し た デ バ イ ス が 冠 動 脈 ス テ ン ト 窄 と 急 性 冠 閉 塞 の 問 題 を 解 決 す る た め に 、 1 9 が 35 ∼ 50 % と 高 い こ と が 報 告 さ れ た 。 こ の 再 狭 製 剤 の 先 行 投 与 後 に 行 う の CLINICIAN ’11 NO. 596 認 識 が 支 2) 配 に 的 お い で て あ 、 っ 少 た 量 。 の し か し 、 1 9 9 9 年 elastic recoil 験3)ま や た B 、 E 1 N 9 E 9 S 1 T 年 E 頃 N に T 行 試 わ 験4)れ と た い S っ T た R 大 E 規 S 模 S 無 試 有 効 性 が 再 評 価 さ れ 、 い わ ゆ る tissue plasminogen 作 為 試 験 に よ っ て 、 限 局 性 病 変 に 対 す る ス テ ン 現 象 や 末 梢 塞 栓 の 問 と し て 認 識 さ れ る よ う に な っ て き た 。 一 方 、 P C I 後 に 生 じ る PACT study 題 は 、 再 灌 流 療 法 後 の 梗 塞 サ イ ズ 、 心 機 能 、 生 rescue PCI 命 予 後 を 規 定 す る 因 子 で あ り 、 そ の 解 決 を 目 指 activator し て 血 栓 吸 引 カ テ ー テ ル や 末 梢 保 護 デ バ イ ス な facilitated PCI ど 新 た な デ バ イ ス が 登 場 し て き た 。 し か し な が no-reflow ら 、 末 梢 保 護 デ バ イ ス に 関 し て は 、 数 多 く の 大 や 内 膜 平 滑 筋 増 殖 に よ る 再 狭 窄 率 バ ル ー ン に よ る 血 管 形 成 術 の み で は 、 直 後 の は 認 め ら れ ず 、 以 来 両 者 は 相 容 れ な い も の と の 冠 動 脈 ス テ ン ト の 登 場 の 併 用 療 法 に つ い て 検 討 が な さ れ た が 、 有 用 性 は 、 血 栓 溶 解 療 法 と バ ル ー ン 拡 張 に よ る P C I と そ の 地 位 を 競 っ て い た 。 1 9 8 0 年 代 後 半 に の 頻 度 が 高 く 、 従 来 行 わ れ て い た 血 栓 溶 解 療 法 に ま で 広 が っ て い た が 、 P C I 後 の 急 性 冠 閉 塞 こ の 頃 の P C I の 適 応 は 、 急 性 心 筋 梗 塞 患 者 急 性 心 筋 梗 塞 に 対 す る P C I の 課 題 残 さ れ た ま ま に な っ て い る 。 急 性 心 筋 梗 塞 に 対 す る P C I は 、 今 後 も 課 題 が 前 に 行 う こ と が 推 奨 さ れ る に と ど ま っ て お り 、 例 に お い て 、 用 手 血 栓 吸 引 療 法 を バ ル ー ン 拡 張 用 性 は 証 明 さ れ ず 、 現 在 で は 、 急 性 心 筋 梗 塞 症 規 模 臨 床 試 験 で 有 用 性 が 検 討 さ れ た が 、 そ の 有 (2 9 5) ワ ー フ ァ リ ン に よ る 抗 凝 固 療 法 の 投 与 な し で も ト は 高 圧 で 拡 張 さ れ る こ と に よ り 、 ヘ パ リ ン や 拡 因 張 は 不 不 良 十 で 分 あ な る 抗 こ 凝 と 固 を 療 示 法 し で た5)は 。 な そ く の 、 後 ス 、 テ ス ン テ ト ン の さ れ た ス テ ン ト を 評 価 し 、 ス テ ン ト 血 栓 症 の 原 脈 を 直 接 観 察 で き る 血 管 内 超 音 波 を 用 い て 留 置 い て は 、 い ず れ の デ バ イ ス も 再 狭 窄 予 防 に つ い す る こ と が 試 み ら れ た が 、 大 規 模 臨 床 試 験 に お 脈 形 成 術 ︵ E L C A ︶ 、 な ど の デ バ イ ス で 解 決 ク ト ミ ー ︵ 切 除 術 ︵ D C A ︶ 、 高 速 回 転 式 経 皮 経 管 ア テ レ 結 果 と し て 生 じ る 。 そ の 後 も 方 向 性 冠 動 脈 粥 腫 に 組 織 と し て 増 殖 す る と い う 血 管 の 修 復 反 応 の 膜 か ら 平 滑 筋 細 胞 が 遊 走 し 、 細 胞 外 器 質 と と も (2 9 6) ︶ 、 エ キ シ マ レ ー ザ ー 冠 動 で あ っ た 。 彼 は 、 冠 動 い 問 題 と な っ た 。 こ の 問 題 に 対 し て 、 大 き な 貢 症 ト の 血 頻 栓 度 症 も の 10 頻 ∼ 度 15 は % 4 と ∼ 高 10 率 % で と あ 高 り く 、 、 無 出 視 血 で 性 き 合 な 併 再 狭 窄 は 、 ス テ ン ト 留 置 に よ り 傷 害 を 受 け た 中 ス テ ン ト 治 療 の ア キ レ ス 腱 と さ れ た ス テ ン ト 薬 剤 溶 出 性 ス テ ン ト の 登 場 献 を し た の が Colombo ス テ ン ト 血 栓 症 の 発 生 頻 度 を 1 % 以 下 に 低 下 さ Rotablator せ る こ と が 証 明 さ れ 、 さ ら に チ エ ノ ピ リ ジ ン 系 ピ リ ン 、 ヘ パ リ ン 、 ワ ル フ ァ リ ン 、 デ キ ス ト ラ ス テ ン ト 血 栓 症 で あ る 。 当 時 は 予 防 の た め ア ス 頃 、 新 た な 問 題 と し て 浮 き 彫 り に な っ た の が 、 の 再 狭 窄 率 が 低 下 す る こ と も 証 明 さ れ た 。 そ の ト 留 置 に よ っ て 、 急 性 期 の 急 性 冠 閉 塞 や 遠 隔 期 た ト 病 。 病 変 変 、 、 さ 再 ら 狭 に 窄 は 病 慢 変 性 に 完 ま 全 で 閉 急 塞 速 病 に 変 拡 、 が 静 っ 脈 て グ い ラ っ フ そ の 後 、 ス テ ン ト の 適 応 は 多 枝 病 変 や び ま ん 性 に で ま 、 で ス 抑 テ え ン る ト こ 血 と 栓 が 症 可 の 能 発 で 生 あ 頻 る 度 と を 証 0 明 ・ さ 5 れ % た6)程 。 度 の 抗 血 小 板 薬 を ア ス ピ リ ン に 追 加 投 与 す る こ と こ の よ う な 強 力 な 抗 凝 固 療 法 を 行 っ て も ス テ ン ン な ど の 強 力 な 抗 凝 固 療 法 が 推 奨 さ れ て い た が 、 CLINICIAN ’11 NO. 596 32 わ る と こ ろ が な く 、 極 め て ユ ー ザ ー フ レ ン ド リ さ れ 、 ま た 手 技 的 に は 従 来 の ス テ ン ト 留 置 と 変 験 の 結 果 で も 長 期 の 安 全 性 お よ び 有 用 性 が 証 明 る デ バ イ ス で あ る が 、 こ れ ま で の 大 規 模 臨 床 試 で 、 ス テ ン ト 留 置 後 の 過 度 な 修 復 反 応 を 抑 制 す 抑 制 作 用 を 有 す る 薬 剤 を コ ー テ ィ ン グ す る こ と E S ︶ で あ る 。 D E S は 、 ス テ ン ト に 細 胞 増 殖 の 大 部 分 を 占 め る の が 、 薬 剤 溶 出 性 ス テ ン ト ︵ D く な っ た 。 そ の 頃 登 場 し 現 在 も P C I デ バ イ ス こ す こ と が 報 告 さ れ て か ら は あ ま り 使 用 さ れ な 遅 ら せ る だ け で 、 数 年 後 に 遅 発 性 の 再 狭 窄 を 起 さ れ た が 、 結 局 は 血 管 の 修 復 反 応 の プ ロ セ ス を た た め 、 欧 米 を 中 心 に 2 0 0 0 年 頃 盛 ん に 使 用 放 射 線 療 法 が 開 発 さ れ 、 一 定 の 効 果 を も た ら し 治 療 部 位 に 長 時 間 放 射 線 照 射 を 行 う 、 冠 動 脈 内 冠 動 脈 治 療 後 の 血 管 修 復 反 応 を 抑 制 す る た め に 、 法 と は な り 得 な か っ た 。 1 9 9 0 年 代 後 半 に は 、 症 の 発 生 頻 度 も 高 く 、 一 般 的 に 受 容 さ れ る 治 療 て の 有 効 性 を 証 明 す る こ と が で き ず 、 ま た 合 併 て も 数 年 後 に は 臨 床 使 用 可 能 に な る こ と が 期 待 ロ ッ パ を 中 心 に 治 験 が 進 ん で お り 、 本 邦 に お い に 生 体 に 吸 収 さ れ る 生 体 吸 収 性 ス テ ン ト も ヨ ー め て い る 。 ま た 、 ス テ ン ト 自 体 が 薬 剤 の 放 出 後 ポ リ マ ー が 欧 米 で は 認 可 さ れ 臨 床 に 使 用 さ れ 始 て 薬 剤 放 出 後 に 生 体 内 に 吸 収 さ れ る 生 体 吸 収 性 う と こ ろ に あ る が 、 現 在 、 ス テ ン ト に 塗 布 さ れ こ の 遅 発 性 ス テ ン ト 血 栓 症 を い か に 防 ぐ か と い 遅 断 発 す 性 る 血 と 栓 ス 症 テ で ン あ ト る7)に 。 血 P 栓 C が I 付 の 着 今 す 後 る の 、 課 い 題 わ は ゆ 、 る 瘤 形 成 が 起 こ る こ と が 原 因 で 、 抗 血 小 板 薬 を 中 リ マ ー に 対 す る ア レ ル ギ ー 反 応 の 結 果 、 冠 動 脈 す る こ と と 、 薬 剤 溶 出 後 に 血 管 壁 に 残 存 し た ポ が 増 殖 せ ず 、 長 期 に わ た り 血 管 内 で 金 属 が 露 出 修 復 反 応 を 抑 制 す る た め 、 ス テ ン ト 周 囲 に 組 織 的 な も の で あ る 。 D E S の 課 題 は 、 過 度 に 血 管 % と 低 く 、 こ れ ま で の デ バ イ ス と 比 べ る と 画 期 て い る 。 実 臨 床 で も D E S の 再 狭 窄 率 は 4 ∼ 5 ー な デ バ イ ス で あ り 、 臨 床 の 場 で 広 く 用 い ら れ 33 CLINICIAN ’11 NO. 596 (2 9 7) 循 環 器 内 科 Baughman, KL., et al. : Transluminal coronary angioplasty of postmortem human hearts. Am. J. Cardiol., 48, 1044 1047(1981) Ross, AM., et al. : A randomized trial comparing primary angioplasty with a strategy of short-acting thrombolysis and immediate planned rescue angioplasty in acute myocardial infarction : the PACT trial. PACT investigators. Plasminogen-activator Angioplasty Com- 講 師 ︶ patibility Trial. J. Am. Coll. Cardiol., 34, 1954 1962 (1999) Fischman, DL., et al. : A randomized comparison of coronary stent placement and balloon angioplasty in the treatment of coronary artery disease. N. Engl. J. Med., 331, 496 501(1994) Serruys, PW., et al. : A comparison of balloonexpandable stent implantation with balloon angioplasty in patients with coronary artery disease. N. Engl. J. Med., 331, 489 495(1994) Colombo, A., et al. : Intracoronary stenting without ∼ anticoagulation ∼ accomplished ∼ with intravascular ∼ ultrasound guidance. Circulation, 91, 1676 1688 (1995) Schomig, A., et al. : A randomized comparison of antiplatelet and anticoagulant therapy after the placement of coronary-artery stents. N. Engl. J. Med., 334, 1084 1089(1996) McFadden, EP., et al. : Late thrombosis in drug-eluting coronary stents after discontinuation of antiplatelet therapy. Lancet, 364, 1519 1521(2004) 34 CLINICIAN ’11 NO. 596 (2 9 8) ∼ ∼ ︵ 兵 庫 医 科 大 学 病 院 ∼ 6) 7) さ れ て い る 。 1)文 献 2) 3) 4) 5)
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